2017/10/05 のログ
鈴ヶ森 綾 > ふと、視線を下方に移してみると、広がっているのは明かりの灯る学園の敷地、
さらに遠くには、同じく消える事のない明かりが灯る街並み。
今の時代には特に珍しくもない光景だ。

「………」

特に思うところがあるわけではない。
ただ、少しばかり昔を想ってみただけの事。

そうして、そこに上った時と同じように、
なんでもない事のようにフェンスの上から宙に身を躍らせる。
地面に向かって落下する身体は途中、非ぬ方向へ不自然に引っ張られるような動きを見せ、
そのまま何処かへと姿を消した。

ご案内:「屋上」から鈴ヶ森 綾さんが去りました。