2015/06/09 のログ
ご案内:「教室」に川添 孝一さんが現れました。
■川添 孝一 > ぼッくらッのギルドのマスターはァ♪
(歌いながら放課後の廊下にモップをかけている元・不良)
フンフフーン、フンフフーン、フンフフンフ マウス!
(気持ちよく歌いながら長い廊下を掃除していく)
■川添 孝一 > (彼は元々文句を言いながら生活委員会の仕事をこなしていたタイプだった)
(しかし更正した今、殊更真面目に生活委員会に従事するようになり)
(こうして放課後や休日を使って校舎の清掃やインフラ整備をしている姿がよく見かけられるのだった)
(それにしてもデスティニーマウス・マーチを歌いながら掃除をする特攻服を着た男というのは不気味である)
■川添 孝一 > ゴートゥーヘール ゴトゥヘール 地獄ー落ちるのーよー♪
(姉と由紀の皇女略してアネユキまで歌い始めた)
(彼はこの映画が非常に好きである)
(10回見て12回泣く程度には好きである)
(時折通りかかる生徒がSAN値削られた表情で足早に去っていく)
ご案内:「教室」に井戸木さいこさんが現れました。
■井戸木さいこ > 忘れ物忘れ物……
(教材を忘れて取りに戻る新米教師。――あ、誰かいた。)
……あ……。
(目に入るのはいつかの路地裏の少年。
名前は名簿で憶えたから、分からない訳じゃない。けど、歌ってた。メロディも町中で聞いたことがある。
なんだっけ、と思ったが、それはそれとすることにした。)
■井戸木さいこ > ("……そっとしておいた方がいいのかなぁ?"
そう考えながら、そそくさと教壇の下?の教材が入りそうな所を探る。あったあった。)
■川添 孝一 > あ…………
(視界に入るあの女は―――ついにこの時が来てしまった)
(前に路地裏で暴力を振るった女)
(今は教師になっているらしいと噂は聞いていた)
(だが)
井戸木さいこ…先生だな。久しぶり、それと。
(頭を下げなければならない)
前はすまない。俺の悪行を止めようとしてくれた人に暴力を振るっちまった。
殴りてーなら殴っていい。刺したいなら刺せ。土下座しろってんならする。
本当に悪かった。(頭を下げ続けて)
■井戸木さいこ > うふふ。お互い様だよ。
私もあの頃は余裕がなくて、切れたナイフみたいなものだったからねぇ。
それに、別に、川添君の悪行を止めようなんて、思ってなかったもん。
(声を掛けられれば振り向く。
"下げなくていいよ"、と背を伸ばして手で押そうと手を伸ばし、頭を上げさせようとする。)
結局、気に入らないから、失うものがなにもないから歯向かった。
ただ、それだけ。
……それよりも目、大丈夫?
■川添 孝一 > さいこ先生………(顔を上げて)
……そうすか、あん時にはてっきりカツアゲ止めようとしてんだとばかり。
でもま、結果としては一緒すわ。俺は目を抉られて、センセーは骨の銃で撃たれた。
……眼はその日の晩には治ってましたっす。
俺のルナティック・トロウルは自己再生能力高いっすからね。
(顔を上げて相手の顔を改めて見る)
……なんか、センセーあん時と印象違いますね。良い方向に転がったっつか。
■井戸木さいこ > うふふ。そうかも。
あの後来島先生に手当してもらって、居候させて貰っていてね。
それから、色々上手く行った。先生になれたから、立場も手に入った。
後は、先生だもん。ちょっとはかっこつけるかも。
(少し、胸を張ってみせる。)
うん。川添君が再生能力のある異能持ちで良かった。それがなかったら取り返しの付かない疵だったと思うから、ごめんね。
(頭を下げて、上げる。
ああ言った手前、下げすぎるのも良くないが、けじめとして下げるべきだと思ったのだろう。)
……川添君も、見ない内に変わったね。
良い方向に転がったのもお互い様、かな?
■川添 孝一 > そうすか……傷跡、残ったりしてねっすか?
大丈夫じゃないなら、言ってください。責任取りますんで。
(刺された眼の瞼を撫でる)
ロクでもねぇ奴だったんだ、自業自得ですよ。
いいんです、センセー。お互い様ってことで手打ちにしましょう。
そうすね……知り合いと色々話せて、変わる切欠をもらったっつか。
もうツッパるのはやめました。意地を張るなら男伊達がいい。
■井戸木さいこ > ん、大丈夫だよ。
来島先生、腕の良いお医者さんだったから。
見る?
