2015/06/07 のログ
ご案内:「職員室」にサイエルさんが現れました。
サイエル >  珍しく、サボリ魔は職員室にいた。
 というのも、職員会議”全員出席”と言われていたものである。

 内容は、いたってシンプル。この異能学園で行われている
 様々な事件。現在、”噂”レベルでとどまっている”ドラッグ”の話について、だ。
 落第街はこの島には”存在しない”。が、騒ぎに動いている人間……生徒がいるとなれば、”表側”は何かしら動かねばならない。仕方があるまい。
 すべてをコントロールはできない。特に生徒……若き正義心、野望――それらの動きはそれこそ”大人”である我々には予想できない。そういうものだ。

 配られた資料を、めくる”フリ”をする。それは既に見て、識っている。
 ドリルのような髪をした赤い縁メガネに真っ赤な口紅をした40過ぎたおば――いや、マダムがわーぎゃーと叫んでいるので、”シャットダウン”しておいて、読唇することにして、じっと見つめることにした。いや、別に気があるわけではないが

ご案内:「職員室」に上泉 和正さんが現れました。
サイエル > 何かしら動きがあれば、世間、組織、情勢は動く。
それはここでも有る話。存在しないことにしてはいても、”失くすことはできない”。
許容しているからには、その動きすらも”何かを成すために必要な要因、要素”であることには間違いないのだ。

(あぁ、面倒だねぇ。サボりたい)

無精ひげをじょりっと触る。
喫煙禁止なので、板ガムの先端を咥えフラフラさせながら

 風紀委員、公安、落第街の少女、黒い少女――もしかしたら薬というからには利益を生むための財団、生産する研究部。この島のすべてが絡んでいるかもしれない。あぁ、嫌だ嫌だ……

 とても”サボリたい”

上泉 和正 > おやおやサイエル先生。マダムをじっと見つめてどうしました?
(近くにいた上泉が他の教師に聞こえないように小声で話しかける。
きな臭い話の最中だというのに上泉はのんきそのものだった)

ご案内:「職員室」に井戸木さいこさんが現れました。
サイエル > 「……あぁ、いえ。今日の口紅はいつにもまして気合が入っているなと思いまして」

 声をかけられたその方を向く。目の前には、自分よりも年上のご老体。
 しかし、年老いたというのは悪いことではないと、見ていると思わせてくれる。とても味のある先生だという認識が、自分にはあった。なにより、とてもお菓子が美味しい。どこで仕入れているのか気になるところだ。

「いや、なに。教師というのはこういう時歯がゆいものですね。特に何かできることがあるわけではなく、ほとんどが生徒たちの手で。あまり権限のない身としてはどうしようもない話だなと」

 ただの保健医には夢のような話ですよ、いや全く。最近の学生は進んでますなぁと付け足しつつ。
 板ガムをはむはむと口の中に

井戸木さいこ >  サイエル・上泉の近くで資料をめくる少女。
 概略しか知らなかった為、ちゃんと資料に目を向けている。まじめちゃんっぽく見える。

「……」

上泉 和正 > 面白い所に目をつけますな
(周りに訝しげられない程度に笑みを浮かべ言う)
確かにここの主体は生徒じゃからのう……それに
この老いぼれにできることなど学生の縁の下で支えてやる
ことぐらいしかないわい
(自嘲気味に言っているが、少し悲しさを感じるかもしれない
やはり学生が事件に巻き込まれることは生徒を孫のように
思っている上泉にとって悲しいことなのだろう)

サイエル > (……だれだっけ……あれ? 知らない顔だなぁ……)

 一瞬見えたその顔に、少し意外そうに。
 普通、この手の話は”それなり”で済ますのが普通だ。
 色物はよくいるものだが、あそこまで”熱心に”はあまり見ない。なにせ、ここでは教師以上の権限を持つ者が山ほどいる。
 だからこそ、面倒事だなとおもうものが多い。
 珍しい、”良い”先生のかもしれない。そう思いながら、もう一度、じょりっとひげを撫でた

井戸木さいこ > (厄介みたい、だけど……)

 脳裏に浮かぶはいくつかの影。
 そしてやっぱり、来島先生は出席していない。
 タイミングに不安を覚えながらも、資料を捲ってメモを取る。

(……ううん。タイミングが、嫌だなぁ。……うん?)

