2015/08/10 - 22:29~01:45 のログ
ご案内:「保健室」におこんさんが現れました。<補足:みずぎフォックス!>
おこん > っはっ、はひ、ひいぃっ……しつこい奴らめ…じゃが、ワシは、絶対に…負けんのだァァァーッ!
(叫び声と共に保健室に飛び込む。そのままころころと床を転がって、
ベッドの下に潜り込んだ。 自分より10秒ほど遅れてだろうか、
何人もの生徒たちが保健室になだれ込んでくる。)
『おこん先生はどこだ!』『この中にいるんじゃないか?』
『確かに保健室の扉は開いていたが、フェイントかもしれん…』
『ずる賢いっていうか年の功っていうか…』
『おこん…おこんが悪いんだぞ、あんなに小さいから…ううっ』
『仕方ない…次のところに行くぞ、まだ遠くには行っていないはずだ!』
(ベッドの下で息を殺し、追跡者の様子を伺う様は、
まさしく狐が獲物を狙うようでもある。 といっても、
狙われているのは自分なのだ。 手に手に衣装……
それもお子様、幼女用の可愛らしいそれを抱えた連中が保健室を去ると、
そろそろと這い出て、次は物陰へ。鏡で入り口が確認出来る場所を確保し、
追手が現れないかどうかを確かめる。)
おこん > (大規模な即売会であるところの、「トコヨマーケット」にコスプレDVDでも出すか、
という安易な発言が全ての元凶である。一部急進派が好みの服を着てもらおうと、
休み時間になるたびに押しかけてくるため、ここ最近は校内スニーキングミッションが行われているのだ。)
……
(注意深く辺りを見回す。 大きね耳はぴくぴくと角度を変えて動き、
音の位置から自分以外の存在を確認する。とりあえず今のところ、
すぐに追跡者が現れる様子はなさそうだ。 胸を撫で下ろす。
とりあえず扉を閉めよう、と入り口の方へと歩いていって。)
ご案内:「保健室」に蓋盛 椎月さんが現れました。<補足:亜麻色の髪 茶の瞳 白衣 蜥蜴のヘアピン>
蓋盛 椎月 > 「曲者ーッ!」
突如! おこん先生の背後でロッカーが開かれる。
そしておこん先生めがけてカウボーイの投げ縄よろしく投じられる、リード付きの首輪!
もちろんそれを手にしているのは保健室の主の一人、蓋盛椎月だ。
「あっおこん先生でしたか~すいませ~ん」
首輪が命中したにしても外れたにしても、ペロッと舌を出して謝るだろう。
あんまり悪びれた様子はない。
おこん > 何奴ッ! とおーッ!!
(ロッカーが開かれる音に素早く反応し、目にも留まらぬ早さで前転。
ころんと一回転したところに、綺麗にすぽっと首輪が嵌った。)
なんじゃ、しづきかー。 全くびっくりしたわい!
でもワシ思うんじゃけど、首輪ってそういう道具と違うんじゃないかのう。
(犯人?がしづき先生だと分かれば、怒ったり抵抗したりする理屈もない。
にこにこ相好を崩しながら手を上げてご挨拶。 つんつん。
首輪を触ってみる。ずいぶんと頑丈そうだし、首にぴったりフィット。)
蓋盛 椎月 > (見事にハマった……!!)
釣れた! はじめてなのに釣れちゃったァ! の笑顔になる蓋盛。
メスを武器に戦うキャラは失敗したがこれはイケるのでは?
カウガール系養護教諭。これだ。
なんでわざわざロッカーなんかに隠れていたかというと、
……単にヒマだったから。
「でもちょっとキマってませんでした?
買ったのはいいけど見事に持て余した首輪をどうしようか悩んでまして……」
嵌めてみたらかわいいよね、と考えていた当人に見事に嵌めてしまったものの、
これからどうしようかなどというプランがあるわけでもない。
出オチである。
ちょいちょいと弱くリードを引っ張ってみるがそれ以上何をするわけでもない……。
おこん > キマっとったのはキマっとったのー。 ロッカーの中に潜んどったところも含めて。
(色んな意味でキマってた。 多分暑さでしづき先生も疲れてるんだろう。
なるほどなー、みたいな感じでしづき先生の言葉に頷いたりとかした。)
別に使う目的も無いのに買ったのかのう… 犬飼いたいとか、
なんかに首輪を付けたいとかそういう理由じゃなくてか。 まあワシも、
別にげーむ機無いのにそふとだけ中古屋で買ったりするでのー。
似たようなもんじゃな…お、お…?
(首輪を軽くくいくい引っ張られる。 そういう遊びなのかな?
狐耳がピクピク動いた。 首輪をひかれるままに、しづき先生に歩み寄る。)
何か御用ですか、ご主人様?
