2015/07/17 - 22:23~01:46 のログ
ご案内:「◇岩陰(期間限定)」にアリストロメリアさんが現れました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
アリストロメリア > 「~~~♪」
先程購入した、しょうゆせんべいと水出し前茶を食べ歩きしつつ
気付いたら岩陰まで歩いて来ていた

――……ので、丁度良く岩を椅子代わりにしながら、腰をおろして
しょうゆせんべいと水出し前茶をゆっくりと味わいつつ
海を眺めるのであった

「……ふふっ、本当に美味しいお煎餅ですわねぇ」

お煎餅の小気味良い、さくっとした歯触りと波の音が静かに流れる

アリストロメリア > 寄せては戻る波を見つめながら、購入した煎餅へと手を伸ばす
美味しい味わいに、手が止まらない

「もう少し買いたい気もするのですけれど……
水着でお腹が出てしまっては困りますものね、5枚くらいがちょうどいいですわよね」
等と言いながら、またもう1枚と手を伸ばして

人の居ない、静かな岩陰で、海を眺めるのであった

アリストロメリア > 喧騒から離れているせいか?
先程の浜辺とは反対に、静寂な岩陰はまるで同じ場所ながらも別世界の様だった

おせんべいを食べ終え、水出し前茶の最後の一口を味わい、飲み干して
醤油煎餅の塩気と、太陽の熱で少し熱った体を、清涼な前茶の味わいで爽やかに流していく

「ごちそうさまでした」
といってから、ごみをゴミ箱へと捨てて、岩陰の浅瀬へと足を延ばして海へと入る
ひんやりとした水の感触が、足先から全身へと徐々に沈んで行くと同時に伝わって気持ちいい

アリストロメリア > 海の中へと体を沈めれば、丁度自身のお腹が隠れる辺りまでの深さであった
まだ、歩くには少し余裕のある波の高さ

その中を、ゆっくりと歩きながら進みつつ、海に身体を浸して楽しむのだった

ご案内:「◇岩陰(期間限定)」に安室 冥路さんが現れました。<補足:安売りされていた趣味の悪い海水パンツに薄手のカーディガン。>
安室 冥路 > 「………泳ぐって難しいなぁ………」

海水でグショグショになった体をタオルで拭きながらふらふらと歩いてくる
随分と疲れたように見える表情と、海水でキューティクルを完全に失った髪の毛
青い髪の毛は陽光の具合で若干緑がかって、何処かワカメでも頭に乗っけているようだった

「…いやまぁそもそも泳ぐ以前の問題なんだけど。何故浮かない…?俺の体は鋼鉄か何かなのか…?」
「ロボットなのか…?マシンなのか…?ダダッダー…?」

適当な岩に腰掛けて、大きくため息をつく
そこに先客がいる事に全く気づかず、アホなひとりごとを呟いている

アリストロメリア > 岩陰で、きっとその男性にとって死角であったのだろう

「人の体は浮く仕組みになっているので、きっと貴方が必要以上に緊張しているからではなくて?」

と、その質問に静かに答えが返る
ゆっくりと海を歩いて、岩影から顔を出せばにっこりと微笑みながら
きっと、泳ぎで疲れたのだろう――……顔色と表情に疲労の色の残る青年に

「御機嫌よう、貴方は密かに泳ぎの特訓に来ましたの?」
と、アメジストの瞳を細めながら
声をかける

安室 冥路 > 「この俺が緊張…だって…?普段から緊張感の欠片も無いって言われる、この俺が…?」

反射的に聞こえてきた声に返答をした、したはいいが。誰だ?
その声の言う、理屈自体は知っている、知っているが浮かない事に葛藤をしている。
…余りに悩みすぎて幻聴でも聞こえてきたのだろうか。妙に可愛い声だったな、幻聴。
疲れてるのかな…と足元に落としていた視線を上げる。
水着姿の美少女がこちらに向かって微笑んでいた。
おや、幻覚まで見え始めたかな。タオルで顔をゴシゴシと洗う。
目を瞬かせて、改めて少女の方を伺う。
あ、なんとなく分かってたけど幻の類ではなく本当にいるなこれ?

