2015/08/09 - 22:40~23:31 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に三枝あかりさんが現れました。<補足:女子学生服に鞄。(乱入歓迎)>
三枝あかり > 「つ………疲れた……」
テーブル席につくなりそう一人呟いた。
生活委員会の仕事は本日も波乱万丈。
本日のハイライトは異邦人街で異世界人と思われる人たちが異世界の言葉で喧嘩をしていて仲裁に入ったこと。
まぁ、ようやく周波が合った翻訳機から聞こえてきた会話は夫婦喧嘩だったんだけどね。
犬も食わない。
その後は第三教室棟を午後に掃除して今に至る、と。
何かしらの自分ご褒美を実施しないと心が死ぬ。
そう判断した上でのファミレスだった。
それにしてもよく混んでいる。一人で座れたのが奇跡に思えるほどに。
三枝あかり > 「………………」
メニューを眺める。夕闇が迫る頃である。
夕飯はコンビニおにぎりで済ませてしまったことを思い出した。
となれば……スイーツしかない。
そう思いながらメニューを眺めていると瞼が落ちてきた。
いけない、ここは寝る場所ではない……そう自分に言い聞かせる。
店員を呼んで注文をする。
「橘パフェひとつください」
いつものヨーグルトパフェを避け、柑橘類をふんだんに使ったフルーツパフェを注文した。
新規開拓。これで失敗したらかなり泣きたい。
でももっと美味しいものを求めていた。主にヒビが入る直前の心が。
三枝あかり > しばらくは寝ないように必死だった。
だけどそれから想像以上に自分がパフェを楽しみにしていることに気付いて待つのが苦でなくなった。
それからぼんやりと思い出す。
自分はあれほど憎んでいた兄と和解したんだ、と。
奇神先輩と蓋盛先生についてきてもらったものの。
結局、私は自分の心に素直になった。
これから私たちは普通の兄妹に戻るだろう。
考え事をしている間に橘パフェが運ばれてきた。
手を合わせていただきます。
三枝あかり > パフェには層ができている。
コーンフレークいらないという話を時々聞くけれど。
全部冷たいもので構成されているパフェは完璧とは程遠いと思う。
だって口の中が際限なく冷たくなるし。
カフェの落ち着いた雰囲気と音楽に浸りながらまずクリームとオレンジを合わせて一口。
美味しい。
ヨーグルトパフェの甘酸っぱさとはまた種類が違う。
柑橘系の甘酸っぱさとクリームの甘さが陶然と一体になって美味哉。
三枝あかり > 第二層のアイスクリームを食べようとしてスプーンを滑り込ませる。
その時、層が崩れた。
「…………!」
あちゃー、と内心思ったものの。
崩れた部分はなんとも美味しい。
柑橘系の味を基本として、パフェの中で起きる対流が味の変化をつけている。
これがパフェの完成形……そう納得しながらもパフェを食べる。
一日の疲れが吹き飛ぶ想いだった。
三枝あかり > それからしばらくパフェの味の変化を楽しみ、完食。
支払いを済ませて帰路につくのだった。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から三枝あかりさんが去りました。<補足:女子学生服に鞄。(乱入歓迎)>