2016/02/24 のログ
蓋盛 椎月 > 今日はいつにも増して甘えん坊だなァなどと思いながら
頭に顎を乗せ、背中に手を回して緩慢な手つきで擦る。

「おはぎかぁ。悪くない気もするけど全然ホワイトじゃないですね……」

一応、ホワイトデーの起源はマシュマロのような白いお菓子を贈る日らしい。
大事なのは気持ちとはいえども少しは気にしてもいいのではないだろうか?
続いての男子中学生みたいなひらめきには曖昧な笑みを貼り付けた。

「食べ物で遊ぶのはよしましょう。
 第一あいつそんなんじゃしれっと普通に食べちゃうでしょ……
 あたしには有効かもしれませんけど」

同じく首をひねって考える。サプライズ、サプライズねぇ……。
激辛唐辛子入りのお菓子とか食べると爆発するキャンディとか
そういうろくでもないものは思いつくが完全に目的を見失っている。

「ワシを食べて♥の代わりというわけでもないですけど、
 おこん先生をかたどったクッキーとか喜ぶんじゃないですか?
 あの人おこん先生のこと好きみたいですし」

しばしなでさすりした後に出てきた案はそれだった。
クッキーぐらいなら菓子スキルがなくても多分作れるだろう。

おこん > んあー。 んふー…… そうじゃのー。じゃあ白い豆であんこつくる?
(しづき先生に背中を優しく撫でてもらうだけできもちいい。
 顔を上げて彼女に確認するけれど、たぶんそういう問題じゃない気がする。)

そっかー、そういう問題ではないか……ヨッキ、案外言われた通りにしてくれるからのう。
なになに?しづきワシのこと食べたいー?大盛り?特盛り?超盛り?
いくらでも食べていいんじゃよー。 でも尻尾にチョコが染みこむと、
なかなか取れんから尻尾はナシじゃなー。
(たしかになー、ってしづき先生の言葉にうなずいた。
 体温の高い、ちっちゃい身体をぴったりくっつける。ご満悦。)

そうじゃなー、じゃあ二人のクッキーを作ろう!
しづきとワシのクッキーがいいー。ワシしづき食べたーい。
普段食べられてるからー!なんちゃってー!
まあ実際問題、クッキーなら俺等でもなんとかなるじゃろー。
(てへー!って元気よく可愛っぽい動きをしてみせる。
 クッキーなら出来そうだし。 ココアのやつがいい。)

蓋盛 椎月 > 「そーいや、身体に塗る用のチョコレートってあるらしいですね。
 じゃあ今度軽くおなかとかに塗らせてください」

毛はともかくとしてメリハリのないおこん先生の身体は随分と塗るのに適していそうである。
食べ物で遊ぶな系の話はどこに行ったのか。

「えっあたしのも? いいですけどなんか気恥ずかしいなそれ……。
 おこん先生と違ってグッズ展開には慣れてないんですよ。
 んじゃまあそういう方向性で行きますかぁ。
 おこん先生はよわいからな~、ちっちゃいお口じゃ全然食べられないからな~」

おこん先生のことを完全にマスコットキャラクターの類と認識しているらしい。
後ろに回した手を戻して、おこん先生の唇を指でちょいとつついた。

おこん > おー、よいぞよいぞ! おへそに詰まらない程度に塗りたくってよいぞ!
(わかったー!って気軽に応じたりしたい。 その後はお腹を執拗に
 ぺろぺろされるんだろうか。 そんなことは考えないようにする。)

二人のクッキー作らんとだめじゃろー。 ワシだけだったら、
ワシだけのお礼になってしまいかねんからのう。 ええー?
ワシ全然弱くないじゃろ―?めっちゃ強いじゃろー?
あー、でもしづきには弱いかもしれんなー。
『おこん先生、大好きですよ』って言われたらメロメロになって
なーんでも言うこと聞いてしまうかもしれんのう。
(唇を突く指を咥えてやろうと口を動かしたり、ちょっと首を動かしたり。
 勿論じゃれつく程度なので、しづき先生がわざとやらなければ
 口で指を捕まえたりはできないだろう。)

蓋盛 椎月 > 「んーまぁそれもごもっとも……
 へぇ、強いんですか? ヘラクレスオオカブトぐらい強い?
 おつかいとか一人でできる?」

おこん先生の口が開いた拍子に、するりと人差し指が入り込む。

「うふふ、もちろん大好きですよ、おこん先生。
 ほらほら、食べてくだすっても構いませんよ。
 それともチョコでも塗ってからにしますか?」

恵比寿顔を向ける。
口にとらわれたままに、指の腹で頬の粘膜や歯茎の裏を軽くなぞって感触を楽しむ。

おこん > うーん、ヘラクレスオオカブトじゃろー…6:4……いや、五分五分ってところかのう。
おつかいぐらいひとりでできるもん! おこん強いからできるし……。
んむ、んふーっ、んん…♥ 今めっちゃ食べとるぞー、どうじゃどうじゃー…♥
(頑張って反論するけれど、なんだか子供っぽい喋り方になっている気がする。
 しづきの考えからすると、な保護が必要なぐらいのとっても弱い何かに違いないぞ、自分。
 でも甘えさせてくれるならそれも悪く無い、とか考えていた一瞬に、
 しづき先生の指が口に。 口内をなぞるように動く指を、小さな水音とともに吸う。)
 

蓋盛 椎月 > 「そっかぁ、さすがおこん先生謙虚でいらっしゃる……」

ちょっと改心して保健室での不埒な行いは控えるようにしているが、
この程度なら問題はあるまい。
小さな唇が指に吸い付くのがこそばゆくて小さく身じろぎする。
咥内も見た目相応に幼く柔らかくて触り心地がいい。
食べられているというより乳を与えているみたいだ。

おこん先生が満足したところで指をちゅぽんと離す。

「ふふ、おいしかった? ……なぁんて。
 またいずれじっくりと食べたり食べられたりしましょう」

目の前で、唾に濡れた自分の人差し指を口に含み、目をつむってその味を確かめる素振りをする。
終始平然とした様子で寄り添っていたおこん先生からするりと離れ、
席を立ち食べ終えていたケーキの食器を片付けていく。

おこん > そうじゃろー、ワシはおごったりしないフォックスじゃからなー。
しづきの指、久しぶりにちゅっちゅしたのう。 いやー、満足まんぞく…。
(いっぱいちゅっちゅしてから口を離した。ぺろりと唇を舐めて、
 しづき先生の方を見る。)

おうおう、うまかっ…うま…あ、ああ…おぬし、おぬし…!
(さっきまで自分がしゃぶってた指を咥えるしづき先生。
 恥ずかしさにぐおおと唸って、尻尾で顔を隠した。)

んあー!ワシもう帰るー!ぎゃー!
(恥ずかしさに悶え、狐耳の先まで真っ赤にしながら一声叫ぶと
 大急ぎで保健室を後にするのでした。)

ご案内:「保健室」からおこんさんが去りました。
蓋盛 椎月 > 「やれやれ……いつまで経ってもねんねちゃんみたいな人だな……」

保健室から去っていくおこん先生の背を見送って、
軽侮ではなくどこか不思議そうに呟く。
そこがかわいいところなのだけれど。

ご無沙汰だったし、またそのうちじっくりかわいがってあげよう。
食器を片付け終えて、平常の保健室業務に戻る。

ご案内:「保健室」から蓋盛 椎月さんが去りました。