2016/02/15 のログ
■アリス > 「和風チョコは邪道かなぁ。
洋酒、だっけー。その辺は多分あっても先生用だろうしー、
おぉー、そういえばジンジャーを入れたチョコがあったようななかったよーな。」
コーヒーもいいし、とどんどん出てくる四季さんのアイデアにわぁ、と目を輝かせて、色んなチョコを夢想しながら歩くのでした。
日本酒チョコは遠い彼方へ。
「成功数が増えそうな作る側の方がありがたいですねー、でも、あれ?」
道行く人を誘おうとしても、こう、目を逸らされているのは何故だろう。
何かしらの用事でもあるのでしょーか。
と考えてる間に到着。譲られたところでせーのっと扉に手をかけて、思いっきり横に力をかけて――。
■四季夢子 > アリスさんが快哉を告げるように声を上げて扉に手をかけ開ける様は、何処か芝居がかっている風に映る。
違和感は違和感なのだけど、心地よい違和感と云う按配だったから、知れず私の相好もちょっと崩れ、
そのまま堂々と室内へ訪いを入れる彼女の後ろに付き添う事となった。
「抹茶とかなら合いそうだけど、苔生したみたいでやっぱり微妙かも。
ジンジャーなんてのもあるの?チョコレートって案外自由ねえ……
溶かして型に入れて固めれば色々な形になるし、色んな人に好まれるし。
私もどうせなら……。」
そんな好かれるものでありたかったなあ。なんて言葉は最後まで出ず、慌てて噤んで口笛一つ。
「ま、まあそれはさて置いて、とりあえず室内は私達だけだけど作っている内に誰か来るかもしれないし、
そうしたら声の一つもかけてみましょっか。」
す、とボールやらが収納されている棚の下に向かって、あれじゃないこれじゃないと丁度良さそうな奴を探し始めるのでした。
■アリス > ガララッ、と音を立てて扉を開けて。
多分誰もいないでしょーと室内へ進んで胸を張り。
「うん、いらっしゃいー」
と、手招き。
「そう、自由なんですよ。
抹茶は色的に今回は合わないですけどー」
そこで、ふと止まる。
ある言葉を聞きとがめて。
「うん、誰かが来たら声かけして誘ってみてもいいですねー。
そして……四季さん、いいえ夢子ちゃん!」
持ってきておいた材料を先に取り出し、びしと棚の下で探し物してる夢子ちゃん指さして。
「どうせなら、じゃないですよ!大丈夫、気付いてないだけです!」
聞きとがめた言葉を言葉足らずに真剣な顔で否定して見せました。
■四季夢子 > 大きなボウルに小さなボウル。悉くが銀色で造詣に代わり映え無く、
差異は大小のみのそれらがずらりと居並ぶ棚より取り出して、
引き出しからは計量スプーンやら泡だて器やらの選定をしていると、
不意に呼び止められて視線が返る。
「……下の名で呼ばれると吃驚するじゃない。しかもちゃん付けって。」
昔良く、そう呼ばれていた事を思い出して眉を顰めかけ、次には思わず吹き出してしまった。
「あは、やだアリスさんったら。気付かれないのは当然じゃない。だって私――」
吹き出して、息を止めて、私の姿が世界に溶けたら製菓の道具を携えたまま一歩二歩、三歩四歩と近寄って、
「――こんなんだしねえ?」
アリスさんの目の前で姿を現して舌をべろりと出しておどけて見せた。
"息を止めている間は透明になれる"を示し、彼女が驚くなら愉快そうに、猫みたいに笑ってあげようかな。
■アリス > こういう時は勢い、勢いが大事だって私が今思った!
ノリで突き進んでドヤ顔浮かべ。
「うん、ちゃん付けはノリで言っ……」
言葉が途中で止まる。
あれ、消えた?
持ってた道具ごと?
だって私?
