2015/09/16 - 22:13~01:47 のログ
ご案内:「ロビー」に加賀背 雄さんが現れました。<補足:普通の男子制服。 めがね。>
加賀背 雄 > はー…あ…
(なんとなくため息。授業の休み時間に、ロビーの端っこのベンチに収まってぼんやりとした表情。
SNS<ドリームランド>の管理はしっかりやっている。
コスプレ喫茶の手伝いだってやっている。
それに、時々…呼びだされて、ひとに言えないこともしている。
そのせいなのだろうか、なんだか落ち着かない。
なんとなく自分に異変が起こっている気がするけど、
それに気づくことが出来ないのがもどかしい。)
ご案内:「ロビー」にビアトリクスさんが現れました。<補足:褪せた金髪 青い瞳 カーディガン 膝丈までのスカート >
加賀背 雄 > ん…? あ、まずいかも。
(ポケットの中で端末が震える。 この振動は、普段なら起こらないもの…
管理するSNS<ドリームランド>になにかトラブルがあった時のものだ。
慌ててポケットからひっぱりだした端末を覗き込む。 どこかからかは知らないが、
仕掛けてきているものがいるようだ。 時計をちらりと見る。まだ授業まで時間はある。)
よしよし…
(折りたたみのキーボードをかばんから取り出し、端末に接続。
予め備えておいた、侵入用の防護壁を起動させる。
まだ表層にしか食い込んではいないものの、放っておけば大変なことになる。
そうなる前に芽を摘む必要があるのだ。 侵入者の経路を弄り回し、
表層から奥に食い込めないようにする。 相手は簡単に引っかかったようだ。)
なんだ、これくらいか…じゃあ、どーん。
(いくら相手が奥に進もうとしても、くるくるとその場を回るようにしてやる。
この時点で大した相手ではないことがわかった。おしまいとばかりに、
相手のネットワークを逆に食い破るようにしてやれば終わりである。
キーボードを戻して端末をしまう。 小さく息を吐いた。)
ビアトリクス > 「やあ」
ベンチにひとりぶんの影が落ちる。
端末をしまった雄の前にビアトリクスが立っていた。
「今なにしてたの?
ネットゲームか何か?」
そんなことを言いながら隣りに座る。
手にはフレーバーティーのペットボトル。
自分で言ってなんとなく違和感があるのを感じたが、
ビアトリクスとてネットゲームやソーシャルゲームの類に詳しいわけではないために
実はそうでした、と言われても信じてしまうだろうが。
加賀背 雄 > あ、こんにちは!
(一段落、と気をぬいたところに、目の前に人。
顔をあげると、ビアトリクスさんだった。
ぱっと表情をほころばせて、問いかけには頷く。)
はい。だいたいそんな感じのやつです。 今回の対戦相手は
あんまり強くないみたいで、すぐに終わっちゃいましたけど。
(侵入者を潰していましたとはいえないから、当たらずとも遠からずな回答。
簡単でした、って屈託のない笑みを浮かべて。)
これから授業ですか?それとも休憩?
(そそくさと動いてソファのスペースを開ける。 座ってくれるのかな、って
ちょっぴり期待した目を向けて。)
ビアトリクス > 空けられた、雄の隣のスペースに腰を下ろす。
「ふーん……そうなんだ。
ぼくは母親の言いつけでそういうゲームを禁じられててね。
……やっぱり、楽しいの?」
穏やかな口調に好奇心を乗せた。
「うん、授業が終わって休憩に来たところ。
……あんまり調子よくなさそうだけど、
コスプレ喫茶のアルバイトって大変?」
何食わぬ顔でそんなことを尋ねた。
加賀背 雄 > うん、楽しいといえば楽しいかな…負けるとちょっと大変なことになるから、
なるべく戦わないようにしているけど、いつものんびりしていられないし。
(ふにゃふにゃと笑顔になりながら、相手の言葉にお返事。
実際のところ、SNSのデータベースなんていくらでも使いみちがあるのだ。
狙わないヤツなんていない。 もっとも、そういうヤツが来てもいいように
対策をきちんとしているのだけれど。)
なんだか、最近環境が色々変わって調子が悪いっていうか…
ううん、先輩たちも優しいし、お客さんも……ん…?
(ぴたりと口が止まる。 自分はコスプレ喫茶のことを話しただろうか?
それとも、なにか知っていての言葉なのだろうか。ブラフなのか?
様々な憶測が頭の中をめぐる。 どこか縋るような視線で、
隣に座る相手を見た。)
ビアトリクス > 「へえ、思いの外厳しい世界なんだね……」
その昔、アイドルの衣装を奪い合う人気ソーシャルゲームがあったらしい。
そういうことが起こっているのだろうか?
