2015/09/12 - 21:28~02:04 のログ
ご案内:「路地裏」に三枝あかりさんが現れました。<補足:女子学生服。>
ご案内:「路地裏」に梧桐律さんが現れました。<補足:古色蒼然たるヴァイオリンを持つ赤髪の少年。その瞳は焔のように蒼く燃えて。>
三枝あかり > 第三部 星空の観測者編 三枝あかり
最終章『覚醒』

三枝あかりと梧桐律は変革剤の取引が行われるという現場に潜入していた。
路地裏。危険な場所。でも、彼と一緒なら怖くはない。
ただ、変革剤の売人が現れるのを待つ。

兄が変革剤を使ったことが罪の一つなら。
その罪を背負うことも妹の役目。
それに、梧桐先輩を巻き込むことは、少し気が引けたけれど。

梧桐律 > この手の荒事はその道のプロに任せるべきだと言った。
風紀も公安もそれなりには仕事をしている。
それは正論であって持論でもあるが、子リスの方にも枉げられない理由があった。

コトは自分の過去に繋がっている。
三枝あかりとその兄貴には清算すべき過去がある。
本当の解決を望むなら、自分自身でやっつけるしかない。
過去と向き合うために必要なことなら、避けては通れない道だ。

全てあかりが望んだことだ。独断といえば聞こえは悪いが、こちらに相談してくれたのは正解だった。
俺はこの一幕を、愚にもつかない悲喜劇にさせないためにここにいる。
今の俺に与えられた役目は、彼女の物語に音楽をつけることだった。

説明は十分に受けた。このあたりは目を瞑っていても歩ける。あとは開演のときを待つばかりだ。

三枝あかり > 物陰に隠れながら、梧桐先輩に目配せをする。
携帯デバイスはボタン一つで風紀に繋がるようにしてある。
あとは現場を押さえて、風紀を呼ぶ。
それだけのミッション。

ただそれだけなのに。
この物語は彼女の歩んできた道を台無しにしてしまう。
 
 
 
その通りに学生服を着た猫背の男がやってくる。
そこに目立たないよう黒い服を着た男が続けて来た。
待ち合わせの指定時間ぴったり。
情報屋の情報通り、ここが変革剤の取引現場。
私は梧桐先輩を見てから風紀に通報する。

彼らはあっさりと金とトランクを交換すると、黒い服を着た男は足早に立ち去っていった。
それを確認してから学生服の男が声を出す。

『そこに二人、隠れているな?』
『こういう仕事をしていると尾行の類にも敏感になる』

顔が蒼ざめた。梧桐先輩の袖を引く。早く逃げよう。

ご案内:「路地裏」から梧桐律さんが去りました。<補足:古色蒼然たるヴァイオリンを持つ赤髪の少年。その瞳は焔のように蒼く燃えて。>
ご案内:「路地裏」に梧桐律さんが現れました。<補足:古色蒼然たるヴァイオリンを持つ赤髪の少年。その瞳は焔のように蒼く燃えて。>
梧桐律 > いくら何でも露見が早すぎる。
それも取引が終わってから間もなくのことだ。
情報屋とやらが節操無しだったか、その大元の情報自体に作為があったか。

そもそも、子リスも俺も探偵めいた動きにかけてはずぶの素人だ。
もっとずっと単純に、はじめから気づいていたというのが正解だろうか。
今は結果が先にある。それが全てだ。

あかりの目を見て首を振る。亜麻色の髪に触れた。
今になって声をかけてきたのは、既に手を回してあるってことだ。
事態が転がり始める前に、あと一瞬の猶予がある。
その使い道を誤るわけにはいかない。

ケースを開いて仕事道具を取り出した。

無数に枝分かれした可能性のひとつ。いくつもの分岐点から選択された未来がはじまる。
異界の旦那方は手を貸してくれるだろうか。
まだ選曲が思いつかない。返答代わりにG弦を一撫でする。

三枝あかり > 髪に触れられると心が締め付けられた。
彼は大丈夫だと言ってくれているのだ。
私を守ると。

守られるだけの弱い私。

猫背の男が闇のように黒い髪をかきあげて笑う。
周囲の輪郭が滲んで見えるのは気のせいだろうか?