 視線を向けられれば、軽く会釈を済ませ、

「あ……おはようございます。」

 会議中ではあるものの。 小さな声で、挨拶をした。

サイエル > 「……冴えない男は、そういうところでポイント稼がないといつまでたっても寂しいままなんですよ」

 軽く流しながら、たははと少し困ったように頬を緩ませる。
 見てくれは良いとは言えない。良くて普通だ。
 不審者と、初対面によく言われるくらいには。

「……そういう言葉を言えるというのは、良い先生の証ですね。見習いたいものですよ。心構えを」

 いや、思ってはいてもきっと自分はサボるんだろうなぁと思いつつ。目の前のご老体を純粋に尊敬した。
 どれだけの人間が、これほどまでに生徒を思えるだろう。
 特に、この学園では。だからこそ、言葉こそ上辺であれ
 その賛辞は、本音の中の本音だった

上泉 和正 > おはようございますじゃ
(挨拶し返す)
教師にしてはえらい若いのう……新人さんかの?
(さいこに対して疑問口調で言う)

サイエル > 「おはようございます、熱心ですねぇ。いやお若い」

 もぐりと、口の中のミントを味わいながら。
 いたってやる気のないように。気だるげに。
 挨拶をされたら返すのが礼儀だ。
 あまり、マダムに目をつけられたくはないのでその程度にしておく。まぁ、なにか気になることがあれば終わったあとでも問題ないだろう。
 なにせ、あのマダム。お説教の時間が長いのだ

井戸木さいこ > 「はい。数日前に。宜しくお願いしますね。」

 会議中なので、あくまで静かに。

「ええ、ちょっと思う所、ありまして。」

 ……そこで言葉を区切り、会議が終わるまでは熱心にきいているだろう。

上泉 和正 > わしのように結婚できずじじいにならんようにな
(軽く笑いながら茶化す)

心構えだけではなく行動も見習ってくれるとわしとしては嬉しいがの
(サボり魔であるサイエルに対して釘を刺すように言う
ある程度学生には自由にさせている上泉だがさすがに教師まで
サボるのはどうかと思っているのだ)

サイエル > 「……いやいや、優秀な保健医は私以外にもいますから」

 釘を刺されれば、笑顔で流し。じょりっとひげを触る。
 実際、このおっさんの持っている異能はそっち方面には向いていない。
 知識としても、そこそこ出来る程度で、スーパードクターには叶わない。
 自分が常駐、まともに仕事するときはそういうものたちが”いない”ときだけだ。非常時。そんなことは滅多に、いや今まで一度も起きたことはないが。

「ほら、努めても、見習ってできるとは限りませんしね。あっはっは、あ、どうやら終わったようですよ」

 ドリルマダムがぱんぱんっと手を叩けば終了の合図。
 ぞろぞろと、教師たちが職員室を後にする。
 今日は祝日。学校は休み、故に、この手の話題だった。
 まぁとはいえ、補講やら部活やらで学校にいる生徒は少なくてもいそうだが。

上泉 和正 > ああ、よろしくじゃ。
(さいこに対して挨拶をしかえす)
そうじゃの~外の世界でも学生が薬に手を出すのが
社会問題になっとったがここでもそうなるとはの~
いや、ここもなるのは時間の問題じゃったか
(まじめにそれでいて心が痛むように言う)>さいこ

井戸木さいこ > 「ふぅ……」

 職員会議が終われば息を吐き、資料を小さなかばんにしまう。
 意外と収納上手。会議が終われば、改めて。

「……あ、数日前より教師になりました井戸木さいこと申します。
 まだまだ教師として未熟ですので、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いします。」