(冗談めかして、服に手を掛けた。)
なんてね……そっか、良い知人を持てたんだね、川添君。
やっぱり、持つべきものは人との繋がり、なのかな。
わたしも、一人ぼっちの時はああだったし。
■川添 孝一 > そっすか、よかった!(表情が明るくなる)
(顔が真っ赤になって両手を振って)いえいえいえ!!
そんなとんでもない! センセー身持ちが減りますって!
(からかわれ、露見するのは、童貞か――――そんな川柳を心の中で詠んだ)
……そっすね。俺、今でもダチは少ないんすけど。
それでも大事な絆ばっかりだ。守りたいと心から思えるほどに。
やっぱ一人はいけねえ。(モップを片手に頬を掻く)どんどん荒んでいく。
■井戸木さいこ > うふふ。心配してくれてありがと。
……本当、かっこ良くなったね、川添君。
("慌てる所はちょっと可愛かったけど"、なんて付け加えつつ。)
あ、そうだ。わたしもまだまだ、表に立てるようになったばかりで、
友達も知り合いも、あんまり居ないんだ。……川添君、友達になってくれないかなぁ?
(言葉と共にウィンク一つ。そして、川添を見つめるだろうか。)
■川添 孝一 > ……まだまだ過去の罪を清算してないっすわ。
それができるまで俺ゃただのゴンタだ。
……償うことの本当の意味がわかるまで、足掻…かわいいて!
センセーひどいっすよ!!(顔が赤いまま抗弁して)
そっすか、んじゃ。(ウィンクする彼女は、とても可愛らしく見えた)
(手を差し出して)握手しましょう。ダチになるのと、今までのことを水に流す握手だ。
俺、生活委員会すから。人の過去を水に流すのだって得意すよ。
■井戸木さいこ > うふふ。頑張ってね。川添君なら、きっとやり遂げられるよ。
……うん。握手しよっか。川添君。
(人懐っこく微笑んでみせ、握手を交わす。
彼の男らしい手が、不思議と頼もしく、大きく感じた。)
うふふ、わたしも生徒指導員にさせて貰ったんだ。
色々思う所が有って……何だか、一人ぼっちの子とか、何だか放っておきたくなくて。
自分がそうだったから、同じような人に何かしたいと思ったのかも。
■川添 孝一 > はい! 必ず、この街に償いをしてみせます!
(握手を交わすと、一つ心の中にあるしがらみが消えた気がした)
生活指導員に……さいこセンセーなら、きっとたくさんの生徒の心に触れられます。
……廊下が、掃除で綺麗になるみたいに…
人の心もピッカピカにしてやってください。俺ゃ応援してるっすよ!
あ、しまった。(間抜けに口を開けて)まだ二階と三階の廊下掃除が終わってねぇ! 先輩にどやされる!
そ、それじゃ俺はこれで! また会いましょう、ダチとして…っす!(バケツとモップを持って駆けていった)
ご案内:「教室」から川添 孝一さんが去りました。
■井戸木さいこ > ありがとう。うん。出来るといいなぁ。
……またね、川添君。
(笑みを浮かべ、見送るだろう。)
さ、わたしも頑張らないとね。
元気、貰っちゃったかも。
(握手の感触を思い返しつつ、忘れ物の教材を持ち直す。
そうして、ゆっくりと歩き去るだろう。)
ご案内:「教室」から井戸木さいこさんが去りました。
ご案内:「教室」にウィリーさんが現れました。
■ウィリー > 『現代社会におけるエネルギー問題は魔術や異能が
一挙に解決できるほど簡単なものではありません。
そこで一部の科学者はローテクに立ち返り、蒸気機関や
内燃機関などの単純な動力に応用を加えました。
高度な技術によって全てを刷新するのではなく、
過去の物となった発明に新たな光を与えたわけですね
その制御に多くの苦労を要してきた複合機関は、
皆さんご存知のとおり、この街の中核を担っています』
■ウィリー > 教師のまくし立てを、必要なところだけ拾い上げてノートに書く。
(もうすこしゆっくりしゃべってくれねえかな…)
教壇に立つ若い女性講師は、『複合機関学』なるものの専門家らしく、
この講義のためだけに、わざわざこの都市にきたのだという。
随分と熱心なことで、その弁舌もいよいよ熱を帯びていた。
(つうか複合機関学ってなんだよ…ぜんっぜん聞いたことねえんだけど)
■ウィリー > 『非常に素晴らしいことです。ええ、本当に。
人の叡智と、人の叡智の及び知らぬところにあるものが
結びついて、こうして都市を支えているのですから。
…おほん、失礼しました。
さて、コンプレックスエンジンとも呼ばれるこの方式を
動力に使う機械にはいくつもの利点があります……
そうですね、それじゃあそこのツンツンした頭の君!