「ぎゃぁっ」

そんな声も出る。アホな独り言を思い切り聴かれていたのだから。それも女の子に。
一瞬、空を仰いだ。あぁ、青い。サンサンと輝く太陽光が眩しい。だから落ち着け俺。
三度、少女に視線を戻せば若干引きつった笑みを浮かべて

「うん、まぁそんなところ。というか、特訓をした後、なんだけどね」
「この辺り人少ないし、ちょっと静かなところで休憩でもと思って…なんか邪魔しちゃったかな?」

アホな独り言は無かった事とした。したい。

アリストロメリア > 「……ふふっ」

この俺が緊張…だって…?という、そんな彼の言葉に思わず、笑いが零れた
多分、きっと。相手から見えないこの状態では子供の悪戯にも等しいのかもしれない
けれど、先程の悩みからも真剣に悩んでいるのだなという事を知りつつ
顔が向き合えば、緩やかなワカメの様なウェーブ髪の、垂れ目気味のせいか、彼のそんな緊張感の無い雰囲気のせいか
少し幼げに見える様な……年頃の男性に、あまり言うべきことではないのかもしれないけれど
『可愛い』という言葉の似合う、青年の姿がそこにあった

タオルでごしごしと顔を洗い、再び此方を見る事から
海の幽霊とでも勘違いされただろうか?
ぎゃあっ!と悲鳴もあげられた事なのだし――……

そんな彼の様子が、面白可愛くって『くすくす』と、笑いが止まらなかった
「……失礼、貴方の様子が面白かったので……いえ、決して悪気はありませんのよ?」
柔らかい笑顔を向けつつ、口元に手を添えながら
自身とは正反対に、ひきつった笑みの顔を向けた彼に話しかけた

「そうでしたの……特訓をしておりましたのね
確かにこの辺りは人が少なく、穴場だと思いますわ。私も初めて訪れましたけれど
人が少なく落ち着いて過ごせるいい場所ですし
……お気にせず。先程醤油煎餅と、水出し前茶のおやつを終えて暇していた所ですの

……もし、差し出がましい様でなければ、ほんの少しだけ泳ぎの練習のお手伝いを致しますけれど……
お一人の方が宜しいかしら?」

そういいながら、海の中で数歩彼に近寄って、そっと手を差し伸べる
高さは165センチ程度の彼女の背丈で、お腹が丁度見える辺りの高さである
多分、きっとカナズチでも怖くない場所でしょう

安室 冥路 > 「いや、全然。人いないと思って油断してた俺が悪いから。どうぞ笑って」
「むしろ笑ってくれた方がある意味救われる気すらするしね」


出るべきところは出て、引っ込ませておきたいだろうところは引っ込んで。
やや派手とも言えるデザインが素直に似合っている、と言える整った顔立ち。
改めて見てみれば、少女というよりは女性…といった方が良い年齢だろうか。自分より幾らかは年上に見える。
多分、『少女』と感じてしまったのは毒気の無い笑みのせいだろう。
悪気は無いとは言っているが、同年代の、それも初対面の女性に笑われているというのに特に悪い印象は受けない
今までの経験からいって、大体第一印象というのは、嘘をつかないものだ。
悪気がない、というのも本当で。単純に自分の言動とその後の行動がアホだっただけなのだろう。
引きつった笑いが苦笑に変わり、苦笑がため息一つとともに微笑に変わっていった。

「…変わった趣味してるね、こんなところで煎餅って。というか煎餅なんて食べるんだ…如何にも、紅茶とスコーン、みたいな感じに見えるけど」

洋風のお嬢様然とした外見からは想像のつかない和風なおやつだった。
というか海辺で食べるものじゃなくて縁側とかの方が良いじゃないだろうかそれは。

「…って、まさかいきなりそんな。いや、申し出は嬉しいんだけど…」
「…初対面の男にそんな事言って大丈夫?」
「もしかしたら俺、悪いやつで泳ぐ練習ってかこつけてアレコレしてくるかも…とか思わない…?」
「いや別に、そんなしないけどさ」