 会議が終わればサイエルと上泉に改めて近寄り、名を名乗るか。

「それと……来島宗仁先生、見ませんでした?
 あの、保険医のなんですけれど、ここ数日、行方がしれないみたいでして。」

井戸木さいこ > 「ええ。特に実力主義で、それが安易に手に入る薬ともなれば
 ――開発されれば"そうなる"でしょうから。時間の問題だったかも、しれません。」

 上泉へと、目を伏せてみせて、そう答えつつ。
 

上泉 和正 > ふむ……そういえばサイエル先生が異能や魔術を使って
治療したという話は聞かんの……この島では珍しい保険医じゃの
(ふとそんな事を思い出し言う。
この島では自分の異能・魔術を活かした職についている人もそれなりにいる
確かにそれらの人と比べると劣ることがあるだろう)

おおう、終わったか。ではわしはこれで
井戸木さいこ先生じゃな。これからよろしく頼む
後、来島先生は見ておらんぞ。まあ行方が知らないとは
穏やかではないが
(そう言って職員室を出た)

ご案内:「職員室」から上泉 和正さんが去りました。
サイエル > 「そうですねぇ。珍しいかもしれません。ええ、ではさよなら。先生。お体と道中にお気をつけて」

 見送りながら。からりと椅子の音を立てて立ち上がり。
 今度おすすめのお菓子でも教えてもらおうかなどと思い。

「あぁ、よろしくお願いしますよ。とはいえ、滅多に会うことはないかと思いますが」

 特に職場ではと、付け足しつつ。

「いえ、最近見てませんね? いないと、仕事が増えるので早く戻ってきて欲しいものですが」

 くちゃくちゃとガムを噛んで、銀紙に包んで捨てる。

「っと、失礼。口が寂しいのでちょっと吸ってきますよ」

 タバコを見せて、ふらりと職員室を後にした

井戸木さいこ > 「サイエル先生、ですね。宜しくお願いします。」
 
 再びぺこりと頭を下げる。
 サイドテールと大きな胸が、ふわりと揺れた。

「そうですか……ありがとうございます。ええ、では、また。」

サイエル >  自己紹介をせずに、胸の教員証を見てくれたことににこりと微笑み、ぺこりと頭を下げる。
 要領のいい先生だ。若いし、頭も切れる。
 きっと、”そっち側”でも優秀なのだろうと重い目を細めた。
 ほんのりと香る、タバコの臭い。すれ違い、”足音をせずに立ち去った”。
 けれどほんの少しだけ--

「あまり無理をしすぎないように。しすぎれば、お体だけじゃなく、いろいろ壊れちゃいますよ」

 屋上への階段を上りながら、聞こえないようぽつりと呟いた

ご案内:「職員室」からサイエルさんが去りました。
井戸木さいこ > 「……ええ。」

 タバコの臭いが鼻をくすぐる。

 胸の教員証を確かに見せつつも、足音を断って登るサイエルの様子に、
 いくつか能力や性質のアタリをつければ、声が掛かる。はた、気付かされたような、気もした。

「はぁ……とりあえず、先生と、信頼の置ける生徒さんには、少し話したけれど……」

 十中八九、何かに巻き込まれたとは睨んでいる。
 その内解決して、ひょっこり戻ってくるかもしれないものの、出来る事はやっておく。
 話の広まり方にも、気をつけつつ。 

「……とりあえず、休日はしっかり休まなきゃね。」

 布石は撒いた。
 後はもうちょっと動く必要があるけど、ほぼ何もしなくても上手く広がってくれるかもしれない。

 でも、出来れば。浅ましい、考えだけど。
 少しでも、来島先生に恩を返せれば……そう思った所で首を振る。それは考えちゃいけない気も、した。
 
 恩を返したいから動いている訳ではないと言い切れないけれど、言い切ってしまうのも違うしダメな気がした。

 
 ともあれ、その場を立ち去るだろう。

ご案内:「職員室」から井戸木さいこさんが去りました。
ご案内:「教室」にカエラムさんが現れました。
カエラム > 教室と廊下を隔てる窓ガラスにへばりついて、教室の中を覗き見る不審者がいる。
容疑者は二メートル越えの身長、白い肌、群青色のロングコートを来ているとの情報が寄せられており……

まあ、要するにカエラムが教室の中で行われている授業を見学しているというだけなのだが。

「……gg.」

大きな板……確か黒板だったか、そこにたくさんの文字が書かれているのが見えた。
ひらがなのほか、見たことの無い文字がたくさん並べられている。
『魔 術 式......』あれらは一体何を意味する記号なのだろうか。
もう少し文字に対する理解を深めたほうがいいかもしれない。