一つ答えてみてください』
■ウィリー > 単位数マシマシの特別講義だというから来てみれば、
実際はこの女性講師に嵐のような機関賛美を聞かされるという拷問だとは。
ため息をつきかけたそのタイミングで、
「え」指名を受けてしまった。質問自体は聞いていたが、
ぱっと思いつく答えが見つからない。
「あー…ハイ、わかりません」
■ウィリー > 『ええ、ええ、大丈夫ですよ。今日私はその説明をしに
ここまで来たわけですから。
内燃機関や蒸気機関、そのほか電気によるものなど、
動力を産みだすための装置というものは、おおよそ
肥大化する傾向にあります。というのも、供給元の
数・使用量の増加に対応する必要があるからです。
供給源を分散させる方法もありますが、それはコスト
的に現実的ではありませんよね』
■ウィリー > 『ですから、先ほどいったとおりに肥大化します。
肥大化自体、非常に非効率的なのは想像に固くないでしょう。
改修に継ぐ改修、経年劣化による事故発生リスク、算えれば
きりがありません。
ですが、コンプレックスエンジンはあらゆるリスクを下げ、
かつ機関そのもののダウンサイジングを可能とするのです。
適応する異能及び魔術さえあれば、手のひらサイズの装置で
飛行機や大型客船を動かすことも――』
授業終了のチャイムが言葉を遮った。
講義を最後まで聞いていた生徒は、ほっと胸をなでおろす。
ウィリーもその一人であった。
『いやあ、もう少し時間がほしかったですね
ありがとうございました。私まだここにいますので、
詳しい話を聞きたい方は声をかけてください』
生徒が入室時の10分の1に減っいるのに気づいてか気づかずか、
女講師はにへらっとした笑いを浮かべて教室を後にした。
■ウィリー > 「長すぎるだろ…話が…」
『2コマ』分ずっとしゃべり通しとは、誰が予想できただろうか。
「コンプレックスエンジンってのも聞いたことないし、
いや、つまんないってこたあないけども…」
色々混ぜてうまく運用しようという取り組みが基幹インフラに行なわれているのだろうか?
自分は、この都市について余りにも知らないことが多すぎる。
「それにしても」思考を一度切って、楽な姿勢に。
あの女性講師の、赤フレームメガネと艶やかな金髪が目にこびりついていた。
クソがつくほどつまらない講義に最後まで残っていたのも、
正直それが目当てだったのである。
存外、彼も男の子であった。
■ウィリー > 「しかし…みんな一斉にはけてったな…」
静かなものである。次の講義まで間があるからだろう。
誰か来るのを、のんびり待とう。
ご案内:「教室」にエカチェリーナさんが現れました。
■エカチェリーナ > 「……しくじったわ。」
複合機関学、という耳慣れないシステムについての講義があると聞いてきたのだが、どうも完全に時間を間違えていたらしい。
教室に入ってみればどうやら目当ての講義わ終わった後のようで、教室にはほとんど人は残っていなかった。
いや、まだ残っている男子生徒が目に入った、一応彼に聞いてみよう。
「ねえあなた、ここでさっきまでやってた講義って何についてかしら?」
■ウィリー > 「座学の方はこれでなんとかとんとんか」
メモ帳に必修の単位数を書き込んでいく。
今回の分はどこを填るにも使える便利枠、ありがたいことである。
「実技…実技…ああー、こっちは自警団活動で埋まらない?
埋まらない。そうか」
ひとりごちていると、人の気配。
「うん? ああ…複合機関学の特別レッスンみたいな?