やや困惑したような表情を浮かべて差し伸べられた手と、女性の顔を見比べる。

アリストロメリア > 「……ふふ、ありがとう。けれどあまり笑い過ぎても失礼になってしまいますものね……」
等と言いながら、徐々に咳払いで笑いを引っ込めるのであった

そして再び彼を見れば――……
垂れ目や雰囲気などから、幼げに感じたのはあるのだけれど……実際にほんの少し年下かもしれない
この時期の年の少年少女は、その1~2年の差で、時として大きく成長のピークの差等もあるし
厳密に言えば『年相応』といえども一番実年齢が分かりにくい時期ではあるのだけれど
170の身長と、細身の体は……もう少し成長しそうな印象を受けるし
やはり、彼特有の雰囲気なのか。その顔造りや表情から、少し感じる幼さが『可愛らしく』深く印象に残る青年だったからだった
――……きっと、この後 数年後にはもっと大人びて、その端正な顔立ちに落ち着いた男性特有の雰囲気が出るかもしれない

此方も、彼の悩みに笑ってしまった不躾な出会いをしてしまったが
其れに咎めることなく、苦笑が溜息と共に笑顔に変わると、自然と此方も笑顔になってしまいそうな
素敵な笑顔が似合う青年だった
彼の笑顔と共に揺れるワカメの柔らかいウェーブ髪と、そんな穏やかさが
彼の人の良さと、育ちの良さを物語るかのようで

「実は先程浜辺の方におりまして……そこで美味しそうな香りがしたので、しょうゆせんべいというものを購入してみたのですわ
普段はスコーンと紅茶を頂きますし、好きですけれど……しょうゆせんべいも水出し前茶も、実に美味しくて驚きましたわ」

等と、先程通った店の名前は何だったか――……等と思いながら
愛情と熱意に籠った店長を思い出しつつ
海で売っていたから食べていた為に、縁側の方が良いものだと言う事は、知らなかった

「……え?」
彼の言葉にきょとん、とする――……が
暫く聞いているうちに「ハッ」としたのか、頬を紅潮して恥ずかしそうにして
「……ごめんなさい、変な提案をしてしまったようですわね……
いえ、勿論そんな事をなさる方には見えませんでしたし、困っているようでしたから……」

等と、恥ずかしそうに少し身体を海に沈めて、困惑する表情を浮かべる彼から目を逸らす
少し隠れたつもりになっているらしい

「……私、学園が始まって此方に来たので……
少し此方の文化や常識には疎い所があるので……ごめんなさいね」
等と恥ずかしそうに語る。つまりは異邦人だと言う事で
知らないとはいえ、何だか恥ずかしい事を言ってしまって、物凄くこの場から逃げたい気持ちに駆られるのであった

安室 冥路 > …あぁ、やっぱり。
おそらく無意識で、無自覚で、尚且つ…無知、なのだろうと思ったが。
それは実際そのとおりだった様子。
なんだか自分が辱めてしまったようなほんのりとした罪悪感が湧いてくるが
今まで悪い人間に出会わずに良かった、早めにそれを指摘出来て良かった…と思う事にする。
『こんなこと』を知らなかった、という事は…やはり、第一印象で感じた通り
彼女はまだ『女性』と呼ぶには幼い部分があるということだろう

「アハハ、一瞬逆ナンかと思っちゃったよ。そんな訳無いのに」
「気にしないで、というか。単純に俺に気を使ってくれてるんだなってのよくわかったから言っただけだからさ」
「俺だったから良かったけど、もしも本当に悪い奴にそんな声かけちゃってたらちょーっと、危なかったかもしれないし」
「気をつけた方がいいよ。この学校…というか島」
「多分、君が思ってるよりは…治安、良くないところあるからさ」

恥ずかしげな様子から、身を隠しているつもりなのであろう事は見て取れる
まるっきり隠れていないのも含めて、可愛らしい。
先程笑われた仕返し…という訳ではないが、自然と笑いが溢れていた

「それなら丁度良かった。期せずして仕事が出来ちゃったよ」
「そういう人達の世話をするのが俺の仕事だからさ」
「もし他に何か分からない事とかあったら聞いてよ。俺、生活委員会なんだ」
「誰だって見知らぬ文化に、場所に来たらそんなものだからさ。恥ずかしがる事なんてないよ」
「これから、気をつければいいだけの事。」

