2015/09/23 のログ
■ソラとルナ > ぞろり、と教室の天井から金色の髪が垂れている。
無警戒に教室の中に入ったなら、もしかしたら髪が顔にかかるかもしれない。
■アリス > よし、じゃあ入ろう、と足を踏み入れる。そろり、そろーり。
ぱさ、と顔に何か軽い物が当たって、目に細い物があたって。
「わぷっ!?ちょ、なんですきゃきょれっ!?」
瞬きいっぱいしながら噛んだ。
髪の毛が目に入ってごろごろと床に転がり、瞼を擦る。
■ソラとルナ > マッチを擦る音がして、暗い部屋にほんのわずかな明かりが灯る。
火の持ち主は銀色の髪の少女だった。
ほんの少し怪訝そうな表情で部屋に入ってきた少女を見つめる。
火がついたのが合図となったように、天井からは金髪の少女が降りてくる。
どうして上から降りて来たのかはわからないが、新しく部屋に誰かが来たのを見て楽しそうに笑った。
部屋にいた二人は、青と赤の瞳でじっと入ってきた誰かを見つめた。
■アリス > マッチの音がして灯りがついても、しばらくは、床に転がって――ほんのり涙目。瞼をもう少し擦って、声が漏れる。
「ぬぁぁぁぁっ!うー…。」
視界が戻った時には、二人の少女の姿が淡いマッチの灯りで見る事はできた。尚、自分のちょっと長い金髪も、制服も埃まみれになったよーな気がするけれどそっちは気にしない。
「はぁ、はぁ……で、えーと。そのー?さっきのは何ですかー?」
思いっきり首をかしげて先客らしき少女2名を交互に見る。
ウ=ス異本についても関係性があるのかもしれないけれど、そっちはまだ伏せる。関係ないかもしれないし。
■ソラとルナ > さっきの、と言われて銀髪の少女が無言で金髪の少女を指差す。微妙に申し分けなさそうな表情で。
対して、金髪の少女は反省の欠片も見られない表情でへらっと笑う。
それから銀髪のほうがマッチの火を手元にあったランタンらしきものに移した。
埃をかぶってはいるものの、明かりとしてはひとまず十分といったところか。
ほんの少し明るくなった教室。
金髪の少女が本というには少々薄い程度の冊子を持って小首をかしげた。
■アリス > うーん?指は差してくれるけど、言葉はない。
無口系か、はたまたー、ともわもわ妄想 に行くと時間が経ち過ぎそうなので想像で収めて。
「まぁ、うーん、悪気があったわけじゃないんだよね?」
銀髪の子が灯りを移し変えている間に、少し落ち着いて、問いかけて。
金髪の子がちょっと読めなくて難しいけれど、
ん?んっ?小さな冊子?あれ、それって、と表紙を見る。
自分の描いたウ=ス異本なら、ポニテの剣士か、銀髪パジャマの少女が表紙の筈。ウ=ス異本まがいに猫カフェと赤いジャージの少女の表紙の本もだしたけれど…見覚えのある本かまじまじとチェックしてみて。
■ソラとルナ > 金髪の少女が目の前の少女の視線に気づく。
握られた本は……
1:ポニテの剣士
2:銀髪パジャマ
3:猫カフェ
4:赤ジャージ [1d4→1=1]
■ソラとルナ > 金髪の少女はしっかりとポニテの剣士が表紙に描かれた冊子を手に持っている。
興味を持った、と解釈したのか。
表紙がよく見えるようにアリスさんに向けた。
銀髪の少女はその本の存在には気づいていなかったらしい。
そっとその本に手を伸ばす。
■アリス > …持ってたよ。持ってたよ?!
