2017/03/23 のログ
クロノ > (煙草には、お酒か珈琲、或いはコーラなんかの…アルコールかカフェインが不思議とよく合う組み合わせ。携帯灰皿と一緒に持ってきたホットの缶コーヒーをぷしゅ、と開けて、ちまちまと中身の黒い液体を味わう男の子。)

……ぁ。

(手摺からは一度離れて、近くに備えられているベンチにゆっくりと腰掛けて。そこで煙草片手に珈琲を味わっていたら、その筒の先で火種が燃え尽きた、細長い灰の塊がポロっと落ちた。 …自身の、膝の駆動部の中に。)

…あーぁ。

(もー、とか少し不満そうにそんな落とし物の行き先を見届けたら、膝に顔を近づけてフッ!と一息。関節の駆動部の隙間に落ちた。灰の塊は、しかし残念なことにさらに細かく砕けてもっと奥に入り込んでいった。)

ご案内:「屋上」に七海さんが現れました。
七海 > (眠い目を擦りながら、本を数冊持って屋上へと。
庭園のような屋上の景色と、春めいてきた外の景色をのんびり眺め

 ―――もともとベンチに座るつもりだった事を思い出し、
 クロノの座るベンチの方へと向かって行く)


ん?先生…かな? 
こんにちは。…いかがなさいました?


(膝の辺りを気にした様子を見て取ると、緩く首を傾ぎながら聞いてみて)

クロノ > (指の間に挟んでいた筒も再び短くなって、指に熱気を感じた男の子は携帯灰皿にそれを差し込んで片付ける。)

……。

(途中、缶コーヒーをもう一口挟む小休止を入れて、三本目の筒を箱から取り出し、口に咥えてライターを握ったところで。)

…ん、ぁ、えっと…灰が、足の隙間に入っちゃって。

(後で、パソコンのキーボードを掃除するときに使うエアダスターか何かで掃除しなきゃ、と苦笑いして振り向く男の子の口には、新しい煙草。)

七海 > 灰かー…開閉部分があると、色々入ったりして大変そうだね。

(すぐに故障の原因になるわけではないにしても、
 たしかに掃除した方が良いような気がする。

 会釈の角度で頭を下げ、拒まれてしまわなければベンチに掛けようとする白衣。)

……。

(煙草。男の子が煙草を吸ってる。
 外見年齢イコール、実年齢とは限らないし
 アンドロイドの成人の概念は、人と違うのかもしれないけれど)

煙草は体に良くないんじゃないかな。

(少し悩んだ末に、人間に対するようなお節介が零れた)

クロノ > …ぁはは、ぅん。あちこち隙間だらけだから、いろんな所にいろんな異物入っちゃうよ。
(内部機械の露出しているお腹周りや手足の関節など、男の子はそれこそ風通しのよさそうな体をしている。そのまま隣の席に並ぶ相手に「お疲れさま」と労いの一言添えて。)

……ぅ。 …うん…そぅ、だね…。
(生身の相手が隣に来て、白衣に臭いがついたり、相手の方に副流煙が行っても申し訳ないので、咥えていた未点火の煙草はそそくさと口元から抜いて元の箱に戻す男の子。オトナの背伸びタイム、唐突に終了。)

…──── …七海先生も、お仕事ひと休み?
(本を幾つか携えた相手の手元を見て、おでこのインジケータをチカチカ点滅させながら思考処理して、少しの間の後に遅れて出力される質問の言葉。)

七海 > おつかれさまです。うん。一休み…かな。
……どうして煙草を吸っていたの?好き?

(匂いとかはちっとも気にしないのだけれど、気を遣わせてしまったのかもしれない。
 治療の本やら、宇宙の本やら、機械学っぽい内容の本を膝の上へ置いた。
 機械学は趣味なのだけれど、治療の役に立つかもしれないという建前。)

……凄いなあ。

(内部の露出したクロノのボディを、興味深げにまじまじと見てしまう。
 中身は一応16歳の女の子なのだけれど、すごくあやしい男のようになってしまっている)

クロノ > …ん。気分転換…かな? …ちょっと考え事してて。
(相手の膝の上に重ねられる本の背表紙、その本の名前を見て感心したように小さく声が漏れる。)

……そ、そぉ、かなぁ。…ぁはは、
(じっくり観察の視線に、男の子は胸のハッチを開いて内部の操作盤を少し見せてあげたりしつつ、どこか照れたような笑みでじっとしている。)

…七海先生は、機械、好きなの?
(相手の膝の上にある一冊の本を示しつつ、再び尋ねてみる。仕事じゃほとんど使わなさそうな分野のそれ、少し不思議そうに。)

七海 > 考えごと…? 