ビアトリクスはそう解釈することにした。
向けられた視線に目を背けながら、
彼は隠し事が苦手なのだな……と胸中でひとりごちた。
「いや、なんとなく似た雰囲気の店員がいたからさ……。
確認しておきたくて。よく似合ってたよ。感心した。
……知らないふりしておいたほうがよかった?」
加賀背 雄 > そうなんですよ。 だから僕もムキになっちゃうというか…いや、まあゲームですしね。
(えへへ、と気の抜けた感じに笑う。 なんとなく話しがまとまった気がする。
よかった…と思ったけど、よくなかった。)
あ、う…その、あの…はい、ありがとうございます。
いえ、バレてしまうというのは、あの…精進がたりないっていうか…
(そこまで言ってはっと気づく。 たしか、ハロウィンの準備として、
お客さんにコスプレを推奨している時にビアトリクスさんは来たはずだ。
たしか、吸血鬼の格好をしていたはず。 それで、自分は女学生の格好をしていた。 それで、首に……
思わず自分の首筋に手をやり、頬を赤らめる。 視線を彷徨わせながら、
申し訳無さとバレてしまったことに、なんとなく頭を下げた。)
ビアトリクス > 雄が女装をしている、ないしは興味あるということがわかっていなければ
ビアトリクスでもきっと見逃していただろう。
「あー、いや。あの時は悪かったね、なんというか」
赤面する雄の様子に、ビアトリクスもその時自分が何をしたのかを思い出して
少しばかり気まずい表情で頬を掻いた。
いくらノせられたからといって同罪である。
「まあ、むやみに言いふらしたりはしないよ。
……雄はさ、どうして女の子の格好をするの?
よかったら教えてほしいな」
控えめな調子でそう尋ねる。
身近にいる、異性装を行う人間の心理については少し興味があった。
加賀背 雄 > あ、いえいえ、全然そういうのじゃなくて…むしろ嬉しかったです。
その…楽しんでもらうために、あそこはコスプレをお客さんもできるようになってるんです。
敷居を下げて、新しい楽しみを開拓してもらいたいっていう…。
(でも恥ずかしかったし、なんといっても吸血鬼の格好をした、
ベアトリクスさんはとっても魅力的だった。 よく吸血鬼はチャームを使うというけれど、
はたから見たらまさにそんな感じだった。一番近くいた自分だから断言できることだ。)
ありがとうございます。 恥ずかしいは恥ずかしいんですよね…
理由、ですか。 ええと…可愛い格好をしたいから、っていうのが1つと…
もう一つは、皆が喜んでくれるから、ですね。
例えばこう、少し際どい格好をしたりするじゃないですか。
そうするとすごく喜んでくれるじゃないですか。そういうのが嬉しくて。
(手をもにょもにょと動かしながら、質問に頑張って答えようとする。
はたしてまともな回答なのかはわからないけれど、一生懸命変じして。)
ビアトリクス > 雄の少し辿々しい答えを、口を挟まずに清聴する。
「ん、なるほど……。ありがと。承認欲求、ってやつか。
確かに男ってやつは憚らずそういう欲求を顕にするからね」
改めて、雄という人物を観察する。
名前に反して雄々しさに欠けていることを除けば、
どうということの印象のない少年に見える。
フレーバーティーを一口含んで、目を伏せる。
「――じゃあさ、そういう無遠慮な、いやらしい視線を向けられて、
気持ち悪い、って思ったりすることはないの」
少しの逡巡の末、そう質問を重ねた。
答えたくないならいいよ、と付け足して。
加賀背 雄 > 承認欲求…そうですね、そういうやつです。 目立ちたがりなのかもしれませんね。
(眼鏡をかけて普通の格好をしていれば、何も飛び出したところはない。
そんな自分だから、あえて女装して動画配信をしたりしているのかもしれない。
最近は過激になり過ぎそうだから自重しているのだけれど。)
気持ち悪い、ですか…? あんまり、そんなこと思ったことなかった、です。
お尻とかをたまに触られたりしますけど、あっ、喜んでくれてるんだ、って思って…
(少しだけ言いよどんだあとに投げかけられた質問に、不思議そうな表情で答える。
とはいえ、相手の意図するところがわかったとばかりに、不安げな表情。)
その…あ、いえ、確かにその後は、そういうお店じゃないからって断りますよ!
そういうのは、なしです。なし。
(本人の考えとお店のルールがないまぜになっている回答は、
不誠実なものかもしれない。けれど、まじめな表情で、答えた。)
ビアトリクス > 「お尻……」
思わず顔が引きつった。
「いやあ、そういう客と店員の距離が近いお店って
トラブルが多いらしいからさ。
……不躾な質問だったね。ごめん」
小さく頭を下げる。
何かの拍子でエスカレートしてしまえば大変なことに
なってしまうのでは――と案じてしまうが、他人がとやかく言うことでもないだろう。
「ぼくは……気持ち悪くて、嫌だな、って思ってしまう。
性別とか性欲とか、この世からなくなってしまえばいいのに、って」
頬に手を当てて、横を向く。
「でも、なぜかそう言う風に見られて悪い気がしないこともあって……
自分がどうなりたいのか、よくわからないんだ」
憂いの浮かんだ表情で、ため息をひとつ。
加賀背 雄 > あ、いえいえ、そんな、謝るようなことではないですし!