先ほどとは対照的に、今度はこちらから。柔和な笑みを浮かべ手を差し伸べる。

アリストロメリア > 彼の想像する通り、詰まる所――……世間知らずであった
同時に、この世界の常識とは違う世界の場所で生きて来たために
其れが時として今回の様な可笑しさに繋がる事もあるのだった
穴があったら入りたいという想いに駆られるのだけれど
彼の言うとおり、悪い人だったら最悪お金を取られるだとか
最悪、命を落としかける事や、危ない事件に身を投じてしまう事もあるかもしれない
……ここ、常世学園は只でさえ様々な能力者に溢れ、治安の悪い場所も少なくないのだから
そんな訳で、籠の鳥の世間知らずは彼の察した『少女』に等しく、年不相応に幼いのだろう

「いえ、その……逆ナンという訳ではありませんでしたの」
続く彼の言葉に、こくこくと頷きつつ気恥ずかしさからますます頬が赤くなる

「……ご指摘、ありがとうございますわ
その、貴方の言うとおりですし。この学園結構危ない能力者や事件があると言う事は
本当に少しだけですし、噂程度ですけれど……耳にしますもの」

等と言いつつ、やはり初対面の此方に色々と忠告の言葉を優しくくれる彼は
その優しく穏やかな雰囲気の通りに『良い人』である事を改めて痛感するのであった
互いに、若干恥ずかしい出会いとなってしまった感じは否めなくは無いけれど
……こうして、互いに自然と笑みが零れ、笑いあえるのはいいなと思うのだった

「……仕事?」
――……この世界におけるケイタイとやらで連絡でも来たのだろうか?
確か、離れていても連絡の取れる凄いアイテムだったと思う
……と思ったところで
「……成程、困っている人を助けるのがお仕事ですのね」
ホっとして、小さく笑う。以前助けて貰った川添様や、クラスカ様と同じく生活委員会の人だったのかと思いながら
「ありがとう、お陰様で気が楽になりましたわ」
ふっと、荷が下りた様に心が楽になったのか、柔らかい笑みで返す
「これから、もし此方の文化等で分からない事がありましたら、是非伺わせて下さいませ
私の名はアリストロメリアと申しますわ
貴方の名前を教えて下さると嬉しくてよ」

先程とは立場が変わって――……包み込むような柔らかい笑みと手を差し伸べられれば
そっと、その手を取る様に海辺から上がって会話しやすいように彼の隣りへと腰掛ける

安室 冥路 > 「あ、冗談だからね今の。逆ナンなんてするような感じには見えないからね、念のため言っとくと」

通じないつもりで使った逆ナンという単語が通じた事に若干の気恥ずかしさを感じなくもない
…冗談と取ってくれていたらいいのだが、顔を赤くしているところを見るにそのまま受け取られてしまっただろうか
慌ててフォローする。コレ以上恥ずかしがらせるのは流石に罪悪感が強い。そんな趣味は無い。多分。

「こういうご時世だからね…学園だっていうならもうちょっと管理くらいしてほしいもんだよ」
「…まぁ、とは言っても。普通に暮らしてる分には、そんな事件にはなかなか遭遇はしない筈だから」

腕を持ち上げ、ピンと人差し指を立て、続いて中指を立て
不安にさせてしまったかもしれない、それを和らげるようになるべく優しい声音を使って

「知らない人には付いて行ってはいけません。危ないところには近づかないようにしましょう」
「この二つを守っとけば大丈夫だよ。…なんて言ったら子供扱いし過ぎかな。」

おっと失言、とばかりに口元を手で覆い。おどけた表情を浮かべる
これで、お互い様と言ったところだろう。
彼女に浮かんだ笑みに、心の中でほっと安堵の息をついた

「そういう事。まぁ本来は異邦人の人達へのお世話がメイン、の筈なんだけど」
「どうも便利屋さんみたいに扱われてる事が多いお仕事です。」
「…特に俺の部署なんか雑用係みたいなもんなんだけどね。こないだなんか異邦人街の水路に詰まったスライム掃除なんかやらされたし」
「だからこういう、本来に近いお仕事は大歓迎だよ」
「生活委員会、暮らしの安全課所属の二年、安室冥路。宜しくね、えーっと…アリスさん、でいいかな?」