『俺の名前は杭全 遊弋(くまた ゆうよく)』
『なんで名乗るかって? そりゃ冥土の土産ってやつだよ』
『どうせ風紀を呼んであるんだろ?』
『アイツらが着くより先にお前らを殺してこの場を離れるほうが早い』
『お前らがどんな異能を持っていようと、な』

杭全と名乗った男が首筋に無針注射器を押し当てる。
薬液が体内に流れていくのがここからでも見えた。

「まさか……変革剤!?」
「先輩、気をつけてください! 相手は確実にこっちを仕留めてくるつもりです!」

どうしよう。どうすれば。一体、何ができる?

梧桐律 > 「クマにしちゃ小柄な方だよな」
「お生憎さま、俺はとっくに死んでるんだよ。女に殺されてね」
「死体が増えたっていいことないぜ。余計に足がつくだけだ」

姿を見せて答える。
全能感あふれる自信たっぷりな台詞に首を傾げたくなる。
一応の説明を受けてはいるが、あのクスリってのはそんなにいいもんなのかね。

「こうなる可能性はあった。お前も考えてたはずだ」
「……俺も度胸がある方じゃないが、慌てる必要は全くない」

それもこれも判断の結果だ。
子リスが一人で安全にここを抜けだす望みが薄いなら、相手方の頭を潰すのが次善の策だ。

「離れるなよ、あかり。俺のそばにいれば安全だ」
「その間に何か考えてくれ」

今夜最初の曲は、アルカンジェロ・コレッリ作。
『ラ・フォリア』。直訳すると「狂気」だ。

三枝あかり > 『その安い煽りが末期の言葉になるがいいのか?』
『お前らはメッセンジャーだ……無残な死体が風紀すら震え上がらせる』
『変革剤の調査の足も鈍るくらいにな』

その言葉にぞっとする。
自分は禁忌に触れたのではないか?
そう考えると震えてしまう。

「せ、先輩………!」
「わかりました、何か……何か、必ず考えます」

演奏を始める直前に杭全が獰猛に笑った。
指をパチパチと鳴らしてこちらを見ている。

『音で精神攻撃か、音波で直接攻撃か、あるいは召喚系の異能ってところか』
『まずは音をシャットアウトさせてもらう』
『絶対恐怖(アブソリュート・テラー)……!』

演奏が始まると同時に杭全の姿が多面体のフィールドに包まれる。
フィールドを張ったまま左に走りながら、フィールドを鋭角に尖らせて射出してきた。

バリアを張る能力。それを変革剤で自在に操れるように強化している。
何もかもを遮断し、全てを切断し、足場に使うことで回避能力も得る。
これが彼、杭全遊弋の異能。

梧桐律 > 「はは。あいつらのこと、ずいぶん甘く見てるんだな」
「一人や二人死んだからって、それがどうした?」
「犠牲が出るほど想いが強まる。止まらなくなる。悪党としての経験則だ」
「その一線を越えたとき、お前は後に引けなくなる。どう転んだって身の破滅だ」
「先輩の忠告は聞いとくもんだぜ」

俺は死んでも替えがきく。最悪それは構わないが、俺の天使は一人だけだ。
うちの子リスをどうにかされると困るなんてもんじゃない。
時間いっぱい凌ぎきればこちらの勝ち。あいつも俺も時間との勝負だ。

さて、「フォリア」というのは一つの形式を示す言葉だ。
バロック期に主流を成した表現のひとつで、元はイベリア半島に起源を持つ。
民族調の激しい舞曲が時の流れに洗われ、いつしか優雅に流れゆく旋律に変わった。