表紙を良く見る。間違いない。
しかも紛い、スレスレの方じゃなくて、お子様お断りの方。
そして、初対面の筈で、当然売った覚えはない。
「…それ、どこで?作者、私なんだけどー、…?」
金髪の少女に、少しだけ膝を曲げて視線の高さをあわせて、問いかける。にっこり笑えば、怯えずに教えてくれるかなーと期待して。銀髪の子も一度見てるだろうとおもって、手を伸ばしている事は気にしない。
■ソラとルナ > 金髪の少女は無言で教卓の方を指差す。笑顔で。
悪気は一切ない。ただ、そこにあったものを適当に持ち出しただけである。
金髪の少女は微笑む。お子様お断りの本を銀髪の少女に渡しながら。
銀髪の少女は本を受け取りぱらぱらと軽くめくる。
流し読みの手は途中で止まり、白い頬がみるみる真っ赤に染まり……
力の限り本を閉じた。
本が薄い上に力もないので、ぱたり くらいの軽い音しかしなかったが。
銀髪の少女は顔を真っ赤にしてふるふると肩を震わせている。
■アリス > そこにあったのか。とこれまた情報通り、と頷いて。
そーっと教卓の方を見に行く。流石にもう追加ではないと思うけれど…。
その間に本の閉じる音がして、一旦教卓を覗き込む前に、振り返る。
「あ、あー…、うん、そっか。大人になってから見る物ですよー、うん。」
妄想で描き上げたお子様お断りの本。内容は押して知るべし。
人外や魔物なんかの特殊系でなくてよかった、と思うべきか。
「そーゆーの、初めて見ましたか?」
教卓の中を確認して、他の本はもう流石にない事を調べてから、二人の少女に問いかける。さて、どうしてくれようか、流出犯。誰なのか解らないけど。
■ソラとルナ > 問いかけられて笑顔でうなずく金髪の少女。
その笑顔は純粋無垢な少女のもので。
きっと本を読んでもその内容が理解できなかったのだろうと察せられる。
対して銀髪の少女は問いかけられたことに気づいていない。
見てわかるほどに動揺して、今にもぶん投げそうなくらいだが
物を乱暴に扱うことができるほどの根性がない彼女は
薄い本を持ったままぷるぷると震えるだけにとどまっている。
めっちゃ顔真っ赤。それこそ火が出そうな勢いで。
■アリス > ふむふむ、これはちょっと悪い気がしてきたけど、面白そうな光景。
無垢だから知らずに受け入れられる少女と、解ってしまって、ぶるぶる震えて真っ赤な少女。
これは、ひょっとしたらひょっとするかも知れない題材。
内心でじゅるりと唾を飲むような妄想。
「そー、ですねー…。」
銀髪の少女は、ちょっと立ち直るには時間が必要そう、金髪の少女は…理解するには時間や知識が必要そう。
インスタントにちょっかいかけれそーなのは銀髪の少女、とゆーわけで。
金髪の少女と、本のような、と言うにはイチャイチャあまあまなお子様お断りの行為を行う、そんな妄想を思い浮かべて、銀髪の少女を見た。
妄想、ちょっぴり、視線で投げちゃえ。
■ソラとルナ > ばさり、と音を立てて銀髪の少女の手から本が落ちた。
妄想がしっかり届いたのが一目でわかる、そんな状態。
少し落ち着きかけた頬が再び真っ赤に染まる。
普段の彼女を知る者なら何があったのかと不審に思う程度には動揺して
慌てたような表情ですぐ隣にいた金髪の少女から距離をとる。
そんな銀髪の少女の心情など露知らず。
金髪の少女は首をかしげて距離を詰める。
悪意も善意も一切ない行動。
それだけで銀髪の少女は大いに慌てていた。
■アリス > 「おや、どうしましたかー?といけませんねー」
落とした本を少女達から視線を切らずに手探りで拾い上げて、埃を払う。
折角描いた本がこのまま踏まれる事になったりするのもちょっと気になる。
そして、その間の少女達の一コマに、笑みがこぼれそうになっていた。
ここで金髪の少女の方に同じ妄想を金髪の少女視点で送ってみたい気もするけれど…
そうしたらどうなるだろう?そのまま行動に移しちゃうだろうか。
次の本のネタにするか、実際に今妄想を送っちゃうか…
送ると本当に行動に移しちゃいそうなので、流石に自制。
その代わりに金髪の少女に、声をかける。
「あの子、ちょっと様子がおかしいみたいですから、抱きしめて安心させてあげてはー?」
■ソラとルナ > 明らかに様子のおかしい銀髪の少女。
一緒にいる金髪の少女がそれを不審に思わないはずもなく。
そこでもっともらしい提案をされればそれに乗らないはずもまたないわけで。
ぴょん、と軽く跳ねるように銀髪の少女に近づき、その細い体を抱きしめた。
「――――!!」
悪意は、ない。むしろ今回は善意からの行動である。
だからこそ振り払えない。
沸騰しそうなほど真っ赤になった銀髪の少女はぷるぷると震えながら黙って抱きしめられている。
ふと、すぐ近くにある赤い瞳と目が合って。
もじもじしながら目を伏せた。
■アリス > 「……あ、そっか。」
わざとらしく手を打ち、金髪の少女が抱きしめた反応で何かを理解した。
そんな演技をして、真っ赤になっている銀髪の少女にゆっくりと近づいてみる。
目を伏せた様子から、まんざらでもなさそうだと妄想が更に膨らんで…。
ニヤリ、と笑いたい衝動を堪えて、次なる手に出る。
この時点で、本の流出犯への意識が一旦どこかに行ってしまった。
「…ナニ、想像しちゃいました?」
そして、小さく囁いて。
金髪の少女には、入れ知恵の声を追加する。
「抱きしめて目を伏せたら、どうするか。背中を撫でてあげるか、キスするか、…したい方をすればいいと思うですよー?」
■ソラとルナ > さすがに、ここまでくれば嫌でも気づく。
浮かんだ妄想は目の前にいる少女が何かしたのだろうと。
異能も魔術も日常なこの世界ではさして不思議なことでもない
けれど、わかったからといって何かができるというわけでもなく。
片割れに抱きしめられていては身動きもとれず、
かといって振りほどくことはなおさらできない。
その上に、金髪の少女は入れ知恵を無邪気に信じてためらいなく次の行動に移る。
1:背中をなでる
2:キスする [1d2→2=2]
■ソラとルナ > 涙目で妄想少女を睨んでいた銀髪の少女は、不意打ちで金髪の少女に唇を奪われる。
青い目が見開かれ、体が硬直する。
少しの間唇を重ね、金髪の少女はにっこりと笑う。
一瞬何が起きたか理解できなかった銀髪の少女も徐々に思考が追いついてきたらしく。
硬直が解ければそのままへなへなと力が抜けて金髪の少女にもたれかかる。
ここまでを一切悪気なく行う金髪少女。
脱力した片割れを見て無邪気に首をかしげた。
■アリス > 「ふむ、お答え、ありませんかー。」
ずっと無言だったから、無口で通されそう、だとしても…。
それはそれで問題はない。振りほどく事もなさそうだし、何かでちょっと鬱憤たまってたけど、それも晴れそうってあれ?
