2018/08/24 のログ
ご案内:「ロビー」に白鈴秋さんが現れました。
白鈴秋 >  先生が研究室を移動させるから手伝って欲しいと言われ手伝いに来ていた。
 帰る時間。本来ならば夕日が射す時間だろうが今日はそんな事は無かった。ザァザァとそれなりに強い雨が降りっている生憎の天気。
 そんな中。渋い顔で顔で入り口即ち出口でもあるこの場所に座っている。嫌でも雰囲気で察するだろう。あぁこいつ傘を忘れたんだと。

「……天気予報確認しておくべきだったか」

 はぁと溜め息を吐く。お陰で帰ることも出来ず。出口に近い場所だというのにその出口が無限に遠く感じるのはいたし方が無いことなのかもしれない。
 濡れるのを覚悟でダッシュして帰るというのも手なのだが。それは本当に最後の手段に残しておきたい。止んでくれるというのが1番理想だ。
 といってもそればかりは空の機嫌次第。自分ではどうしょうもない領域であった。

白鈴秋 > 「ったく、取り合えずなんか飲むか」

 いつまでも空を睨みつけていても事態が好転するわけではない。立ち上がり自販機で缶コーヒーを買う。 
 ガコンという音がして落ちてくる缶コーヒー。そのまま席へと持っていき座る。
 プルタブを押し上げコーヒーを飲む。慣れたブラックが苦く感じるのは恐らく気分のせいだろう。

「勝手に傘持ってくわけにもいかねぇしな」

 そう、忘れ物であろう傘であればロビーの傘たてに突き刺さっている。しかもほとんどがビニールや安物。この時期に取りに来ていないのだ、おそらく持ち主は存在を忘れている事だろう。
 だが、だからといって勝手に持ち出していい道理はなく。再び憎らしい目で空に視線を戻した。

白鈴秋 >  缶コーヒーを飲み終わる。だが止む気配は無い。
 ゴミ箱に空き缶を投げるがそんなに綺麗に入るわけも無く。カコンッと小気味良い音を立て缶が弾かれる。
 カランカラン。静かなロビーに缶の落ちる音が響いた。

「めんどくせぇ」

 立ち上がり缶を拾いにいく。
 ゴミ箱まで来ると近くに落ちていた缶を拾い改めてゴミ箱へ。

「ホントさっさとやまねぇかな」

 もういっそ走ってしまおうかとも考えるが吐き出した息と共にその考えを捨てる。
 もう一度さっきまで座ってた席。その飲みえる窓際に戻ってくると腰を下ろした。

白鈴秋 > 「……待っててもしゃあねぇか」

 外を見る。まだ雨は続くだが止まっているわけにも行かず。
 席から立ち上がる。

「さて……行くか」

 靴に履き替え、走り出す。目指すは我が家。きっと帰ったらシャワーを浴びたことだろう。

ご案内:「ロビー」から白鈴秋さんが去りました。