きょろきょろと見回して。
「あ、あれ?」
気付いたら、声と共に、目の前。
…目丸くして固まって十数秒経過。
夢子ちゃんが愉快そうに笑う中。
「と、永遠の14歳っ!?」
変な勘違いと共に、”永遠の中二”とルビが振られそうなあだ名候補で呼びかけました。
■四季夢子 > 写真であるかのように瞬き一つせず固まるアリスさんに満足そうに口端を歪めて
その次には彼女の口から飛び出した言葉に盛大にずっこけて室内にボウルの転がる音が鳴る。
「な、何よそのあだ名っ!?せめてもっとこう……ええと……と、兎に角その意味不明なあだ名は却下よ、却下っ!」
むくり、と起き上がって衣服を払って詰め寄って、何だか良く判らないけれど、凄く厭な予感のするあだ名を拒否すべく叫ぶ。
然る後に咳払いをし、何事も無かったかのようにボウルを拾ってテーブルの上に置いた。
「まー人に歴史有り。だったっけ。私にも色々あるってえ事よ。女は秘密が多いもの。なんて言葉もあったかしら?
ただこの島だとこーゆー特技。持ってない方が珍しいでしょ。私もわざわざひけらかしは普段はしないけどねー。」
ついついやりたくなっちゃった。とまた舌を出してウィンクをばちこん。其の合間も手はきちんと動いていて、
テーブルの上には色々な道具が揃うのでした。
■アリス > あ、すっころんだ。
大丈夫かなぁ、と手を差し出そうとする間に、あだ名拒否の叫びが耳に響いて、キーンとして。
「……な、何故っ!14歳で加齢が止まった幽霊じゃあなかったので……」
妙な勘違いの理由。
学園で他にも幽霊って人と会った事があるので、同じ感じかなぁ、と思ったから。
残念ながら拒否されたので他にどうしようと頭をこねくり回していると。
「あー、そーゆー。
……特技なら、それはそれでー。私もありますからねー、一部つかって宅配便してますしー。
あ、そうそう、それなら気付いてもらえるよーに、こーゆーのどーでしょー。」
ウィンク、目に焼き付けました。うむ、これはちょっと広めたいけど今は無理カー、と諦めて、持ってきた型を取り出し……
こーゆーの。つまりは、ロビーで夢子ちゃんが浮かべたもののニアピンとかドンピシャで用意してた代物。
『四季ちゃんチョコ』の型を置くのでした。メイド服、制服、それに可愛らしくワンピースっぽいものでそれぞれ笑顔でチョコを持ってる、代物。
にっこり笑顔でずずいと差し出して。
■四季夢子 > 「勝手に殺すなっ。足だってちゃんとあるし体温だってあるんだから。ほら!」
右へ左へ首を傾けるアリスさんへ本日何回目かの叫び。或いは悲鳴。
足を高々と上げて見せて存外身体が柔らかい事も示したり、その次は彼女の手を握って冷たくなんか無いぞと示して深呼吸。
よかった、納得された。
「そ。そーゆー。……ってなんかやけに超然としているわね貴方……不可思議な子なんだから。
でもま、気安くって良いかも――」
すってーはいてー落ち着いてー、って所でアリスさんが鞄よりとりいだしたる"それら"を視止めて呼吸が止まってまた透明。
けれども今度は直ぐに姿を現して"それら"をびしりと指差すの。
「まあ素敵……ってなんで私の型なんてもんがあるのよぉ!?何時の間に作ったのこれ!?しかもなんか無駄に精巧なんだけど……!?」
だってあんまりにあんまりというか、予想の範囲を超えていたんだもの。
思わずアリスさんの手から奪って矯めつ眇めつ眺めて感嘆とも嗚咽ともつかない声が漏れるのも已む無し。
■アリス > 生きてる事は確認できました、うむ。
足を上げ過ぎたら見えますよー、と言おうと思ったけど伏せました。
素材(記憶)が増えたよやったね!
「私、0歳って言ってましたっけー?
あと数ヶ月で1歳ですけれどー。」
あ、また消えた。
ふふーん、と胸を再度張って、ちょっとたゆん。
取り上げられたけどその分型も褒めて貰ったし、ドヤ顔再び。
「そりゃあ、四季ちゃんチョコを作る為にですよ!その作業の為に前日まで連日がんばりましたとも!