「狂気」とはつまり、日常からの逸脱だ。
フォリアは祝祭の音楽であって、祭礼には付き物の舞踏の場で奏でられた音楽だ。
思い浮かべてみて欲しい。
中世のスペインかポルトガル、カタルーニャやバスク地方のどこかでもいい。
これはハレの日に奏でられる音楽だ。
素朴な人間の感情と日々の暮らしの悲喜こもごもを歌う調べだ。


ビビッドな原色が目まぐるしく入れ替わる極彩色の泡が湧き出す。
顕現した異界存在が狙いをわずかに狂わせ、無形の力場を呑んで対消滅する。
それは一にして全。全にして一なるものの片鱗。不定形のその身から沸き立つ泡だ。
存在ではなく現象と呼んだ方がいいだろうか。
そういうものだと思うしかない。深く考えれば狂気に堕ちる。

「カマイタチ?にしちゃ風が起きてないな。死ぬ気で考えろよ子リス」

ただの現状維持だ。攻め手に欠ける。攻勢が強まる前に牽制をかけることもできない。
この先のなりゆきは俺の守護天使にかかってる。お前のことだよ。三枝あかり。

三枝あかり > 『何が先輩だ、くだらない』
『風紀が本気になるならそれもねじ伏せて俺は日常に戻るだけだ』
『俺が使っている変革剤は副作用を小さく、効果は高めたハイエンドモデル』
『2分以内にお前の詰みだ』

対消滅していく力場に歯噛みをする杭全。
どうやら召喚系能力であることに違いはなさそうだが、規模が想像の遥か上のようだ。
だが完璧なコントロールをしているならば即座に杭全の存在そのものを消しにくるはず。
現状で杭全の勝ちは揺るがない。
 
 
 
目を見開いて杭全遊弋と梧桐先輩の戦いを見た。
でもそれだけ。私の異能はそれだけのもの。
悔しい。私に力があれば。

私に大切なものを守るだけの力があれば――――――

そう願った時。私の傍に小さな球体が浮かんでいるのが見えた。
漆黒の球体。その時、私の瞳の色が変わっていることを何故か、私自身が観測できた。

これは敵の攻撃? 違う。
私の異能。力を求めた結果のサードステージ………?
しかしこの黒い球体は何だろう。

その時、私は全てを理解した。
ワンオブサウザンド、量産品の銃が1000丁にひとつの割合で奇跡的に最高のパフォーマンスを発揮すること。
その奇跡のように、私の中の異能への理解が完成した。
カチリ。歯車が噛み合う。

「あははははははは………!」

笑い出す私を前に杭全が苦笑いを浮かべる。

『恐怖で狂ったか、哀れな女だな』

私は前髪を指で撫で付ける。

「違いますよ、私は私の異能を正しく理解したんです」

両手を広げる。

「私の真の力は重力と時間を操る異能、それに今気付きました」
「星空の観測者(スターゲイザー)は物体の偏差を把握していただけ」
「星屑の幻灯(ザ・ライト・オブ・スターダスト)は時間を停止させていたのに自分が動けないと決め付けていただけ」

風が吹いた。一陣の風。
周囲に自分の意思で黒い球体を作り出す。

「私は名前をつけます。この子たちは『小さき者』」
「そして私の異能の名前は――――――」

梧桐先輩の隣に立つ。

「虚空の神々(インフラブラック)……!!」

三枝あかり > http://guest-land.sakura.ne.jp/cgi-bin/uploda/src/aca818.jpg
梧桐律 > アルカンジェロ・コレッリは17世紀の作曲家だ。
コレッリは早熟な奏者で、17歳にしてボローニャの名門アカデミア・フィラルモニカに籍を置いた。
彼のキャリアはローマに居を移してから華々しさを増していく。
スウェーデン女王や枢機卿たちのお抱え楽団を任され、当代随一の音楽家として欧州全域に名を馳せた。
ヴァイオリンの特性を深く理解していた彼は音域の幅を豊かに使う作風を見い出した。
隔絶した演奏技術の裏打ちもあって、後代のヴィルトゥオーソであるタルティーニに影響を与えた。

