2015/08/23 のログ
ご案内:「保健室」に蓋盛 椎月さんが現れました。
■蓋盛 椎月 > いつもどおりの保健室。
今日の来訪者は軽い体調不良が数名。ごく平穏な日常であった。
養護教諭用のデスクに座って保健室ノートをペラペラと開く。
「そろそろ健康だよりも書かないとな~」
外はまだまだ暑いが、酷暑というほどでもなくなってきた。
しかし季節の変わり目はそれはそれで体調を崩す者が続出する季節である。
後秋はなんかいろいろなものがおいしくなるので今から楽しみですね、
PCを立ち上げて、そんなことを文書作成ソフトに打ち込んでいく。
「うわっなんかすごいつまんない感じな文章になったぞ」
両手で口元を覆う。
うそ……あたしって文才なさすぎ!?
■蓋盛 椎月 > 「退屈だな~」
ベダァ、とデスクに突っ伏す。
人がわざわざ退屈とかヒマとか口に出してしまうのは基本的には
やることがあるけど別にやりたくないという状態の時である。
古本屋で買った漫画はとっくに読破して、訪れた生徒に適当にあげてしまった。
スマートフォンとかで出来るゲームもだいたいクリアしてしまったし
暇つぶしツールが一時的に枯渇してしまった状況にある。
「そうだ……こういうときこそこの間買ったアレだ」
ごそごそ、と部屋の隅に置いてあった段ボール箱から何かを取り出す。
「じゃーん」
誰も居ないのに効果音をつけながらオープンされたそれは、かき氷器であった。
「夏はもうすぐ終わる……だから自宅でかき氷!」
カメラ目線であった。
ご案内:「保健室」にヨキさんが現れました。
■ヨキ > 「どこが君の自宅だって」
(スイカバーを齧りながらのそのそと入ってくる。
やるべきことを終わらせたあとに一息ついて暇を得た様相。
取り出されたかき氷器を一瞥し、蓋盛の目線を追って、部屋の隅をじろじろ見遣る)
「……ベッドサイドに、自撮り用のカメラでも設置しているのかね?」
■蓋盛 椎月 > 保健室≠自宅。
「じどり? あっ、地鶏食べたい~~
炭火焼き~手羽先~焼酎~ラララ~」
白熊の姿を象ったかき氷器を抱えながらクルクルと回り欲望を口から垂れ流す。
そういえば地鶏棒なるアイテムがあるらしい。
かなり美味しそうな響きだ。崑崙でも扱っているだろうか。
見ればわかると思うが、もちろんカメラなどというものはない。
スイカバーに目が留まる。
「あっなんかいいもの食べてますね!
いいですよあたしはかき氷作って食べますから。ざまあみろ!」
謎のドヤ顔。
新しいオモチャを得た子供によく見られるやたら高いテンションで
テーブルにかき氷器を設置して製氷皿の氷を流し込んでいく。
■ヨキ > 「いいチョイスだ。
鱧と酒盗と沖漬けも付けてもらおうか」
(保健室≠居酒屋。
空いている椅子のひとつを、我が物顔で引っ張ってきて座る。
半分ほどの大きさになったスイカバーを、棒の横から齧りついて引き抜く。
机上のかき氷器とドヤ顔の蓋盛とを交互に見ながら)
「ヨキにも一杯馳走してくれよ。
代わりに仕事してやるから。何か……力仕事とか」
(文章を打ち込んでいる途中らしいパソコンからは目を逸らす)