2015/08/25 - 22:37~01:13 のログ
ご案内:「教室」にヨキさんが現れました。<補足:人型。黒髪金目、黒縁眼鏡。197cm、拘束衣めいた七分袖の白ローブ、ベルト付の白ロンググローブ、白ストッキング、黒ハイヒールブーツ>
ヨキ > (午前。美術室ではなく、小教室のひとつ。
 芸術学の講義が一コマ終わり、生徒たちが出席票やレポートの提出を済ませて退出してゆく。
 ヨキはといえば、正面の教壇に腰掛けて、生徒からの質問や相談に応じたり、雑談に興じていた。
 先生これお土産、と本土の米菓が入った小箱なんぞを受け取ったりして、最後の女子グループを見送る)

「………………、」

(笑顔で手を振って見送ったのち――
 独り残されたのを確認すると、やおら自分の手や首筋の匂いを嗅ぎ出す)

「……大丈夫だよな。
 バレてはいないはずだ。臭くない」

(普段どおりぴかぴかの土気色をした唇を、手の甲でぐいぐいと拭ってみる。
 肌には汚れひとつない。

 昨晩、夏服はいろんな汚れがこびり付いてお釈迦になった。
 今日になって幸運にも気温が下がり、そ知らぬ顔で衣替えを果たしたのだ)

ヨキ > (何しろあのあとメチャクチャ風呂に入ったし歯も磨いたし消臭カプセルも飲みまくった。
 首筋には異国調の香水。獣の嗅覚さえあれば、付けて濃すぎることもない。
 翌日の朝方から授業があることを見越して、昨晩は内臓を食べ控えさえした。
 ヨキ偉い。これぞ人間の理性の勝利と言えよう)

「……とりあえず安心だ。
 ヨキは二学期も常世学園の教師である。安泰だ」

(心なしかほくそ笑みながら、授業に関する日誌をさらさらと書き付ける)

ヨキ > (昨晩の獲物について思いを巡らせていると、日誌をうっかり書き損じた。
 『ガルニエ宮、パリ万博、薬物取弓 | 』……)

(違う)

(『薬物取引』の語をペンでぐりぐりと塗り潰し、上から修正テープを引く。
 ガルニエ宮はミラノスカラ劇場ではない)

「……ミラノスカラ、か」

(二学期。まもなく秋が来る。『芸術の秋』が。
 劇団フェニーチェ――その『脚本家』。少女の姿を思い起こして、机に頬杖を突く)

ヨキ > (芸術の秋。食欲の秋。スポーツ(※暴力)の秋。そして恋と友情の秋。
 夏休みの間にどことなく顔つきが変わった女生徒とか、妙によそよそしくなった男女らなどを眺めるのが好きだった。
 そういった若人らの顔は、眺めているだけで楽しくなれる。毎年の風物詩、というやつだ)

「秋……なあ」

(窓から吹き込む風は昨日よりも冷たい)

(秋はスポーツ、そして暴力の秋である。
 そう、誰が何と言おうと――だ)

「……………………、」

(まるで稲穂の首を刈るように、かつてヨキが『討たれた』のもまた秋だった)

(年月は巡る。
 ヨキが人間として産まれ直した季節が、またやってくる)

「……恋でもするかあ」

(出来ようはずもないものを。
 それが唯一無二の逃避の手段であるかのように、ぽつりと零した)

ご案内:「教室」におこんさんが現れました。<補足:浴衣フォックス!>
おこん > (にょき。 教室の扉が少しだけ開いて、そこから突き出されるのは狐の耳。
 ぴくぴくと動いてヨッキの言葉を聞いた後に、堂々と扉を開けてご入場。)

なんじゃヨッキ、恋に悩むお年ごろかー。 いやー、良いのう、じつに良い!
おぬしももっともーっと色を知るべきじゃからな。 例えばじゃのう、
ワシにちゅーしたりー、ワシと交尾したりー、すればいいとおもうんじゃよ。
(うんうん、って頷きながらヨッキの方へ。 近くに座って、
 足を組見ながら、楽しげに9本の尻尾をゆらゆらと動かす。
 性行為は趣味であり、それ以上に生活の糧だ。 恋を求めるヨッキに、
 身体面でなら自分がいるぞ!みたいなアピール。)

ヨキ > (唐突に響く声。
 深く腰掛けた回転椅子を、くるーー……り と、ゆっくり回して振り返る)

「……おこん。
 バカ言え、元より『英雄色を好む』と言うではないか。
 このヨキがこれ以上色を知ったならば、小学生の筆洗バケツも真っ青のドドメ色と化すわい」

(口上を伸べるおこんを、頭のてっぺんから足先まで見遣って)

「君なあ。……ちゅーならまだしも、ヨキと交わるには小さすぎやしないか。いろいろと」

(いろいろ、)

「それに……君と寝るとなると、良からぬ具合に吸い取られそうで。いろいろと」

(いろいろと。
 何かと訝しげな様子で、じっとりとした半眼になる)