『ラ・フォリア』は基礎を学ぶのにもってこいの曲でもある。
バロック期の作品らしく主題の構造は厳格に守られ、変奏の箇所には奏法のいろはが散りばめられている。
全弓のデタシェ。半弓、そして1/3弓の―――。

胸騒ぎがしていた。

空間に歪みが起きていた。
慣性を得てまっすぐに飛んでいたものが、あさっての方向に突然逸れる。
日常に潜む非日常。日常からの逸脱だ。
異界存在は常日頃慣れ親しんできた物理法則を戯れ半分に崩壊させてみせた。

だが、明らかにそれとは別の負荷がかかっている。
さらに異質な何かがこの場に現れたわけだ。三枝あかりの哄笑が聴覚に突き刺さる。

制止をかける間もなく割って入る彼女。
まくし立てるような矢継ぎ早の言葉を聞く。何らかのブレイクスルーに達したのは明らかだった。
彼女が気づいたこと、あかりが得た異能―――『小さき者』の正体を俺は知らない。
俺にとって重要なことではないし、知る必要がないと思ったからだ。

重力異常にさらされ、剥がれた舗装の欠片が空中に静止している。
『ラ・フォリア』は11分足らずの曲だ。終わりが近い。その時俺は―――何ができるだろうか。

三枝あかり > ラ・フォリア。狂気。
彼の演奏は世界にズレを作り出した。
いや、違う。世界にズレを作り出せる存在を呼び出していた。
そのことを今は何となくだけど、把握できる。

「先輩、私が今から相手に一瞬の隙を作ります」
「その存在を上手く使って相手のバリアをちょっとでも破れないでしょうか?」
「あとは何とかしてみせます」

クスッと笑った。
ああ、全部台無しだ。
力がないことに悩んできたことも。
ちっぽけな自分と向き合ってきたことも。

何もかも台無しになった。
それが人の身に過ぎた力――――虚空の神々。

『敵を前にして相談とは笑える』
『隙など出来るか、何もかも粉砕して終わりだ』

杭全が力を溜める。
全方位に刃状にしたバリアを噴出させて全てを切り刻む心算だ。
それは回避不可、防御など不可能な完全なる攻撃。

あかりが杭全に向けて手のひらを差し出した。

「時の棺(ディスティネーションタイム)」

そう呟いた瞬間、ノーモーションで杭全が両腕を広げて高笑いしていた。
相手の中では全方位攻撃を行った直後の時間。

相手の時間を一瞬、消し飛ばして攻撃の瞬間をなかったことにする。
それが時の棺。

梧桐律 > 「大事なパトロンでね。俺がどうこうできるような存在じゃない。ただ―――」
「旦那方は演奏の邪魔を許さない。それだけだ」

杭全遊弋が攻勢をかける。その一瞬が無かったことになった。
そうとしか思えない現象が起きたと直感した。直感だ。理解なんてできるわけがない。
残ったのは奏者もろとも無惨に切り刻もうとした事実だけ。

高笑いする悪党の障壁に極彩色の泡がまとわりつく。
どれもこれも人間には過ぎた力だ。ましてや、学生風情には。
鉄壁の守りが悪疫のごとき蕃神の末端に侵されていく。
微細な泡が弾けたあとには漠とした虚無が広がるばかり。

見るに耐えない光景だ。ひどく正気を侵されていることを自覚している。
侵食が止められなければ中身ごと消し飛ばされるに違いない。

余韻を味わう間もなく弓を放した。
聴衆は演奏が終われば帰る。そういう約束だ。
門にして鍵なるものも例外じゃない。

戦況は逆転しつつあるが、胸騒ぎは増すばかりだ。
何か決定的な破滅が目の前で口を開けているようで、焦れるような危機感だけがあった。
三枝あかりの小柄な背を見る。その表情は窺い知れない。
強く抱けば折れてしまいそうな身体が、今は得体の知れない力を従えている。

