2015/09/10 - 00:02~00:32 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に三枝あかりさんが現れました。<補足:女子学生服に鞄。>
三枝あかり > 放課後、夕暮れ。
テラス席に座ってぼんやりと外を眺めている。
人々の往来。雑踏。街並み。そして、夕焼け空を。
彼女が指定した情報屋を待ちながら。
三枝あかり > 風が少し肌寒い。もうそんな季節なんだ。
今日のテラス席ならアイスティーよりホットがよかったかもね。
情報屋に調査を依頼したのは、兄である川添孝一が人に迷惑をかけていた頃に使っていた違反薬物『変革剤』の売人。
その流通ルートを調べて、自分で何とかするまではできないまでも。
風紀に通報して流通を潰してもらうことが今回の目的。
兄の過ちを少しでも清算したい。
そんな想いでの行動。もう兄に負の感情を抱いているわけではない。
三枝あかり > 情報屋はまだ来ない。
どんな人かも知らない。
仮に誰であっても構わないけれど、少し興味はある。
彼氏には変革剤のことを調べると伝えてある。
いざとなったらきっと彼は私を守ってくれる。
その安心感を抱いて、今日は情報を仕入れるだけ。
うん。
少し早いけれども、私はこの選択を後悔することになった。
これは私、三枝あかりの歩んできた道が台無しになるまでの物語。
違法薬物なんて放っておけばよかったんだ。
何も知らないままでよかったんだ。
そんなことを今の私が知る由もない。
三枝あかり > 物語の結末が、近づいてきていた。
三枝あかり > ふと、私の席に金髪碧眼の男性? あれ、女性?
とにかく、綺麗な人が近づいてくる。
ふと、依頼した情報屋の名前を思い出した。
フラン・デュアメル。外人さん?
ひょっとしたらこの人が情報屋なのだろうか。
彼?は私の席を通り過ぎていった。
なんだ、人違いかぁ。
ふと、気付くとテーブルの上に折りたたまれた紙がある。
開いてみると、そこには落第街のある場所と時間が書かれていた。
文末には『情報が正しかったら報酬を支払ってね フラン・デュアメル』と。
立ち上がって振り返るももう、情報屋はいない。
これが彼女?のやり方なのだろう。
この場所が変革剤の取引の現場になることは明白。
梧桐先輩にメールを送る。
ついてきてもらうことになるけど、いいよね?
三枝あかり > 情報屋からもらった紙をポケットに仕舞いこんで立ち上がる。
アイスティーの支払いを終えて、その場を立ち去る。
もしも、私が見ている世界が壊れても。
私には信じるべきものがあるから。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から三枝あかりさんが去りました。<補足:女子学生服に鞄。>