(上目遣いで、尻尾を振り振りしながら問いかける。
こういう遊びに違いない。 つまりペットごっこかなにかだ。)
蓋盛 椎月 > 「でしょ~でしょ~。
ロッカーで隠れて待ちぶせとかやってみたかったんですよ~」
うんうん、と頷き返す。妙に得意顔。
「ゲームないのに攻略本だけ読んだりしますよね~」
などと言っているととてとてとおこん先生が歩み寄ってくる。
見上げる表情とともに出るその言葉。
理性が警鐘を鳴らした。
いつぞやの犬ごっこを思い出す。
まずい! お互いに歯止めのきかなくなるヤツだ。
「こほん! うむ、そうだな……
頭でも撫でさせてもらおうか」
頭をぺたぺたと撫でた。
「それにしても、おこん先生が追われる身とは珍しい。
いつもはいたいけな男子生徒を追う側だったはずでは?」
撫でながら問う。
おこん > するするー。 やっとらんのに音楽買ったりとかするものなー。
まあ楽しいからいいんじゃけどなー。
(誇らしげにしてるしづき先生の言葉に深く頷いた。
中古のなんかを扱うお店は、おこんの遊びスポットの1つである。)
ご主人様のご随意になんじゃよ。 うむ、心地良いのう…。
(頭を撫でてもらうと、うっとりと目を細める。
触れてもらうだけで気持ちがいいのだ。狐耳をぺたんと平たくして、
たっぷりなでられる構え。)
うむ、トコヨマーケットに出すこすぷれDVDだかCDだかの話が
漏れたのじゃなー。 これを着ろあれを着ろと煩い奴らがおるのじゃ。
スモックとかー、なんかふりふりしたやつとか、ぶらじる水着とかのー。
(困ったもんじゃの―、と困った様子0な感じで呟く。
頭を撫でてくれる手に、もっととねだるようにぐりぐり頭を押し付けて。)
蓋盛 椎月 > 「うへへへ、そりゃどうも」
小さな身体に寄りかかるようにして身を触れ合わす。
撫でる蓋盛の顔は我知らず泣き笑いの形に緩んでいた。
(この学園思ったよりどうしようもないの多いな~)
どうしようもない教師筆頭は薄い笑顔の下でそう思った。
「それはご苦労様です……、
ま、おこん先生はみんなのアイドルですからね。
人気者は大変だぁ……」
撫でながら、おこん先生の後ろに回る。
そっと首に吸い付いた革の輪を外してやろうと手を動かした。
おこん > しづき…ど、どうしたんじゃ、なんかなんとも言えない顔になっとる…。
(泣き笑いな感じのしづき先生を見て、ちょっと心配げな顔。
なんかあったりしたのかな…。 とりあえずじゃれついて遊んだりしたい。)
アイドルでもなんでもいいがのー。 学業を疎かにするのはいただけんでな。
まあこうしておったのも、隠れてたんじゃがのー。 あれ、もう取るのかのう。
(首輪タイム終わりー。 しづき先生がするに任せたい。)
蓋盛 椎月 > 「遊ぶにしろ学生の勤めを果たしてから……
なーんて。不真面目なあたしが言ったら舌を抜かれてしまうな」
首輪を外す。軽くそれに、いとおしげに口づけをして
デスクの上へ、ぽすと放った。
「首輪をしたおこん先生はたしかにかわいいけど、
そんなものであなたを縛りつづけるのはあたしの正義に反しますから」
代わりに、屈みこんでおこん先生の脇の下を抱える。
そうして身体を持ち上げて、抱き上げたままくーるくーると回った。
「ねえおこん先生。
あたしが昔罪もない人間を百人も殺して、未だ裁かれない大悪党だったりしたら、
あたしのこと、嫌いになったりします?」
まったく流れに関係ない質問を、ごく普通の気楽な調子で。
おこん > なに、おぬしも教師じゃからのー、そんぐらい言ってもよかろう。
(机の上にぽんと置かれる首輪を見て、次にしづき先生を見る。
かっこいいこと言う先生に、おお、と声を上げた。)
今のセリフかっちょいいのう。 今ちょっと、いや、大分きゅんとしたぞ!
(ひょいと抱き上げられてご満悦の表情。くるくるしてもらいながら
投げかけられた問いに、きょとんと目を丸くして。)
なんじゃおまえ、ワシが人の過去如何で好き嫌いを決めると思ったのか?
馬鹿な事をいうのう。 よいか、ワシはしづきが大好きなんじゃぞ。
例えおぬしが千人殺そうが、国を傾けようが、
あるいはワシのことを毛皮のこーとにしたかろうが、そんなことは構わぬ。
ワシはおぬしが気に入った。それだけのことじゃぞ。
(よしよし。 持ち上げられてるから、尻尾を使ってしづき先生の頭を撫でて。)
蓋盛 椎月 > と、た、たん!
抱き上げたまま、ダンスのステップを踏むように、踵を鳴らす。
「あは、調子のいいことを言って。
誰にだってそんなふうに言ってるんでしょう、あなたって狐は!」
笑みがぱっと花を咲かせた。
くる、とつま先を支えに一回転。きれいな円を描く。
そして、そろり、とおこん先生の身体を下ろす。
「あたしもあなたが大好きですよ」
瀟洒に跪いて、手の甲にそっとキスをした。
おこん > バレた可能! とはいえ、ワシは気に入ったやつにしか言わんのじゃぞ、本当じゃぞー?