カエラム > 『third stage...』

あちらの文字は、自分の生きた時代にもあった。
並べ方は大分違うようだが、母音と子音の関係は引き継いでいる。
あの文字ならきっと、すぐに理解出来るだろう。

覗いている途中生徒の一人と目が合ったが、どうやら内緒にしてくれるらしい。
顔を真っ青にして俯いている。そうだ、それでいい。今だけは怖がっていてくれ。

カエラム > 『Lemonseed method』

「……れもんしーどめそっど」

カワゾエが確かそんな事を言っていた。
レモンシードメソッドとは、一体何の名称なのだろう。

カエラム > 『 ○ strange index 1.Conclusion 2.Sage 』
『 3.Interlude 4.Harlequin 5.Development 6.Introduction 』

……一体、何がなにやら。

カエラム > 『strange index』とそれに連なる文字のそばには、異形なるものたちの写真が貼り付けられている。
人びとから見れば、自分もあの中に分類されるのだろう。

カエラム > 『6.Introduction』

こちらに示されているのは、比較的小さな異形。
それから数字が上がっていくにつれて、規模、もしくは脅威の度合いが大きくなっている気がする。
あの中で言うなら、おそらく自分は『3.Interlude』あたりに該当するものだと思われる。
『3』には人より少し大きい程度の異形が映っている。
ドラゴンやユニコーンといったものは『2』に該当するようだ。
『1』のみ、写真が貼り付けられていなかった。一体どのような姿をしているのだろう。

カエラム > 『4』の異形は、巨大生物から小さなものまで幅広く該当している。
『4』同士でも、まるで共通点が見当たらない。一体どのような分類が成されているのだろう。

チャイムが鳴り、生徒達が一斉に立ち上がる。
これ以上は不味い。

巨躯は、学園を後にした。

ご案内:「教室」からカエラムさんが去りました。
ご案内:「ロビー」に朝倉千蔭さんが現れました。
朝倉千蔭 > 「さて」

なんとなく学校にやってきたは良いものの、今日は日曜日だ。
……誰か話し相手になってくれるような人はいるのだろうか?
ロビーのソファに腰掛けつつ、小さく息を吐いた。

ご案内:「ロビー」に名取 理子さんが現れました。
名取 理子 > (特に行くあてもないといった様子で、ぼんやりとふらふら歩いている。ふと、ロビーの一角に視線が移行する。日曜の学校に人がいることは珍しい。自然と目に留まった人物に、話しかけようかどうしようかと迷っている。)
……………………………。
(取り敢えず、手持ち無沙汰な状態を誤魔化すように、自販機で飲み物を買おうとしている)

朝倉千蔭 > 「ねえ、そこの……あなた」

視線を向けられたことを察知して、声を掛けてみることにする。
こういった事は思い切りが大事だろう。

「……珍しいね。日曜日に学校に居るだなんて」

名取 理子 > ………ん?
(音を立ててサイダーを落とした自販機の前から振り返ると、何やら穏やかな雰囲気の女子が)

ああ…なんだか暇で暇で…。特に約束もなかったし、人がいない学校とはどんなものかな、と思って。ただの探索だよ。
(敢えて割りきったような言い方をしてみるが、本当はそんなにたいしたことはしていない)

…君こそ、こんなところで何をしているのかな?見たところ、同じ生徒のようだけど。
(言いながら、まじまじと暑苦しそうな相手の服装を眺めている)

朝倉千蔭 > 「なるほど。……いや、私も同じようなものなんだけど」
「散歩がてらに行く場所と言ったら、ここしか思い浮かばなくて」
「普段は来るのも結構憂鬱な場所なのにね?」

どうやら似た理由で来ていた人物らしいという事に、少し安堵を覚えつつ。
視線が自分の服装に向けられていることに気がついた。

「……暑そうとか、そういう?」

ぱたぱたとカーディガンの裾をはためかせつつ、そう問いかけた。

名取 理子 > 散歩がてらか…私が言えたことではないが、なかなか変わってるな。服装は自由だし、厚着でも文句は言わないが…あれか、君はインドア派、なのか?
(本人は至って真剣だが、内容からしてジョークのように思われるかもしれない!夏場の冷房は厳しいしなあ、うんうん、などと勝手に納得して頷いている!)

