2017/10/15 のログ
ご案内:「屋上」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「今日は風も静かでいいわね」

午後、昼休みが終わって、最初の授業が行われる時間帯。
自身は授業がない所謂"空きコマ"というもので、時間を潰すためにやってきた。
重い金属製の扉を押し開けると、心地よい日差しが降り注ぐ。
真夏の強い日差しとは違って、ポカポカと陽気な、落ち着いた雰囲気の日差し。

「本を読んだり、お昼寝をするにはちょうどいいかしら…」

屋上を一瞥して人がいないことを確認するとどこか安心したようにする。
誰かいたらちょっと気まずいな…そんな心配をしていたが、杞憂だった。
そのまままっすぐにベンチに足を向かわせると、
足元にギターケースを置いて、ベンチに腰を下ろす。
そのまましばらく、植物が光合成をするようにぼーっとして。時が過ぎるのを待つ>

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「……あ、いけない…」

どれくらい時間がたっただろう。
気が付けばスヤスヤと眠りこけてしまっていた。
ハッとした様子で目を開けて腕時計を見る。
幸いにも。数分しか寝ていないようだった。

「疲れてるのかな……でも、こんなに心地良いんだもの、
 寝てしまっても仕方ないよね」

こんなにも柔らかい日差しのもと、
時折吹く風は優しく撫でるようで心地よい。
先にも言った通り、昼寝をするにはうってつけだろう。
自分が寝てしまうのも無理はない。

そんなふうに、誰に言い訳するわけでもないのに、
一人で理由を並べては、クスクスと笑う>