2016/02/14 のログ
ご案内:「ロビー」にアリスさんが現れました。
ご案内:「ロビー」に四季夢子さんが現れました。
■アリス > バレンタイン前日。
終業HRも終わって部活のない生徒は急いで帰って行く日。
ロビーのソファーに座って、とある人物を今か今かと待っているのでした。
と、ゆーのも。
バレンタイン、チョコ作るの忘れてました!
これはいけない。義理でも配ってみたい。生まれて初めてのバレンタインデーだから尚更。
そんなわけで、校内からロビーに出てくる人の流れをじーっと見つめていました。
■四季夢子 > バレンタインデーが近い。
学園内でも其処彼処の彼方此方から、やれ誰それに上げるとか、幾つ貰えそうだとか、
賑やかしい言葉がかしましく聴こえた。
私も級友の……名前、良く憶えていない子からそんな事を聞かれたのだけど、
生憎と予定が無いからと、愛想笑いを返すだけとなった。
「とはいえねえ……先生とお茶しただけ。ってえのも何だか勿体無さを感じるような……。」
部活も無いが予定も無い。然るに急ぐ理由も無く、帰りに古書店でまた暇潰しでもしてやろうかと思っていると
ロビーで誰かと目が合った。
「……えーっと。」
逢った事のある子だ。
随分と特徴的な外見で、まるで物語から出てきたような顔立ちと体型の子。
そんな子が私のことをじいっと視ていた。
「……アリス、さん。だっけ。私の顔に何かついてる?」
確認の為に自分の顔を手で触り、何もついていないなと確認をしてから訊ねを一つ、訪ねさせた。
■アリス > お、発見発見。にぱっと笑って手ぶんぶん振って。
「お久しぶりー、ひとととせさんっ。」
との数を間違えた気がするけど何もついてないってお返事も入れて首振って。
ソファーから立ち上がって近づきながら
「バレンタインが近いけれど、もう作ってるー?」
ぽっけから宅配便のチラシを持って営業、に見せかけ。
「もし良かったら一緒に作らないかと思って、どう、かな?」
■四季夢子 > 俗に愛くるしい笑顔。と本に記されるような笑顔ってきっとこういう顔なんだろうなあ。
私はアリスさんの様子に諸々が合っていた事の安堵と、何だかちょっと負けたような悔しさを覚える。
「ええ御久し振り。こうして話すのは学園祭の前辺りだっけ――ってひととせよひととせ!"と"が一個多いっ」
覚えて、直ぐに忘れて声を荒げてロビーに響く。不味いと思って周囲を視ると、帰宅途中の幾人かが私の事を見て直ぐに目を逸らした。
……見無かったことにして、アリスさんに向き直って……何時の間にか目の前まで近付かれていたので一歩後退。
「え"っ……私には縁が無いっていうか……上げる人も居ないし……まあ作って自分で食べてもいいんだけど……と、宅配?」
ただ彼女がチラシを掲げるならば、私は其方に顔を近づけて訝しげに眉を顰める。
宅配と製菓が今一結びつかず、幾つかのクエスチョンマークが頭上をくるくると舞った。
「ん~……特に予定も無いし、作るのは問題無いわ?まあ作った事無いけど……でもそれと宅配がどう関係するの?」
ぴ、と人差し指を無遠慮にアリスさんの頭頂部に乗っけながら訊ねてみましょぅっと。
■アリス > ひとせさ…ひととせさん、うん、今度こそ覚えた、と思いたい!
笑顔を自信の無さそうな微笑みに変えて、響いた声の結果を拝見。
「おぉっと失敗失敗。そうそう、メイド喫茶とかその辺のお話してたんだよねー」
周囲の視線は割りとどこ吹く風。視線を集めやすいのは解ってるから、校内で気にするのをやめました。
そう言えば着せたかったけど、ダメだったんだよねぇ、とほんのり思い出す。一歩下がられちゃったし。
「んー、ねら…、っと。義理チョコをあげる人も居なかったかぁ。うんうん、宅配便をしててねー。」
ニコニコと微笑んで、指一本立てて見せ。眉をしかめて不思議そうな四季さんに、ずびし、と人差し指を指し返しつつ……。
「うん、それは良かった!私も作ったことがなくて。 それがね?女の子の手作りチョコを宅配して下さいって注文が……」
目を逸らしながら宅配と製菓の関係を口にしたのでした。
きっと注文したのは壁殴り系の人たちだと思います。
■四季夢子 > 「そうそ、うっかり見付かると大変な事になりそうだったから、学園祭は息を潜めて……ねら?」
愛くるしい笑顔から憂いを帯びた微笑。はたまた表情の読めない笑顔と切り替わる様子を眺めていると、
不意に人差し指を差し向けられて頬にぐに、とめり込む始末。齧ってやろうかと一瞬思ったけど、流石に止めておいた。
「んーと……つまり、貴方は宅配の御仕事をしていて、それでそういうチョコレートの注文が来たのは良いけれど、
作った事が無いから困っていた。所に私が現れた……ってことね。あれ、でもそれなら私が作った事が無いのは"よかった"でいいの?」
脳裏に想起されるのは「私が作りました」的に写真を添えられたチョコレートの包み。スーパーに並ぶ野菜で見た事がある奴だ。
■アリス > 「……見つけてたらメイド服用意できたのに……~♪」
あ、頬に指が。ほっぺの感触をちょっと楽しんでもいいよね、良さそうだよね。
