2017/08/27 のログ
藤巳 陽菜 > 「いや、こればっかりは譲れません!
 私、絶対あんなに食べないですもん!」

前のあれはともかく今回は確実に異能が原因だ。
食欲は異能に目覚めてからのものだし…。

「毎日リセットしないでください…。
 良い事も悪い事も毎日コツコツ積み重ねていくものなんです。」

だけどまあ、一つマイナスでも他の部分で溜められるポイントもあるし…。
持ち越しも悪い事ばかりではないと思う。

「嫌ですよ!私のデートしたことなんですよ!
 初デートが先生となんて…なんて…。
 っていうか先生のデートに対する考え方が緩いんですよ!デートぐらいって!」

きっと、色んな相手とひょいひょいデートしてるのだろう。
フケツだ!

「…折角、この島に来たんだから転移荒野を見てみたいなって…。
 先生も一緒なら安全だと思うんですけど…どうでしょう?」

知的好奇心、一人で行くのは怖いけど頼りになる大人と行けば平気だろうとか考えていた。

暁 名無 > 「分かった分かった、まあどうにか折り合いを付けられるようにはしてかねえとな。」

異能の所為だというのなら、それを制御するのも藤巳の課題だ。
流石にこればかりは本人の意志次第なので手の打ちようもない。

「えー、リセットしないならしないで今丁度半々くらいだと思うー」

半々よりちょっとマイナス寄りだろうか。
別に藤巳としか会って無いわけではないからな、俺からすれば。

「大丈夫大丈夫、デートみたい、であってデートじゃないし。
 自分で言うのもアレだけど見てくれだけは悪くない自信はあるから、
 俺の事よく知ってる生徒に会わなければ普通に藤巳がイケメンゲットした様にしか見えねえって。」

髭も剃って髪型を整えれば俺だってそれなりに見れた物にはなるのだ。
それを自分で言わなければ同意できるってもう耳にタコが出来るくらい聞いたけどな!

「ふーん、教師としてはあんまり生徒を危険な場所に連れ出すのは認め難いんだが……
 まあ、今回は特例か。あんまり俺のそばから離れるなよ?逃げろって言ったらすぐ逃げられるだけの運動神経は付けとけよ。あと……いや、そんなもんか。」

暑いから制服で行くと汗で凄い事になるぞ。
……これはまあ、黙ってる事にした。

藤巳 陽菜 > 「イケメン…イケメン?あーうん
 確かに顔は悪くないとは思いますけど…。
 知ってる人と出会った時は悲惨ですね…。」

顔を覗き込めば確かに髭も剃って髪も整えて服装もきちんとすれば結構見た目は行けてそうに見える。
だが、問題は中身である。
中身から染み出した駄目な成分がイケメンを侵食してしまっている。

「運動神経ならある程度は!後はそばを離れないようにしておけばいいんですよね?
 分かりました。じゃあ、そういう事は守るので案内してくださいね?
 
 …ところでお弁当は何が良いですか?リクエストあれば作りますけど。」

まるでピクニックにでも行くような口調で話す。
あまり、危険なものとは考えてなさそうにも思える。

暁 名無 > 「そもそも、ここまで開けっ広げで話しするの藤巳くらいなもんだしな。
 ま、それは置いといてだ。」

自分の容姿について言及していると背筋がむずむずしてくる。
続けられる人間はいつまでも続けられるらしいが、生憎と俺はその手の人種じゃなかったようだ。
それに何だか藤巳が凄い複雑な顔で見てるし。

「はいはい、ホントに危険な時は俺置いてすぐ逃げろ。
 それさえ守ってくれりゃとやかく言わねえよ。

 弁当か……いや、いつも通りで頼むわ。」

というか、場所が違うというだけでこれはこれでデートになるのではないのか。
そう思ったけど、言ったらまたややこしくなりそうなので黙っている事にした。

藤巳 陽菜 > 「皆、知ってるんじゃないんですか?
 …その…先生の…残念さは…。」

聞いた話では公園で昼間から一人お酒を飲んでいたとか…。
女性の価値を胸の大きさで判断するとか…。
そんな極端な話が流れたり流れなかったり…。

「…分かりました。先生を見捨てさせてもらいます。」

どれほど、危険な状況になるのだろう。
陽菜にはまだ転移荒野のイメージが出来なかった。

「面白くないですね、まあいいですけど…。
 いつも通りの感じで作ってきますよ。」

たまにはリクエストとかくれてもいいのにとか思う。
そうでなくてはどうも張り合いがない。

「それじゃあ、約束ですからね。
 美味しい弁当作って行くのでよろしくお願いしますね!
 それじゃあ、今日はありがとうございました。」

そう言い残すと陽菜自身でも気づかないうちに尻尾の先を振りながら保健室を後にするのだった。

暁 名無 > 「流石に一部だけだからな?
 ていうかそんな表情になるような噂を信じるな!?」

いや、あながち間違ったうわさでもないのかもしれないけれどもだ!

「うん、それでいい。」

割と至って真面目に頷く俺だ。
胡散臭い教師一人と女子高生なら将来性から考えても後者が優先されるべきだろう。

「ああ、藤巳の弁当はいつも美味いからな。」

変に緊張させて上手く行かなかった時の方が怖い。
けども釈然としない顔をしてるので、夏休みが明けたら何か頼んでみるか……。

「おう、まあ変なトラウマとか作らない様に気は張っとけよ。
 どーいたしまして。……って待て、いつ行くつもりなんだ藤巳。おい、おーい!」

連絡先も知らないし、と声を掛けるも藤巳は保健室を後にしていた。
……まあ、そのうち確認すれば良いか。

ご案内:「保健室」から藤巳 陽菜さんが去りました。
暁 名無 > 「やれやれ、何だかんだで浮かれてるなあの感じだと……」

知らない場所に行く、それは確かに高揚する事だとは思う。
思うが、如何せん藤巳の場合、転移荒野という場所の危険性を軽視し過ぎているきらいがある。

「……まあ、念押しもしたし当日までにもうちょい説明だけでもしとくか。」

藤巳一人くらいなら何かあっても庇ってどうにか出来る……と思いたい。
どうにもならない事が起こったら、その時は……まあ、その時だ。

俺は大きく息を吐きながら、ソファに寝転んで柔らかなクッションに身を埋めた。
そこはかとなく実体のない不安が渦巻いている

暁 名無 > 「……しっかし、俺そんなに残念な感じ出てるかねえ?」

多少なりと見てくれに自信は無かったわけじゃない。
童顔である事に不満が無かったのも否定はしないが、それはそれ。
ああやって面と向かって微妙な顔されるとやっぱり少し気になる。

「……言動を控えろって事なのかね、いやそりゃ御尤もなんだけどもー」

先に沸いた不安を振り払う様に少しだけ大きな声を出し、天井へと向けて伸ばした腕をバタバタ振ってみる。
こんなところ人に見られたら恥ずかしくて暫く再起不能になること間違いなしだ。

暁 名無 > 幸いにも誰も保健室を訪れる事無く、俺の両手はだらりと垂れ下る。
完全にソファに沈んでいる姿は、病人に見えなくもない自覚はあるが姿勢を正す心算は毛頭ない。

何故なら、

「めっちゃねみぃ……」

昨日夜遅くまで起きていた所為か。
急な眠気に襲われた俺は、そのまま、意識を、手ば……

ご案内:「保健室」から暁 名無さんが去りました。