2015/09/08 のログ
ご案内:「保健室」に朝宮 小春さんが現れました。
朝宮 小春 > 「い、たた、いたた………………」
情けない声を上げながら保健室のベッドに横になるのは、生物教師の女性。
すっかり疲れていたな、と思ってはいたのだけれど、重い教材を運んで階段を歩いていた時に、思い切り足が攣りまして。
激痛の中、教材だけは倒さずに階段の側にそっと置いて、そこからその場に崩れ落ちた自分は褒めてあげたい。


「………ぅう、情けない。」
休み時間にはなったが、保健室には誰もいない。
幸い、講義の時間では無かったから、片足でひょこひょこと保健室に潜り込んで休憩中である。
このまま、足が回復するまで静かに横になって。
回復したら、何事も無かったかのように出ていこう。

ゆっるい誓いを立てて、ベッドに横になったまま、いたたたた……っと声を漏らす。
まだ、起き上がって足をマッサージするほどに回復していない。

ご案内:「保健室」に十六夜棗さんが現れました。
十六夜棗 > 保健室の扉をノック。

「……失礼します。」

返事を余り待たずに控えめな声で制服の上から右腕を押さえながら足で扉を開けて、保健室内を見回す。


「先生、いらっしゃいますか?」

奥のベッドで誰かの手当て中かも知れないので、もう一度声をかける。

朝宮 小春 > ……カーテンを閉めておけばよかったな。
なんて思うけれど、うーうー唸っている身の上では、そのカーテンを閉める作業そのものが辛い。

「………い、いらっしゃらないから、職員室じゃないかしら……………」
うぐぐ、痛い痛い。 それでも生徒が来たならば先生スイッチはONにしなければいけない性。
顔をしかめながらも、気力で上体を起こして。

「怪我とか、してしまったの…?」
冷や汗が出てくるけれど、そこは気力でカバー。
首をちょっと傾げて尋ねてみる。………手を伸ばして軽くマッサージをしつつ。

十六夜棗 > 寝てる先生が一人だけ。
無理して起きようとしているのはちょっと嫌な予感。

「格闘術の授業で受け損ないまして。」

スコップをスコップで受けきれずに腕で受けてちょっと痛む。
張れてはないと思うけれど…この辺だったかなぁ、と保健室の棚をチェック。
使えそうな薬品とか湿布を探す。
この間、全くの無表情。

朝宮 小春 > 「な………るほどね。
 うん、湿布なら棚にあるはずだから。 私が言っておくから、自由に使っていい、からね?
 それとも、出血がある?」
怪我をしていると分かれば、よいしょ、っと強く足をマッサージ。
なんとかかんとか、歩けるようにならなければ処置もできない。


「そういう教員ではないけれど、ちょっと見せてくれる?
 重い怪我でなければ、一緒に湿布、探してあげるから。」
恐るべしは義務感と言ったところ。
耐え難い痛みをなんとかマッサージで誤魔化し。痛めた程度になったまま、サンダルを履いてなんとか立ち上がって。
ひょこん、ひょこんと引きずりながらも隣にまでやってくる女教師。

十六夜棗 > 自由に使っていいって言質が取れたのはちょっとありがたかった。

「お言葉に甘えさせて頂きます。
……磨がれてないスコップで、薙ぎでもなかったので出血はあっても内出血だと思います。」

受け損なった状況を思い出し、それに制服に血が滲む様子もない。
よって皮膚は切れていない。
先生相手用の敬語を使って、お礼を口にしようと棚から振り向いて。

「……解りました。」

制服と一緒にシャツの袖を捲って腕を見せる。
大きめの青痣が一つ。それなりに腫れ上がっている。
それでも表情を変えないし、苦痛を匂わせるような声色もなく無表情で我慢し続けている。