軽く引いて弾力がある部分で楽しんでみよう。
「そうそう、そう言う事ー。
んー、と。作り方はきっと大丈夫だろうし、特定の相手が居ない人の方が注文のニーズには合ってるだろーし。
二人で作れば送る中の成功数はきっと増えるから!」
初めてのチョコ。
そんなタイトルつければきっと大丈夫。
失敗チョコが混ざるのは仕方ない犠牲なのです。
大惨事にはきっとならない、だいじょうぶ、だといいなぁ。
■四季夢子 > 「……いやー……もっと似合うのがいるでしょ。貴方とか朝宮先生とかさ。」
頬を指で押される度にフリルがやたらめったらついたメイド服を纏った己の姿が脳裏に浮かび、
なんだか絶対に似合わないポーズをしては消えて行ったものだから、頭を振るって指も思考も振り払う。
「成程ねえ……なんだか随分と隙間産業というか、奇妙な商売だけど……何もしないよりは有意義かな。
よっし、それじゃあこれから作るのかしら?材料とかはこれから調達するの?」
終いにはメイド姿の自分を象ったチョコレート。なんてものまで浮かぶのだから閑話休題とし、
私はチョコレートのみの話題に注力をする。溶かしてなんか混ぜて型に流して作る程度なら失敗もそうはしないでしょう。
問題は何を混ぜるか、なのだけど、その辺はアリスさんに用意があるのかしらと再度再度と問うてみる。
■アリス > 「朝宮せんせーは無論似合うのですよ?だからといって四季さんが似合わない訳じゃないんですよー」
体型と性格によってイメージは変わっても、メイド服が似合わない、なんてことはない、ともわもわ妄想。
あ、恥ずかしがって無口気味か、ツンツンしてると尚良さそう。
自分は外しました。
あ、指も引きました。ご馳走様です。
「そりゃあ、この時期の宅配便、本命チョコは自分で届ける人が多いし、バレンタインだとどうしてもこーゆー系になるんじゃないかなー?
日数もないしこれから作るよ!材料は基本的なのは揃えたけれど、フルーツ系はないかなぁ。何かやってみたい事とかあればそれは調達ー。」
なお、型において四季さんが浮かべたものがニアピンとかドンピシャで用意してるなんて事があったりするのですが置いときまして。
アーモンドは用意したけれど、ストロベリーは失敗する気がして用意してませんでした。
■四季夢子 > 「ま、まあ似合うと言われて悪い気はしないけど。どうせなら割烹着とかそっちの方が好きかな――って格好の話はおいといて。」
よっこいしょ。と丁寧に何かを抱えて横に置くジェスチャーを加えて一先ずとする。
「世間のバレンタイン事情も色々なのね~……ま、それならぱぱっと作ってみるとして場所は調理実習室?
今ならまだ施錠もされてないでしょうし、お誂えよね。具材は……フルーツは入れるにしても水気が怖いし、
ドライフルーツとかがいいかもね。後は……あ、そうそうお酒を入れたりもするけど、流石にこれの用意は厳しいかな?」
ぽん、とアリスさんの肩を叩いて移動を促し、さて調理実習室は何階だったかしらんと階段傍の案内図と睨めっこ。
場所を確かめたなら、下りて来た時とは違って存外愉しそうな語調に添うような足取りで階段を上がって行きましょうかっ。
■アリス > ほうほう割烹着。脳内メモに記入しました。
「世の中、色んな方がいるんですよ。
ん、そーですね、調理実習室なら色々揃ってるですしー、おぉ、ドライフルーツとゆー手が!
購買に売ってると良いなー。お酒は多分料理酒も売ってもらえないかも?」
見た目的に、アルコールは断られそうな気がしつつ、肩ぽんされて、テクテクと後をついて調理実習室までレッツゴー。
基本的な材料はあるし、型もあるし、うん、ごー!と隣に追いつく位早歩きで階段登り。
「道連れになりそうな人をみかけたらどうしましょー。」
二人だけにするか道連れ巻き込むか、上りながらお伺い。
■四季夢子 > 「料理酒はちょっと和風が過ぎる気がするわね……
ええと、ブランデーとかラムとか、そういうのがあれば良いんでしょうけど
流石に購買には無いでしょうし、売ってもくれなさそうねー。あとは……」
実習室への道すがらはチョコレートのフレーバー話題に終始した。
珈琲とか紅茶とか、はたまたシナモンやらカルダモンやらの香辛料の類。
次々と口から出る様は一見すれば頼もしく視得るやもしれないけれど、
前言の通り私は作った事なんか無く、全部本とかで見た物を口にしているだけ。
だから実際に美味しいかどうかも想像するしかなく、其の中でも日本酒チョコレートには苦笑を禁じえなかった。
「いや貴方道連れって……味見係って意味なのか、作る側の道連れなのかは……まあ置いとくとして。
誘ってみればいいんじゃない?何も減るものじゃないし――」
そうごちて擦れ違う生徒達を一瞥していくのだけど、何故か彼らや彼女らは目を逸らすようにして足早な様子を見せる。
目を逸らしているのだから、私の姿は見えている筈なんだけど、不思議な事もあるものね。と首がかくんと傾いた。
そうこうする内に実習室へと辿り着き、私はアリスさんへと振り向いて最初の一歩を譲るのでした。ほら、主催?だし。