……!

(小さめの声でそっと問いを返す。
 見過ぎては失礼になるかもしれない、と葛藤はあるのだけれど
 七海の目線は、操作盤に引き付けられっ放しに。)

……ええと、ごめん。嫌じゃないかな。
無理はしないでね…。

機械は、好きだよ。伝統的?なものも、最新なものも。
クロノ先生は、実はかなり年上……ですか?

(パッと見ただけですぐに構造が理解できるような、頭は持っていないのだけれど
 じつはかなり長いあいだ稼働をしているのではないか、と、そんなことを考える)

クロノ > …っふふふ。…ぅん、別に大した事じゃないから、心配しなくて大丈夫。ありがと。

(ボーッとはしていたけれど、特に深刻な感じではなく。自身の機体や操作盤をじっと観察されながら、男の子は視線を空に移す。)

…あぁー、ぅん、そうかもね。年上?…って言うとまた違う気もするけど、僕は…造られてからはもう120年以上になる。その間ずっとこの体だし、頭の中身もずっと16歳だよ。

(相手は生きたヒトで、自分はヒトに使役する立場の機械。相手の口調が敬語になったり普通に戻ったり入り交じる様子に、「同僚なんだし、あんまり気遣いしなくても平気だよ?」とニコニコ顔で。)

七海 > そう? 
……こちらこそありがとう。

(120年とは長い時間だ。
 操作盤からいったん目を離し、にこにこ笑みを浮かべる表情を見つめる)

気、使ってるように見えるかな。
クロノ先生こそ気を遣ってくれたり、心配を掛けまいとしてくれたり。
考え事もしたり、人間のようだと思うよ。

(時々、何が基準で生きたヒトと、アンドロイドが分けられるのか
 分からなくなったりするようだ。たしかに体の構造は違うのだけれど)

煙草吸ってみたくなったり、お酒も飲んでみたくなることってあるよね。

(おお、同い年だった。
 人間が実年齢16歳で職員やっているのは良いのか。
 深く考えない事にして)

クロノ > …ふふふ、どういたしまして。

(相手のお礼には、男の子は嬉しそうに微笑んで受ける。続く言葉にも、少し照れたような、迷うような表情で相手を見つめてみたり、また手元の缶珈琲を飲んで気を落ち着けてみたり。)

…そぅ、かな。僕を設計した人がそれを聞いたら、きっと喜ぶんだろうな。
(人間のようにリアルな思考処理をして、人間のように動いて。えらく旧式なロボにとっても、その言葉は嬉しいようで。)

…ふふふ、そうだね。初めて煙草やお酒を体験したときはドキドキしたし、実際の味とかは予想とずいぶん違っててびっくりしたよ。 … 今じゃ両方とも時々嗜むくらいには好きだから、慣れたと言えばそうかもしれない。

七海 > (照れている、迷っている…こまやかな表情の変化をつい気にしてしまうのだけれど、
 我ながら気持ち悪い自覚があって、冷静になるため本を開いた)

きっと優秀な設計士さんなんだね。
もしかして、これまでの経験や体験で、変わった部分もあるのかな…?

ああ、わかる。最初の一口って、予想していた味と全然違うんだ。

(その時の感覚が懐かしくなって目を細めた。)

……煙草は、味がわかるうちはまだ良いのだけど
分からなくなっても吸いたい、と思ったら危険だよ…。

(理知的な相手にそんなことが有るのかといえば、ないはずなのだけれど、煙草はお勧めできないらしく、妙に深刻な顔をして―
(アンドロイドに興味があるから、同僚だから、色々な雑念もある汚い白衣だけれど、仲良くなりたいのだと思う。
 緩やかな空気に癒されてしまったのか、のんびりしすぎてしまったことにお詫びを告げ、
 時間のゆるすあいだ、興味深そうに耳を傾けていたのだった)

ご案内:「屋上」から七海さんが去りました。
ご案内:「屋上」からクロノさんが去りました。