体系化された異能と魔術を今ある動力機関に組み込んで
上手に運用しようってことを長々しく説明された」
■エカチェリーナ > 「あー、やっぱりそうなのね、めんどくさいことになっちゃったわ……。」
工学部の部長からこの講義に関するレポートの提出を命じられていたが、もう終わってしまってはどうしようもない。
再度同じ内容の講義はあるだろうか? いや、多分続けてあるにしても今回の内容を踏まえて、ということになるだろう。
どっちにしろ魚は逃げてしまった、仕方ない図書館でそれらしい本を読んででっち上げるかな、とも考えたがふと思いつく。
「あなた今の講義受けてたのよね? できればその時のノートコピーせてくれない?」
■ウィリー > 「あの講義を延々と聞く方が余程面倒だと思うがなあ」
軽口を叩いて、ため息。身に染みるほど、本当に面倒だったのだ。
「ええ~…マジ? それ俺に何か得ある?」
ウィリーにとって、ノートの中身自体は特段価値のあるものではない。
また、字が汚くて読めないとかそういう断りたい理由があるわけでもないのだが。
ただ、あの苦痛を耐えて綴った文字をホイホイと渡してやる気にはならなかったのだ。
■エカチェリーナ > 「得は、それは、……ないわね。」
自分と彼の立場を置き換えてみても講義を聞き終えた後に突然遅れて入ってきた人物からノートを写させてくれ、と言われても困る。
困る、というかわりとふざけんなといった感じだろう。だが彼女にとって必要なことなので、ここは押し通らねばならない。
「そうね、あれよ……えーっと……あ、コレあげるわ。」
なんとなく買っておいたカレーパンを無造作に差し出した。おやつにしようと思っていたがやむを得ない。
■ウィリー > 「ないよな」うんうん、と頷き返す。さもあらん。
目の前で悩み始めた少し背の高い女生徒を見て、なんとなく満足してしまった。
ついでに悪戯心も満たしてしまおう。
「いや、そのカレーパンじゃ無理だなぁ~~。好きだけどさ。
でもネ オネーサン、あきらめちゃダメ。ここだけイイ話アルヨ」
急に胡散臭い片言をのたまいつつ顔を覗き込んでくるウィリー。
■エカチェリーナ > ぐっ。人がわざわざ午後の楽しみのために用意したものを差し出したのに無理とは。
まぁそれもそうか、完全に適当な思いつきだったし適当さがにじみ出るというかはじけ出ているような態度だったし。
「……な、なによ?」
顔を覗きこまれて思わずすすすっと距離をとった。あやしい態度と喋りで二倍あやしい。
■ウィリー > 別にカレーパンでも良かったのかもしれないが、人から
カレーパンを取り上げて食べるというのもなかなかさもしい感じ
があったのも否めない。
ともかく。
「このノートはコピーしてもらって構わない。ちゃんと
頭からケツまで取ってあるからその辺は心配するな」
「代わりに、カレーパンじゃなくデートしてもらえないかな~~~って?
俺思っちゃったわけ。他に講義受けてた連中は単位目的だろうし
ノートなんて取ってないと思うんだ。フフフ、どうするね」
なんだかむかつくドヤ顔でせまってくる。何てヤツだろう。
■エカチェリーナ > 「そ、そうなの? 意外とまじめなのね、アナタ。」
極めて失礼な物言いだが内心実はもっと失礼なことを考えてた。
どうもだらしない服装といい途中からあ、こいつノートなんてとってないな、と決め込んでいたのである。
……が、そんなことはなくきっちりノートをとっていて、しかも他にはおそらくノートを取っていないだろうと言う。そして、
「んぐっ、な、デートぉ!?」
その上にこんな事を言い出した、しかもなにやらドヤ顔である。
どう見ても彼女が無理を通そうとしているが、その表情にカチンときてしまった。
「お断りよ! 誰がアンタとなんか! もっとこう、別のにしなさい!
カレーパンだけで不足ならなんかおごってあげるわ、それでいいでしょ!?」
■ウィリー > 「ハハハ、意外は余計だ」
勉強家とは言わないが、自警活動以外はきわめて学生らしく
暮らしているのがここ最近の彼である。
下手すれば落第街で人をぶん殴ってそうな体格なので、
実際意外と評されるのも無理からぬことだった。
「お? おごってくれるんだ。そうか…そうだな、
確かにカレーパンじゃ不足、デートは過分ときたら
そこを穴埋めしてもらうのが適当、と」
「それじゃあちょっと飯付き合えよ。ちなみに俺はウィリー、ウィリー・トムソンだ」
最初からからかっていたのだろう。落ち着くところに
落ち着いたのを確認して、あっさりとノートを渡す。
「ノート、使うんだろ? そしたら今日無理なら別の日でも」
彼女の義理堅そうなところも、念の為につついておいた。
■エカチェリーナ > 「確かに意外は余計ね、ごめんなさい……悪かったわ。」
カッとはなったがさすがにすぐ冷静さをとりもどす。
欠点は自覚しても治すのは難しいから、できるだけ引きずらないようにはしている。たぶん。
「そうね、そうしてもらうわ。言っておくけどお高いレストランなんかはダメよ、せいぜいどこかのカフェテラスかなんかにしてね。」
と、そういえばこちらからの自己紹介も済んでないことに気がついた。
「そう、ウィリーね、わかりやすくて助かるわ。場所柄当然だけど日本の名前はイマイチ覚えづらいから……。
私はエカチェリーナ・コロコルよ。カーチャと呼んでもらえればいいわ。」
渡されたノートをパラパラっとめくってみる……なるほど、本当に嘘偽りはないようだ。
「ありがとう、ウィリー。とても助かるわ。
そうね、私これからレポートまとめないといけないからまた別の日にしてくれると嬉しいかな。
えーっと、じゃああとで連絡して日取りは決めましょうか、あなた携帯電話持ってる?」
そういうとスマートフォンを取り出して電話帳のアプリを起動させた。