朝倉千蔭 > 「……よく言われる。もっと他に面白い遊び場所探せ、とかね」

苦笑を浮かべる。
実際休日に行く場所が少ないというのは、それはそれで寂しいものだ。

「うん? まあ、どちらかというとインドア派かな。あと、もともと体温が低めで」
「……あなたは運動が好きな人?」

名取 理子 > 面白い遊び場所、ねえ…。
(呟きながら遠い目をし、ここ数日の出来事を思い出す。あんまり遊びらしいことはしていないな…と少ししょげる)
私はこの学園に来たばかりでね。それもあって今日は探索してたのだが…実際ほとんどの場所を知らないよ。街だってろくに歩けていないし…どんな店があって、何が楽しいとか何がおいしい、とかね、まったく知らない。段々、わざわざそういうのを探してやるのが面倒になって、いつものところへ来てしまった、というわけだ。
(片足の爪先で床をトントン、とつつく。今立っているロビーの場所を示しているらしい)

なるほど、体質か。私は格好こそこんな気楽にしているが、今述べた通り、外でいつまでも遊んでいられる気力がある方じゃないんだよ。(肩を竦める)

…折角だから、名前を聞いてもいいかな?名乗りたくなかったら、いいけど。私は名取理子だよ。(少しキザっぽく軽く会釈)

朝倉千蔭 > 「ああ、あなたは……新入生ということかな、じゃあ」
「……そうだね、『先輩』としてアドバイスするなら……自分の好きな場所は探しておくといいよ」
「学生の本分は勉強とはいっても、やっぱりリフレッシュするのだって大事なことだから」

まあ反面教師という事になるけど、などと付け加え、恥ずかしげに頬を掻いた。

「まあ、歩きまわるっていう事はそれだけで体力を使うものだから」
「他の元気な皆がどこからそんなパワーを持ち出しているのか……、ああ」

言われて、まだ名乗っていないことに気がついた。

「ご丁寧に。私は2年の朝倉千蔭(あさくら ちかげ)。よろしくね」

名乗りを返すと、軽く頭を下げた。

名取 理子 > ふむ…リフレッシュ、ね。分かった。これからの参考にさせていただくよ。まだまだ見ていないところは沢山あるからな…。(ぼやくように文を繋げると、爽快な音を立ててサイダーをあける。勢いをつけてあおったあと、むせた。かっこわるい。)

げほ…ああ、すまないな。朝倉さん、か。よろしく。あ…。
(“先輩”と“2年”という2つの単語を聞き、無駄に焦りをおぼえている様子。)
先輩、なのか…。よく分からんのだが、こういう場合は敬語を使った方がいいんだろうか…。(少し気まずそうな顔で頭をかいている。ここに来てから変な人としか会ってないからな…朝倉さんまともそうだし失礼かな…的な思考である。)

朝倉千蔭 > 「そうだね、せっかくこの島に来たんだから楽しんで……って」
「……炭酸なんだから、落ち着いて飲んだ方が良いよ?」

豪快にサイダーを飲んで案の定むせた彼女に、苦笑いを浮かべつつ。
自らも立ち上がって財布を取り出し、自動販売機へと向かった。
……よく見れば『虚空から』取り出していたが、気付くだろうか。

「ああいや別に、威圧するつもりで言ったんじゃなくてね」
「名取さんが楽な呼び方でいいよ。先輩とかもまあ、つけなくていいかな」
「……でもまあ一応、他の人にはちゃんとした方が良いかもね?」

名取 理子 > む、見苦しいところを見せたな…すまない。(仮にも女子が炭酸一気で盛大にむせたのだ。赤面。)

(と、彼女が自販機に向かうのを目で追っていると、不意に違和感が。)
あれ、いつの間に財布なんて持っていたのか。
(会話でリラックスしたからか、何の気なしに疑問を口にしてしまう。口にした直後に、違和感の正体に気付く。今度はおよその推理を口にしてみよう。)

