2017/04/15 のログ
ご案内:「ロビー」に藤巳 陽菜さんが現れました。
藤巳 陽菜 > ロビーに置いてある机でただ、過ごしていた。
ただ何もない時間を過ごせていた。

先日、訪れた研究区。
元の体に戻るための方法を探して、希望をもって訪れたのに…。

何時間も調べられて分かった事と言えば
足は完全に変質してしまっているという事。
いわゆるラミア種と外見上の構造は近いが内臓の仕組みなどは全然違うという事。
ラミア種の場合発達している箇所の筋肉が殆んど発達していない事。

色んな機械にかけられたのに…
血なんかも色んな場所からとられたりしたのに…
…結局元の体に戻る方法は分からなかった。

藤巳 陽菜 > 研究区にいた人の一人は

『そんな事もある。周りに害がないだけずっとマシだ。』

とそんな風に軽く言う。もう一人いた人は

『異能の性質は精神的な事で容易に変化する場合がある。
 時間によって解決するケースもあるから気長に付き合っていこう。』

なんて言う。

アレよりマシとか、コレよりマシとか傍から見てるだけだからそんな事が言えるのだ。
こんな状態をいつまで続ければいいのだろう?
いつ直るのか分からないままに生き続けろというのだろうか?

「…はぁ。」

何度目かも分からない溜息をついて。
何を表すのか良く分からない数値ばかりが書かれた紙をまた眺める。

藤巳 陽菜 > まだ、元に戻るのを諦めるつもりは全然ないが自分が進もうとしている道は思っていたよりずっと険しい道のようだった。
せめて、何か手がかりがあればいいのだけれど。

というか、この島は異能についてかなり研究が進んでいるはずだ。
詳しい人も多くいるはずだ。…蛇の道は蛇、詳しい人に頼れればいいんだけれども。
不幸にもこの島での知り合いがあまりに少ない。
すぐに解決すると思って交流を疎かにしたのが思いっ切り裏目に出た。

「もう少し、交流を広げた方がいいのかな。」

詳しい人を探して元に戻るにしても自分ひとりで何とか探すにしてもこの島での生活は長くなるだろう。
知り合いを増やしておくことは悪い事ではないだろう。

…だけど。

「…友達とか作るの苦手だからな、私。」

藤巳 陽菜 > 四月も半分くらいが過ぎて、ある程度クラスでのグループも出来てきた。
そんな中に今から入っていくのは難しい。

だからといって、接点のない全く知らない人に話しかけるなんてもっての外だ…。
そんなことするぐらいなら友達なんてできなくてもいい。
…今までもずっとそうしてきたのだから。

『異能の性質は精神的な事で容易に変化する場合がある。』

ふと、研究所の人が言っていた言葉を思い出す。
…試してみる価値はあるのかもしれない。
今までとは違う風にすることに少しでも可能性があるのなら…。