改めて隣に腰掛けられ、間近で見てみれば…育ちの良さ、というか。上品な空気が匂い立っているようにすら感じられ
この島における中流以下の暮らしをしている自分とは随分と対照的に思える

アリストロメリア > 「……いえ、大丈夫ですわ。そちらの方は分かっておりますから」
こくこく、と小さく頭を縦に動かす
多少は此方に来て、暫くは経つので 此方の文化特有の言葉も少しだったら分かる
――……ので、フォローされつつも逆ナンが冗談なのを改めて知りつつも
やっぱり気恥ずかしさという感情と、会話の流れや言葉の意味を理解する理性は真逆の動きをするのであった

「そうですわねぇ、私もよくは存じませんが最近フェニーチェなどという、演劇集団なのか犯罪組織なのか
不明な方々が活発に何かしていたみたいで、危ない事もありますわよね
本当に。学園都市であるのでしたら、そのような危険を排除する事もこの学園で安全な生活を送る上でも必要だと思いますわ
……とはいえ。本当に。普通に生活して居れば噂がより強調され大げさになっているようにしか感じない部分もいささか否めませんわ」
と、言うのもこの学園に危ない側面があるとは知識上は知っていても、遭遇した事は無いからである

腕を持ち上げ、人差し指と中指を立てて
此方の心情にまで
丁寧に細心の気配りをしながら優しく注意するのを感じる
細部にまで神経を行き届かせて、相手の事を考えながら注意する事というのは中中出来る事では無い
そんな、見落としてしまいそうなほどに細かく行き届いた気配りは、凄いなと思うと共に彼の長所の一つだという事が
少ないやりとりながら、理解出来る

「……はい、そうしますわ。なるべく危ない所は近寄ってませんのよ
いいえ、この学園ではこうして注意を促してくれる人は少ないですもの
助かりますし、ありがたいですわ」

いいえ、お気にせず 等と笑いながら
丁寧な気配りを見たと思いきや、そんなおどけた表情を浮かべる彼の表情の変わり方や
ユーモラスなところがやっぱり『可愛らしい』男性だなぁなどと思いながら、笑うのであった

「成程……此方に来た時に川添様にラーメンを御馳走して頂いたり、クラスカ様に食事の手配をして頂いたりと
色々と助けて頂いたので、少しばかりですけれど 生活委員会の活動は存じておりますわ
……ふふ。でも、そのお陰でここに助けられた人もおりますし、きっと誰かの助けになる事も少なくないでしょう
――……って まぁ!其れは大変ですわね……水路に詰まったスライム掃除だなんて
中中骨の折れそうなお仕事ですわ
本当?では、遠慮なく。今後分からない事等がありましたら尋ねさせて頂きますわ
……何か変なことを聞いてしまっても笑わないでくださいませね?
二年生でしたのね。冥路様――……と申しますのね、覚えましたわ
ええ。私の方はアリスとお呼び下さいませ」

隣に腰かければ、遠目から見るよりも
或いは、先程のお話で第一印象とまた変化があったからだろうか?
幼さと可愛らしさ、優しく人の良い雰囲気はそのままに――……先程よりもしっかりとして映るのは
もしかしたら、其れは自分の無知さや危なさもあるのかもしれないけれど
男性にしては華奢な体つきや垂れ目も、幼さの印象の他にも
彼の優しい性質が、滲み出ている様に感じる

その後も暫く彼と談笑を楽しんでから、別れるのであった――……
そんな、岩陰での一つの出会いの物語は、静かに
波が寄せて砂の形を変えていくかのように、静かに消されながらも、その跡は確かにそこに存在したのであった

ご案内:「◇岩陰(期間限定)」からアリストロメリアさんが去りました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
ご案内:「◇岩陰(期間限定)」から安室 冥路さんが去りました。<補足:安売りされていた趣味の悪い海水パンツに薄手のカーディガン。>