2018/02/11 のログ
ご案内:「保健室」に追影切人さんが現れました。
追影切人 > 「―――んぁ?」

目が覚める。一瞬、此処は何処だ?と隻眼でボンヤリと無機質な天井を眺めつつ思うが…。

「……あぁ、保健室だったっけか」

欠伸を盛大に一つかましつつ、のっそりとした動作で上半身を起こす。
枕元に置いていた愛刀を手に取り、もそもそと緩慢な動作で左腰に差す。最後に、眼帯を手に取り左目に付けて何時もの姿。

先日は朝方まで風紀の汚れ仕事をさせられて地味に疲れた。で、色々あって学園に立ち寄り爆睡して起きたのが現況だ。
隻眼で周囲を伺うが、どうやら自分以外の利用者の姿は今の所は無い様子。当然保健医の姿も無い。

追影切人 > 「……喉渇いたな…。」

考えたら暖房付けっぱなしで爆睡こいてたので室内の空気が乾燥している。
加湿器も完備している保健室だが、そっちのスイッチを入れるのを忘れていた少年である。
ともあれ、仕切りのカーテンを開けてベッドから抜け出せば、まず加湿器のスイッチをオン。
その後は、小規模のキッチンスペースに足を運んで勝手知ったる何とやら、とばかりにお湯を沸かし始めた。
ついでに、戸棚の一角をゴソゴソと漁ってインスタントコーヒーを取り出すのも忘れない。
カップもちゃっかりと別の戸棚から拝借しており。お湯が沸けばコップに注いでコーヒーの粉末をぶち込んで掻き混ぜる。
勿論、スプーンも借り物だ…と、いう訳でコーヒーのカップを片手にベッドに戻る。

腰を下ろせば、ちびちびとブラックコーヒーを飲み始めて完全に我が家モードである。
かつての凶悪な二級学生も、見た目はコワモテだがこうしていればサボリ魔な学生程度にしか見えない。

ご案内:「保健室」に追影切人さんが現れました。
追影切人 > 「…ったく、汚れ仕事は結構だが人使いが荒いっての」

ボソリと誰にともなく零しながらコーヒーを飲む。それに斬り甲斐がある相手も居なかった。
そういう強敵が居ればまだやる気も出るのだが、得てして強者は組織でなく単独か少数行動が多い。
組織として纏まっている対象になると、幹部クラスやその頭でないと基本は雑魚だろう、と少年は経験上思っている。

「…取り敢えず、いい加減に魔術にも手を出してみるべきかねぇ」

今までまともにそちらを学ぼうとすらしなかったが。一応適性検査を受けたがどうやら魔力も素質もあるらしい。
とはいえ、どういう魔術を学ぶべきか…あと、理論とかそういう勉学が面倒なのがネックだ。

(…やっぱ肉体強化と…後は刀に付与して強度を上げる感じのがベストか?)

属性的なモノより、無属性の強化方面が使い勝手も相性も良さそうだ、というのが少年の見解だ。
そもそも、基本斬るスタイルなので武器や肉体の強化・補強が戦い方に合っているとも言える。

「…でもなぁ。詠唱とか理論とかそういうの面倒だしな」

活字嫌い、という訳ではないが魔術の参考書も一瞥しただけでもうリタイアしたレベルだ。

ご案内:「保健室」に追影切人さんが現れました。