(んふふー、って笑顔のしづき先生にいたずらっぽい笑みを返す。
一緒にくるくるって回った後に、床に降ろしてもらって。
ゆらゆらと尻尾を動かして、彼女を見やった。)
うむ。 しづきはかわいいのう!
(手の甲にキスを受けても、悠然とした態度で受け入れる。
恥ずかしがったりはせず、むしろ誇らしげ。)
しづきー、ワシもちゅーしたい、接吻したーい。 しゃがんでくれんかのう!
(いいじゃろーっておねだり。 せっかく手の甲にキスしてくれたんだし、
自分もしたい!っておねだりして。)
蓋盛 椎月 > 「なにしろあたしは、あなたの蓋盛椎月ですから」
目を瞑って、不敵な言葉。頬はわずかに朱に染まり。
「……これでいい?」
言われた通り、姿勢を直し、しゃがんだ体勢。両手をぶらと揺らす。
おこん > そうじゃのう、ワシのしづきじゃからな。 そうそう、それでよいぞ。
(彼女の問に答えるが早いか、ぐっと身体を寄せる。彼女の首に抱きつくようにして、
思いっきり唇を重ねた。)
蓋盛 椎月 > 「――――……。」
普段あいさつの代わりのように交わしているキスを。
どうしてかこの時ばかりは受け止めそこねて。
ぴたりと時間の止まったように。
石化したようにそこに佇んでいた。
おこん先生が支えとなっていなければ、
倒れて崩れて砕けてしまいそうな――そんな様子だった。
おこん > (直ぐに唇を離してから、彼女の両肩をしっかりと抱えるように手をやり、しづき先生の目を見る。)
しづき、なんかあったんじゃな? おぬしが話したくなったらそうしてもらって構わぬ。
ワシはいつでも相談に乗るでのう。 …おぬしはなー、抱え込みすぎなんじゃぞ。
(難しいこと考えすぎなのじゃとつぶやくと、彼女に抱きつく。
背中をぽんぽんと軽く叩いて。)
蓋盛 椎月 > 目を細めて、微かに笑む。
「悩み? さて。そんなものはありませんよ。
あたしはいつだって完璧ですから」
――人を傷つけることが生業の人間が、
人を傷つけ、傷つけられたことを苦悩にしてはいけない。
それが――挟持なのだ。
「あなたにかわいがっていただければ――
あたしは、それでいい。
あたしがほしいのは――あなたの首輪です」
おこん > そうじゃのー、しづきはいつだって完璧じゃのう。
…んふ、しづきは、そういうところが愛らしいのじゃ。
(彼女の目を見て満足気に頷く。 どこか諦めていて、
だけどそれを認めなさそうなところが大好きだ。
本能が疼く。 彼女の言うように、首輪を……
身も心も快楽で囚えてしまうのはどうだろう。
きっとよいものができる。 彼女だってそれを望んでいる。
囁く本能が、人の褥に潜り込んで満たそうとする、狐という存在が、
自分の中で囁く。 ぷるぷると首を振って振り払う。今はまだ、その時ではない。)
首輪ならあとでいくらでも付けてやる。 依存特盛りのやつじゃぞー?
…しづき、おぬしのそういうところを、ワシは好いておる。 …むっ。
(狐耳がぴくぴくと動く。 複数の足音が保健室に迫っていた。)
蓋盛 椎月 > ――これこそが齢千年を越える妖狐の罠ではないのか、
という疑いはずっとあった。
すべてを吸い込む夜の海。血に薫る夜の森。
それに惹かれるのと同じように、自ら足を踏み入れたのかもしれないのかと。
討伐されそこなった魔人が、自分だけのために用意されたエンドロールを求めて。
目を閉じて、すん、と鼻を鳴らした。
足音に、立ち上がる。入り口に向かって立つ。
振り返って見せた笑顔はいつもどおりのそれだ。
「彼らのことは適当にあしらっておきます。
ロッカーやベッドに隠れるなり窓から逃げるなり、ご随意に」
おこん > うむ、助かるぞ。 んふふ、しづきは”いい子”じゃのう。
(下手くそなウインクを彼女に送り、ぱっと保健室を飛び出た。
数人の生徒の足音が続く。 さっきよりもずっと足は軽かった。
可愛らしいしづき先生に触れることで、パワーが充電できたのだ。
追跡者から逃げきるのも、時間の問題であった。)
蓋盛 椎月 > 去っていく彼女の姿を、ほんの少しだけ名残惜しげに見送る。
「“いい子”か」
デスクの前の事務椅子に座る。
もはや顔を紅潮させたりなどはしない。
身を小さくして、きゅ、と脚を閉じる。伏し目気味に下を向いた。
そうして、先ほどまで嵌められていた首輪を手に取り、指で内側をそっとなぞった。
ご案内:「保健室」からおこんさんが去りました。<補足:みずぎフォックス!>
ご案内:「保健室」から蓋盛 椎月さんが去りました。<補足:亜麻色の髪 茶の瞳 白衣 蜥蜴のヘアピン>