2017/07/28 のログ
ご案内:「ロビー」に筑波 察さんが現れました。
■筑波 察 > 「ふぅ、今日もやること終わらせたし、後は帰って休むだけだねぇ」
(教室棟のロビー。
そこにおいてある椅子の一つに腰を下ろして、先ほど購入した缶コーヒーを振る。
カコッという軽い音を立ててプルタブを引くと、コーヒーを一口飲む)
「とりあえず歩行訓練はだいぶ進んだから、次からは日常生活の動きかなぁ。」
(能力を用いて視界を確保するのは意外と難しいようだ。
それもそのはず、今までゴーグルにその辺の処理を丸投げしていたのだから。
慣れていないだけといえばそうなるが、今までの生活がやや裏目に出てしまった)
■筑波 察 > 「あとはどうやって精度を上げていくかだよなぁ……」
(物がどこにあるのかくらいだったらわかるようになったものの、
やはり目で見ていたころのような精度は望めない。
具体的な造形や色、凹凸などはまだまだ分からないままの状態だ。
このままでは戦闘はおろか、日常生活だってままならないだろう。
せっかく能力が拡張されたというのに、これでは宝の持ち腐れだ。
こんな状態を打破できるよう今まで勉強してきたはずなのに、
いざそういう状況に陥ると思考は思うような回答を導いてくれない)
■筑波 察 > 「音も電磁波も高周波を使わないと細かい部分はわからないよねぇ。
とりあえず可視光線から挑戦してみて…700μmから行こうか。
たぶんこれだと赤色しか見えない…
ああ、そうか、一つの波長しか見てないからイメージはモノクロか。」
(ロビーに誰もいないのを良いことに、
ぶつぶつと独り言をつぶやきながらあれこれ模索する。
意識を集中させれば何とか見えなくもないが、
やはり疲れる。この作業を無意識にできるよう訓練が必要かもしれない)
「音は…でも音で探るのって動物が逃げ出しそうで気が引けるねぇ」
(コウモリと同じ要領で視界を得ようとするが、
こちらは形しかわからない。
それでも処理が少ない分だいぶ楽なのだが…)
ご案内:「ロビー」に和元月香さんが現れました。
■和元月香 > 「へへんへんへんへーん♪」
静寂を不意に裂くように、機嫌の良さそうな歌を口ずさみながら少女
____和元月香は現れた。
スクールバックを揺らしながらスキップを刻み、いかにも楽しげである。
満面の笑顔を浮かべて、リズムよく自販機のボタンを押す。
ふんふんと変わらず口ずさみつつ、ペットボトルのジュースを受け取り口から取り出す。
プシュッと子気味良い音を立ててキャップを捻りつつ、白い杖を持った少年のすぐ側の1人がけのソファーに腰を下ろした。
余程機嫌が良いらしく、少年の独り言には気づいていない。
■筑波 察 > 「いや、そもそも一つの波長で見ようとするのがダメなんだ。
もっと精度を落として領域を広げないと線画みたいになっちゃう…
あえー、なんでだ。この間はハッキリ見えたじゃないか。」
(次第に熱が入ってきたのか独り言の量は増えていく。
足音がロビーに響くがそれに気づく様子はない。が、
現れた少女が自販機のボタンを押した際に
――ガコンッ
ペットボトルが落下する音を聞いて初めて反応をした。
正確には軽くビビった。
軽くビビって、視線(見えていないが)を足音の方向へ。
誰かが鼻歌?を歌いながら座ったようだ。
随分とご機嫌なんだな。と思い再度思考に戻ろうとするが、
集中力が切れてしまったらしい>
■和元月香 > ペットボトルを勢いよく呷り、ごきゅごきゅと飲み干す。
いささか女の子にしては豪快な飲み方であるが、そこは気にしない。
半分ほど飲んだところで、キャップを閉めて。
「あ」
やっと、傍にいる少年の存在に気づいて素っ頓狂な声を上げた。
そして少年の表情と白杖を見ると、
勘づいたのか少しだけ声を潜めて声をかける。
「あーっと.....ごめんなさい。うるさかった、かな」
すまなさそうに両手を合わせて謝る。
■筑波 察 > 「え?ああ、いや、気にしないで。
別に大事なことを考えてた訳じゃないから」
(嘘は言っていない。
集中していたのは確かだが、別に彼女が邪魔をしたとか、そういうことではない。
向こうがこちらをどう見ているかはわからないが、
彼女が今どんな身振り手振りで謝罪したのか。
それは声だけでは存外察しきれない部分があった)
「にしても、ずいぶんまた遅い時間までいるんだね。」
(相手に謝罪させたままでは間が持たない。
声以外の情報がないならなおさら。
無理やり絞り出したような話題は本当に当たり障りのないものだったが、
実際周囲に人はいない。正直自分がこの教室棟に残った最後だと思っていたくらいだ>
■和元月香 > 「...そう?ならいーんだけど。
私機嫌良いと妙に気配に鈍くなるから、時々迷惑かけちゃうんだよね」
ペットボトルをスクバに仕舞いながら、肩を竦めて苦笑する。
いつものフランクな口振りで、軽い笑みを浮かべながらも彼の事をさり気なく観察する。
最早癖のようなものなので、警戒は特にしていない。
「図書室で調べ物ー。
いつも大体この時間以上残ってるんだけど」
暗にそれが習慣だと伝えつつも、月香は少年に笑いかけた。
「君は?勉強でもしてたの?」
(多分違うと思うけど!)
心の中でそう付け加えながらも、そう尋ね返す。
■筑波 察 > 「ああ、そういうこと。
僕も一度熱が入るとなかなか周りに目が向かなくてね。
君が近づいているのにも気づかなくて軽くびっくりしたんだ。」
(どうやらお互い周囲への注意が散漫になるときがあるらしい。
相手がこちらを観察するように見てきても、こちらはそれに気づくすべがない)
「それは勉強熱心だ。
てことは今日は比較的早く上がってきたわけだ。
僕は訓練と言うか、まぁリハビリしててね。
効率のいいリハビリの方法を考えてたんだ。」
(自分がなぜここにいるのかを訊き返されれば、
素直に回答する。別に隠すようなことでもない>
■和元月香 > 「まじかー、仲間だねー。
集中力があるのはいい事なんだけどねぇ」
(公園でも熱唱してて見られたよなぁ...)
少し前の出来事を思い出してふっと遠くを見つめる。
いい加減学べ、という話だがならこの楽しさから生まれる
もどかしさをどうすればいいのか。
月香はせいぜい鼻歌と熱唱とスキップしか知らない。
「勉強熱心、ねぇ...」
その言葉には、自嘲するかのように苦笑する。
ただの好奇心とも言えるのだが。
しかし、続いた言葉には眉を潜めて問いかけていた。
「リハビリってやっぱり目なの?
私の事、見えてないよね」
初対面とはいえ、声に心配そうな色が滲んだ。