その“財布”を如何様にしていたか、という部分があなたの異能なのかな?
お言葉に甘えて、朝倉さん、と呼ばせては貰いますが。
(眼鏡のつるを指先で軽く持ち上げながら。)

ご案内:「ロビー」から名取 理子さんが去りました。
ご案内:「ロビー」に名取 理子さんが現れました。
朝倉千蔭 > 「ん? まあ、そういうこと」
「……まあそんな大げさなものじゃなくて、ちょっとした保存の異能なんだけどね」
「『羽撃く書架』といってね、他の空間に物を保存しておける……っていう」

そう言いつつ自動販売機にコインを入れ、温かい紅茶を購入する。

「まあ、鞄要らずになるという点では、便利な能力かな」
「名取さんは? 能力とか魔術とか、どういった力を使うの?」

名取 理子 > へえ…色々な異能があるものだ…。(素直に感心しながら、朝倉の一連の動作を眺めている。)

私?私の異能は…うーんそうだな。病気を治す手伝いみたいなことが出来るんだ。といっても魔術のようにしっかりしているわけではないのだがな。薬草から直接薬を作れたりする。調合の過程を一切問わずにな。
朝倉さんのように実演出来たらよかったんだがな…。
(目当てのものは見つからないと分かっていながらも、きょろっとあたりを見渡す仕草。)
薬草なんてこの辺に落ちてないしな。日常的に使えるものではないよ。

朝倉千蔭 > 「薬草から……直接お薬を? へえ、それはうらやましい異能ね」
「去年ちょっとだけ魔法薬学にも触れてみたんだけど、とても複雑で……」
「あの過程を省略できるっていうなら、夢みたいな力だと思う」

人の役に立てる力か、等とこぼしつつ、思索を巡らせて。
……ふと備え付けの時計に目をやると、既に時間は二十時を回っていた。

「ん、もう時間も時間かな。そろそろ私は帰るよ」
「またね、名取さん。話せてよかった」

頃合いだろうと思い、話し相手をしてくれた彼女に小さく礼をして。
それから背を向けて、ロビーの外、屋外へと歩いて行った。

ご案内:「ロビー」から朝倉千蔭さんが去りました。
名取 理子 > さようなら…またな。楽しかったよ。(去り行く背中に手を振りながら。)

夢みたいな力…か。そんなこと初めて言われたかもなあ…。
(誰に向けるでもなく一人呟く。ちょっとぬるくなったサイダーをちみちみと飲みながら、歩き出した。)

…私もそろそろ帰るか。いつ入れ替わるか分からないしな…。

ご案内:「ロビー」から名取 理子さんが去りました。
ご案内:「屋上」に音糸さんが現れました。
音糸 > よいしょ、よいしょっと……
(屋上に来るなり貯水タンクによじ登る怪しい学生)

さすがに上に乗っただけじゃ壊れないよね
(と、三歩くらいソロリと歩く)

よしよし、また年代モノだったら生活委員の人に怒られちゃうからねー

音糸 > さて、今日はなんとなく開いてる気がするんだよねー風がまさにそんな感じだったし
(じっ、と目の上に手をかざし西の方を見る)

お、やっぱりちょっと空いてる!
(門が空いた時は決まって何かが漂着するのだ)

今回はガラクタじゃないといいんだけど、怪物もちょっち勘弁かなぁ…

音糸 > よし、そうと決まれば早速未開拓地区へレッツラゴー!
(左手にはめた腕時計をチラと見る)
終電までにはかえらないと……アラームセットしておこ
(ピッツピッっとアラームをセットするとピョーンと貯水タンクから屋上の床へ飛び降りる)
(猫のように軽く回転を加えつつ、四つん這いの状態で着地)

音糸 > さてさてー、どんなお宝がてにはいるかな~
たのしみだな~
(期待で胸が膨らむ)
(上手く貴重な物が手に入れば今月はかなりらくな暮らしが出来る)
チョコパフェとかたべたいな~
(もう頭の中は色とりどりの甘味で溢れている)
(こうはしていられない)

(屋上のドアをバーンとしめるとそのまま階段を駆け下りて去っていった)

ご案内:「屋上」から音糸さんが去りました。