僕も不用意に変な話しちゃったかな…
(頭を下げる相手を見て、びっくりして頭を下げる。
なんだかお互いなんとも言えないところに足を突っ込んだみたい。)
たしかに、嫌な時もありますね。 こう、可愛がってくれるんじゃなくて、
こう、乱暴な時とか…。 ふーむ、ふむ…
(相手の言葉にうーん、と考えこむようなしぐさ。
もしかしてなんだけど、と顔を上げて。)
それって例えばですけど…相手による、とか、そういうことはないですか?
それに、やっぱり…そういうのってその日の気持ちとかにもよりますし。
(自分だって、触れられて嬉しいときと嫌な時がある。 それは相手が
誰だからというわけでなくて、なんとなくなきもちの部分なのだと伝えて。)
ビアトリクス > 「相手か……確かにそうかもしれないね。
たとえば、きみにならそんな風に見られたとしても
それほど嫌じゃないかもな」
うなずいて、少しばかり身をずらして雄のほうへと寄せた。
「……自分の持つ欲求というのは、どう扱っていいかわからないな。
ひょっとして自分はとんでもなく淫乱なんじゃないか、って
たまに思ってしまうんだ。難しいものだね。
自分と欲とは、切っても離せないものだろうに」
こてん、と雄へ身をもたれさせかかる。
心地よさそうに目を細めた。
「ぼくもやっぱり、
多少は構ってもらいたがっているんだろうな……」
加賀背 雄 > なんだかそう言って貰えると、すごく嬉しいです。 ちゃんとした男になれたみたい。
(相手の言葉に答えながら、もたれかかるビアトリクスさんを受け止める。
時々自分もお客さんに甘える時にこうしていたけれど、いざされると、
ここまでドキドキするものなんだ。そんなことを考え長あ、
頭を横に振った。)
僕は…別に、それでもいいと思います。 マジメであろうとしているひとが、
四六時中マジメかって言われたらそうじゃないですし。
24時間動いているべきな機械なんかも、本当は僕達の知らないところで、
メンテナンスを受けたり停止したりしている…。
きっと欲って人に不可欠なんですよ。 それをこう…コントロールするのが、
大事なんじゃないかなって思います。 なくすんじゃなくて。
…僕でよければ、いくらでも構いますよ。一緒にコスプレもしちゃいます。
(そっと手を伸ばす。 ビアトリクスさんに触れそうなくらいの位置に動かして、
それでも触れていいものかドキドキする。 心地良さげな相手をそっと
受け止めたまま、精一杯懐が広いところをアピールしようとする。
ビアトリクス > 「さてどうかな。
逆に男性として見做されていないからかもしれないよ」
よりかかったまま、からかうような調子で言った。
「そうだね……きっとそうなんだろう。
何事も、折り合いをつけていくのが大事なんだろうね。
欲望がない人間なんて、それはそれで気持ち悪いだろうし。
とりあえず、きみに触れられる分には、問題ないことがわかった。
コスプレは……少し恥ずかしいけどな」
雄の伸びた手に触れられるままに、優雅な微笑みを見せた。
「なんだか、気がついたら愚痴みたいになっちゃったね。
ありがとう。そろそろ行くよ」
しばらくしてするりと雄のもとを離れ、
ベンチから立ち上がった。
加賀背 雄 > ええー、なんですかそれ、。ちゃんと男してますって!
(相手の言葉にくすくす笑いながら答える。 相手のの態度が楽しくて、
寄りかかっているビアトリクスさんに笑顔を向けた。)
そう、ですね、折り合いです、何事も。
コスプレしましょうよ、絶対楽しいですから。
…少しだけ触っちゃったけど、嫌がられなくてよかった。
(自分も折り合いを付けている。ドリームランドの管理人、生徒、
コスプレ喫茶の店員、そして…あの人のおもちゃ。
きっと、それをうまくコントロールしていかなければいけないのだ。)
はい、ありがとうございました。 僕もそろそろ授業が始まるから行かないと。
また会ったら、ぜひ話してください。
(時刻を確認して立ち上がる。 相手にばいばい、と小さく手を振って。)
ご案内:「ロビー」からビアトリクスさんが去りました。<補足:褪せた金髪 青い瞳 カーディガン 膝丈までのスカート >
ご案内:「ロビー」から加賀背 雄さんが去りました。<補足:普通の男子制服。 めがね。>