2015/08/01 のログ
ご案内:「教室」に服部ローニャさんが現れました。
■服部ローニャ > 朝早い時間帯の教室。それは静かでまるで違う世界にいるのではないかと思われるような、そんな教室。
そんな朝早い時間帯にローニャは一人静かに授業を始まるのを待っていた。
しかし、その教室に生徒が現れる様子もなく、教師が現れる様子もない。
不思議がってローニャは端末の日時を確認するが《7/31 7:05【金】》と表示されている。
金曜ならば平日であり、いつもならば授業があるはずなのだが…移動教室の予定ではないはずである。
■服部ローニャ > この時ローニャは気付いていなかった。今が夏季休暇期間であることを
そもそも彼女は夏季休暇期間、言わば夏休みというものを知らないのである。
ローニャのいた世界にはそもそも学校も無ければ休みというものがない。
言わば毎日が狩りか修業の日々で休む暇なぞ無かったのだ
「…誰か来るまで久しぶりにノートでも纏めるとしようか」
そうして暇潰しまたは誰かが現れるのを期待するかのように鞄から表紙が所々破れているノートを取り出せば
そのノートに常世島で体験した《SHINOBI》らしきものを纏め始める。
これで取り出した物が授業に関するノートや参考書であったならば外から見れば勉強熱心な異邦人に見えただろうが、
ローニャはそんなことを気にせずに頬杖をついて今までの体験を思い起こす
■服部ローニャ > 「やはり、最初はイヴ殿と行ったあの店…」
記念すべき第1ページは異邦人街の商店街にある電気用品店《Gate of Arrow》の出来事。
そもそもの発端として、ローニャがどこからかその店より《SHINOBI》に関する情報を耳角に挟んだ結果、
近くにいたイヴを(ほぼ無理やり)誘い、乗り込んだ途端に店の照明に負けそうになりながらも
無事に《カマイタチの術》と《安眠の術》を目と体に焼き付ける事に成功したのだ。
「《安眠の術》は完全に罠であったな…あそこにはまだ沢山術がありそうなのだが」
安眠の術と名前をつけているもののその正体はただのフカフカのマッサージチェアのあまりのフカフカさに負けてしまい、
更に同行者のイヴもその罠に嵌ってしまったという、《SHINOBI》にあるまじきミスを犯してしまったことを思い出して
むず痒さを誤魔化すように頭をぽりぽりと搔く。
「いやでもあれは回避不可であろう…あんな椅子にあんな罠があるとか拙者聞いたことない…」
こうして思い浮かべた反省と共にノートに記す
【 フカフカチェアは罠 】 と
■服部ローニャ > 「…いやいや、これでは後で見た拙者が分からぬだろうが」
先程書いた一文に鉛筆で未来のローニャに気にしないで、という意味を込めた二重線で取り消し、記すは《SHINOBI》らしく、後世に残せるような一文を
【 敵地の椅子を信用するな 】
うむ、とローニャは頷く。
どうやら納得できる一文を記せたようだ。
「しかし誰も来ぬのぅ…」
ふと端末を見れば既に《8:19》と写されている。
先生が来ないのならばこの時間はもう授業が無いということなのだろうかならば今日はもう帰ろうと思い、ノートを鞄にしまい、席を立ち、そのまま家へ帰るだろう
その後掲示板に夏季休暇期間の知らせの張り紙を見て大泣きしたのはまた別の話
ご案内:「教室」から服部ローニャさんが去りました。