2015/10/06 のログ
ご案内:「教室」にさんが現れました。
> [・・・]

ぼんやりとしたちょっと眠たげな眼差しで
烏の鳴き声と黄金色に染まった空を教室の窓から覗く。
空っぽの心で時間だけがゆっくり過ぎていく。
ほかの生徒たちは誰一人以内教室の中。
静かな世界で烏の鳴き声だけが聞こえる。

「━━・・・。」

何かを言葉にしようと口を少しだけ開くが、
直ぐに閉じてしまいその言葉は自分の心の奥へと仕舞い込んだ。
外を覗いていた眼をゆっくり閉じて表情をやや俯かせる。
否定的に小さく首を左右に振っては黒髪が緩やかに揺れた。
印象としては寂しげで触れてしまえば壊れてしまいそうな哀愁漂う姿。

> 《カタン・・・》

瞑った眼をゆっくり開いて机に手をつけば
座っていた教室の椅子から僅かな音を立てて立ち上がる。
窓の方へと誘われるように歩き進み窓のまん前で立ち止まる。

《シャァァっ・・・》

窓を覆う為にあるカーテンを掴めば、
外との視界を遮るかのように閉める。
ちょっとだけ薄暗くなった教室で納得させるかのように
深く一度うなずき息を吸い込むと。

「━━・・・これでいいの。私はこれで。」

儚く弱弱しい微笑みひとつ浮かべて、
ため息にも似た深呼吸をひとつついた。

> 一言つぶやいたかと思えばそれ以降は口にしない、
カーテンにより陽の光は遮られて黄金色に染まる。
光の当たらない教室の中で再び自分の椅子に座り机に伏せる。
眠りはしないがゆったりとした呼吸で眠っている様に見えてしまう程。

時間は刻々と過ぎていき、
ただ夜をまっているかのよう。