「あかり。やりすぎるなよ」

三枝あかり > 相手の障壁が破られる。
食い破られるように。侵食されつくすように。
弓を離す彼の姿を、正面を向いたまま偏差を把握して理解しながら頷いた。

「わかりました」

そう言うと足元の小石が浮かび上がる。
斥力の応用。重力のベクトルを少しだけ変えれば。

「小石に躓いてください」

杭全遊弋の両足を小石が貫く。
銃弾のように射出されたそれは血塗れになって尚、勢いが止まらず背後の壁に穴を開けた。

『ぎゃあああああああぁ!?』
『な、なんだ……何が起きた…? お前らは俺が切り刻んだはずだ…!!』
『重力と時間の操作……そうか、俺が見ていた時間は……うぎぃぃぃぃぃぃぃっ!!』

足を両手で押さえて蹲る杭全。
無針注射器。金。どれも証拠は十分。

「……帰りましょうか、梧桐先輩?」

振り返ると小さき者が消えた。
瞳の色も元通り。異能を完全にコントロールしている。

「あとは風紀に任せましょう。私たちの仕事は終わりです」

梧桐律 > 幕切れは唐突で、信じがたいほどあっけなかった。
「何が起きた?」ってのはこちらの台詞だ。
異界存在も痕跡を残さずに消えていった。

「今ので終わりか?」

無意識に問い返していた。
決着がついたらしい。死人が出ることもなかった。
着地点としてはまずまずだった。ほっと胸を撫で下ろす時だ。

かけるべき言葉があるはずだ。
子リスが味わった変化の全てを俺が知ってるわけじゃない。
彼女の中の何かが変わった。たとえば、恐れだ。
ほんの一瞬前までと違って怯えた様子がない。今じゃ平然としている。

「俺もとっとと帰りたいが、できれば現場を引き継いでからがいいな」
「悪党は手段を選ばない。目を離したとたん逃げられたんじゃたまらないだろ」

取引相手の片割れだって残ってる。
すでに立ち去ったはずだが、まだ近くにいる可能性もある。
つかのま天を仰いで、それから亜麻色の髪に手を伸ばす。

「―――なぁ、あかり。俺にとっては」
「お前のその目が俺を見ている。大事なことはそれだけだ」

「ここは俺が消えたあとの世界だ。打ちのめされてる暇もなかった」
「音楽のある地獄。幾分ましにはなったが、暗いままじゃ何も見えない」
「俺にはあかりが必要だ。この身を照らして、闇を祓う救いの光が」

顎に手を沿え、唇を近づける―――。

三枝あかり > 力がある。絶対的な力が。
それは今までの自分が積み上げてきたものを確実に台無しにした。
だがこれからなのかも知れない。
人がそれぞれ、異能に覚醒してから自分の力と向き合ってきた人生。
それを今から自分も積み重ねなおす。それだけのこと。

「そう……ですね………風紀の人を待って、事情を説明しましょう」
「これで変革剤のルートの一つは潰せたわけで……それでも、これはお兄ちゃん喜ばないだろうな…」

彼と並んで空を仰ぐ。星空を観測する。
時を止められたとしても、二度と訪れることのない時間を惜しんで。

「梧桐先輩……」
「私にも、先輩が必要なんです」
「私という空っぽが、重力の頚木を振り切って星空に飛んでいかないように」

梧桐先輩に身を寄せ、キスをした。
 
 
 
これは私というちっぽけな存在が積み重ねてきたものが崩れ去るまでの物語。
次で四葉は揃う。最後のピースが埋まる。
次に紡がれるのは、一体どんな物語なのだろう。

第三部 星空の観測者 三枝あかり編 完
第四部 神々の継承者 ステーシー・バントライン編へと続く

ご案内:「路地裏」から梧桐律さんが去りました。<補足:古色蒼然たるヴァイオリンを持つ赤髪の少年。その瞳は焔のように蒼く燃えて。>
ご案内:「路地裏」から三枝あかりさんが去りました。<補足:女子学生服。>