おこん > えっ、ヨッキ……そんなお盛んじゃったのか?! まあもともと獣だったというなら、
そうかもしれんが…筆洗いバケツとは面白いのう!あれか、女の壷のことか?
(ワハハ!って明るく笑う。 ヨッキの視線が自分をスキャンしているのを見ると、
 ウフーンってせくしーぽーず。 もちろんガタイと身長のせいでせくしーさは薄い。)

ばか言え! ワシが何のために男や女とまぐわって精をすすると思っておる。
ではワシが大きくなるか、ヨッキが小さくなるか、あるいは身長差を活かした楽しみ方をするかじゃな。
例えばほれ…”兄様”とか”とと様”とかおぬしを呼んでもよいのじゃぞ?
(とっても猫なで声で妹、あるいは娘アピール。 身長差がこれだけあると、
 そういう呼び方をしても違和感は薄いに違いない。)

なに、吸い取るというても、快楽を力にするだけじゃ。
おぬしがしわしわになったり、せんからよいじゃろー。
(なんかすごく見られてる。 ヨッキの視線に頬をそめてもじもじ。)

ヨキ > (端整な顔立ちでドヤ顔も丸出しに、ふっと笑う)

「無論よ。異邦人のヨキが生活の場と地位を得るに、他に武器などなかったからな。
 ……男のバケツと女の泉を一緒くたにするでない。君はどちらかと言うと、壷にしてはタコとか潜んでいそうだが」

(おこんの甘えたアピールに、天井に目をやってしばし考える。
 やがて首を横に振って)

「……判った、判った。
 そこまで言うなら、そのままで構わん。
 ヨキには妹だの娘だのといったものがピンと来んのでな」

(おこんの説明に息を吐いて、教壇の上に載せた日誌を閉じ、書類をまとめる)

「君の力になるというなら、喜んで寄付してやろう。
 だがヨキは、この学び舎を汚すようなことはしない」

(もじもじするおこんの顔を、下から覗き込むように睨め付ける。
 おこんに遮られて陰の落ちた顔で、金色の目がどろりと視線を合わせた。
 少なくとも、朝っぱらから見せるような目つきではない)

「……放課後、ヨキの部屋まで来い。それなら許す」

おこん > なるほど…ヨッキ頭いいのう。 身体が資本じゃもんな。 おぬしなら見た目もいいし、
さらにタフガイとあれば寄らぬ女もおらんと…だれがタコツボじゃ!墨吐くぞ!
(んもーってわざと怒ってみせるけど、顔はにこにこと笑っていて。
 相手の言葉にうんうん、って何度も頷いて。)

んふふ…小さい方が、きっとぴったりと絡みつくぞ。
身体もな。 抱きしめるのに最適の大きさじゃし。
(日誌を閉じるヨッキを見て、嬉しそうに目を輝かせる。
 けど、したから覗き込まれると、その瞳にぶるりと震えて。)

わ、ワシだって別にその、学校でしたくてしたわけじゃなくてじゃな…
だいたい、しづきとえっちするときは連れ込み宿に行くし、
生徒とするときも、その…学校ではしないしじゃな…

うん…ヨッキがゆるしてくれるならそうする…
(ごにょごにょ。相手の金色の目に射抜かれるだけで、
 さっきまでの勢いが消失する。 これは支配者の…
 雌を従えるオスの眼だ。もじもじと小さな声で
 お返事をしながら、こくんと頷いて。)

ヨキ > 「ふん、精々噴いてみせるがいい。茹でダコにしてやるわ」

(尊大な口調で、ふふんと両手を広げてみせる。
 おこんの声がどことなく竦んだものになると、大きな口を引き裂くようににたりと笑む)

「なるほど、学校ではしないと。どこぞの養護教諭と違って、殊勝な心掛けだな。
 それならよろしい」

(教師然とした口調。それだけ言うとあっさりと身を離し、小さなメモ帳にさらさらと何事かを書き付ける)

「……学園の北側から、研究区へ入ってすぐの路地だ」

(千切ったメモを、おこんへ差し出す。
 ヨキの住所と、ちょうど退勤ごろの時刻が記されている)

「心が決まったら来るといい」

(にっこり。
 おこんが来ようと来まいとどこ吹く風の、薄情者の笑い方だった。
 ではね、と荷物をまとめて、次の授業へ向かって教室を後にする。
 全く普段どおりの、悠然とした歩調で)

ご案内:「教室」からヨキさんが去りました。<補足:人型。黒髪金目、黒縁眼鏡。197cm、拘束衣めいた七分袖の白ローブ、ベルト付の白ロンググローブ、白ストッキング、黒ハイヒールブーツ>
おこん > あ、あれ…あれぇ…?
(ヨッキがいなくなったあと、もらったメモを握ったまま首をかしげる。
 さっきまでヨッキにできる女子スタイルを見せつけていたはずなのだが、
 なんだかえらいことになる気がしてきた。 これはピンチなのでは?
 でもヨッキはすごいパワー持ってそうだし、これはこれで…
 ぐるぐると頭のなかで考えを巡らせた結果、あっさりと行くことにした。)

ご案内:「教室」からおこんさんが去りました。<補足:浴衣フォックス!>