おこんせんせーや朝宮せんせーバージョンは弄りすぎて生かさず殺さずを脱しそうだったので……」
何故前日に、しかもアポなしで張っていたか、その理由が四季ちゃんチョコの型だったのです。
記憶だけで再現と衣装着せたバージョン作るの大変でした。
■四季夢子 > 地味な薄紅色のショーツを視られたかもしれないし、視られていないかもしれない。
ただ前者であったとて同性なら気にもしないからこれこそ与太なのでした。
「……いえ初耳なんだけど……0歳……?」
閑話休題その2。
超然としている事への回答にアリスさんの事、上から下に、下から上にとまじまじと視るのだけど、
見た目はどうみても10歳前後にしか見えない。
一部10歳どころじゃないのが揺れているけどそれは見無かった事にしたい。
ともあれ嘘をついている様子は無く、私の表情は怪訝そう。
「あーそれでチョコを作っていなかったのねー……ってアホかっ!?
それ私が今日断ってたらどーする気だったのよ貴方……。」
訂正、ものすごーく怪訝そう。
だって他の人のバージョンまで用意しているっぽいんだもの。
「そもそも私の型を造るより貴方自身の型を作るほうが売れそうじゃない?」
10人が見たら11人くらいがドヤ顔だ。と言いそうな顔で胸を張るアリスさんの、
そのご立派な胸を無遠慮に手にした"四季夢子の型"でつついてやろう。
■アリス > 「そうです、0歳。約9ヶ月。生後二月位で学園に中途入学ですよ。」
こくと頷いて。
視線を受け止めて一部に対する視線と表情の関連性に何かを受け取る。
その後の突っ込みに舌ぺろり。
「酷いですねっ!?
断られていた場合はしょーがないのでせんせー方に承諾だけ取りに行ってみよーかなーと。
ラジオの反応聞くと危うい気がするですけどー。」
で、自分の型と聞けば。
「解って、ないですね?
需要とゆーものがありゅのでしゅっ!?」
希少価値について説明しようとしたところでぷにぷにと胸をつつかれました。
「うぅ、硬い物で突かれて、揺れて揺さぶられてますよっ!?」
チョコ造りましょう、チョコ、と材料に取り掛かって、なし崩し的にこの型の使用について通す事にしました
■四季夢子 > つつけば揺れる。
つつけば揺れる。
いけない、何だか凄く遠い目をしてしまった。
頭を揺らして思考を正し"型"をテーブルの上に置いて溜息一つ。
序に我が身を省察し、格差社会に溜息二つ。
「ええ、チョコを造りましょっか。其の為に来たんだし……。」
アリスさんの年齢の事とか、例の面白ラジオに投稿していた同好の士であったらしい事とか、
幾つかの気になる話題をちらほらと混ぜて、色々が混ざったチョコレートがきっと出来あがるのでしょう。
味は甘いか酸っぱいか。はたまた苦いか辛いかも。
「需要で言うならそれこそな気がするんだけど……ま、いっか。お祭りみたいなものですものね。」
今は杳と知れないままに、暫しの歓談と相成るのでした。
■アリス > 本物だからしっかり揺れる。
つつかれるたびに夢子ちゃんの目が負の方向にいったよーな。
「そーですね、造りましょー。溜息はつきすぎると幸せが逃げますよー?」
色んな雑談、ラジオで個人特定されました的お話とかしながらチョコレートを作った結果。
チョコ作りの経験のない二人が作ったチョコの見栄えは型があるからセーフでも味がどうなったかは運次第。
「私の場合、本人が届けるから犯罪臭を気にされる人もいて。」
あははは、と笑いつつ、自分のだけじゃあなんて理由を付け足しながら、初めてのバレンタインの準備が進んでいくのでした。
お客様方の反応は、また別のお話。
ご案内:「ロビー」から四季夢子さんが去りました。
ご案内:「ロビー」からアリスさんが去りました。