銀髪の子は謝ってた方じゃなかっただろーか。
でも金髪の子への悪戯っていうのも今更思いついて実行は難しいし、
それに…キスまでそのまま実行する様子を見れば。
涙目で唇を奪われた銀髪の少女にちょっと済まない気持ちも、
いや、それでも金髪の少女にもたれかかる分、やっぱりまんざらではないのでは。いい事したのではなかろーか。
「疲れてるみたいですから、お姫様抱っこもしてあげてみて下さい。拒まれなければ、その間にキスも。体を預けてくれてるんです、悪い気はしてないと思いますよー?」
そして入れ知恵は追加された。
■ソラとルナ > 入れ知恵されれば即実行。
幸か不幸か、金髪の彼女の辞書に躊躇いという文字はなかった。
同じ身長の相手をひょいと軽く持ち上げ、再び唇を奪う。
銀髪の少女は何も言わない。
もうどうにでもなれという心境なのか。
それとも考える余裕をすでになくしているのか。
いずれにしよ、抵抗することなく唇を奪われる。
視線はあらぬ方を向いており、完全に力が抜けている。
■アリス > この躊躇いのなさは凄いと思う。
持ち上げる力があったからよかった物の、無くても挑戦しそうだったし…。
抵抗する素振りも見えない銀髪の子にも笑顔は向けて…さぁ、どうしよう。
「本当に疲れちゃってるみたいですねー、気持ちいいのかもしれないですけれど。」
お子様お断りの展開まで入れ知恵しちゃうと、即それも実行しちゃいそうで、それは幾らなんでも、と、妄想同様自制は効かせた。
だって、したい方って聞いて、背中を撫でるよりもキスを選んだ位だから、お互いまんざらでもないと見える。
あ。これは気付いてるかも知れないけど、気付いてなくても教えてしまって反応を見よう、とにやっと笑う。
「私を恨んでるかも知れないですけど…金髪の子、あなたのことをそういう意味で好きだと思いますよー?だって、背中撫でるかキスかでキスを選んだんですよ?」
そう、銀髪の子に言ってみる。
「おうちに帰ってお風呂に入れてあげるもよしー。一緒に寝て抱いてあげるもよしー。腕の中で休ませてあげるもよし、ですよー」
そして金髪の子に、もう一声。深夜だし、そろそろお開きも悪くない。何より持ってる本を巡回の誰かに見つかったら大変なのだから。
■ソラとルナ > 銀髪の少女は何も答えない。聞いているのかどうかすら怪しい。
身じろぎひとつせずにぐったりと金髪の少女に抱えられている。
金髪の少女はといえば、楽しそうな様子で銀髪の少女を抱えたまま部屋の隅っこへ。
ランタンの薄明かりに照らされたぼろぼろの毛布を使われていないであろう机の間から引っ張り出し、
てくてくと教室の扉のほうへと向かっていく。
■アリス > うーむ、弄りすぎてしまっただろうか、これ以上追い討ちをかけても、今は厳しそうだ。
やりすぎ、ちょっと反省。
「ありゃ、寝かせますか?
私は邪魔にならないように、それなら出ますよ?」
と、鍵をかけられて、戻れないのはちょっとどころじゃなくまずい。
女子寮の朝食に出なければ、行方不明として扱われかねない。
そうなると小さな騒ぎになりそうだし、ダッシュして扉に向かう。
■ソラとルナ > 金髪の少女は扉を開けて待っている。
さすがに気づかず閉じ込める、ということはなかったらしい。
子供一人抱えているとは思えない軽い動作で扉の外に出ると
二人の姿はすでに消えている。
あたりには僅かな光の粒子が漂っていた。
■アリス > ありゃ、扉を開けて待っててくれたみたいだった。
心配しすぎたかなーとほっとして。
外に出れば、残っているのは光の粒子、だけ。
「不思議な二人、妖精ーとかでしょーか。」
淡い光を見て、そんな言葉を漏らす。
妖精に悪戯するなんて、中々ない経験じゃないだろーか。
そう思ったら、楽しくて可笑しくて、笑いながら、外へ出る。
「それじゃー、また。今度は仲良くしましょーか。
あ、仲良くなった二人になってるかもですねー」
光の粒子に、挨拶の声をかけて。発端になったウ=ス異本を持って、女子寮の方へと帰って行くのでした。
流出犯探しを思い出したのは、朝になってからだったとか。
ご案内:「教室」からソラとルナさんが去りました。
ご案内:「教室」からアリスさんが去りました。