2015/06/24 のログ
緋群ハバキ > 白眼視される事の方が、多い気が……

【謙遜と言うより言われ慣れていないが故の言葉が漏れる】
【近づいてくる少女はどうにも年季が違うようで、首を傾げて視線を彷徨わせる彼にもごく自然な顔をする】
【続いた言葉も謎めいて、どうにも対処が難しい】

色……、ですか。

【赤。その意味はさっぱり分からない】
【だが、エメラルドグリーンの瞳に射すくめられて、ガーネットの色は逸らす事がそうにない】
【――瞳を見つめるのは、苦手なのだけれど】

ハバキ、緋群(ひむら)、ハバキです。
なんだかすごく恐縮なんですけど! ええと、先輩は……?

ジブリール > 「照れ隠しかもしれませんわ」

【そう言った女は照れも白い目を向けることもございませんが。ただただ"面白い"認定していた。】

「あなたの本質は幕があって見えません。わたくしから見たあなたの色。とても素敵だと思います」

【言いたいことは賞賛である。本来目の見えにくい女はここまできてようやくものが見える。見えない相手と際をするのも手馴れたもの。故に伝えもしない。
 ただ視線は離さなかった。抱擁を強制するお転婆姫のように、好奇を向ける幼子のように。】

「ハバキさん、ですのね。 はい、申し遅れました。わたくしはジブリールと言いますわ。よろしくお願いしますわ、ハバキさん」

【後輩であろうと「さん」付けをするのは育ちの表れだ。両手を合わせて微笑んだ。】

ご案内:「教室」に緋群ハバキさんが現れました。
緋群ハバキ > ど、どう……っ、なんですかね!? 女の人ワカラナイ……

【そう言って頭を掻く所作そのものが照れ隠し。続く賞賛も慣れないが故にまいったなぁ、などと漏らしていたが】
【――本質を評された時、ほんの刹那。その瞳に別の色が瞬いた】
【それは刃にも似た、鋭い色で――】

赤は正義の色ですから。素敵、って言われたのは初めてなんですごい今舞い上がってますけど!
ありがとうございます、ジブリール先輩!!

【それも一瞬のこと、両手を合わせて微笑む彼女から目をそらせず、ただただ元気に言葉を返す】

ジブリール > 「わたくしも当事者に聞いてみないことには分かりませんわ」

【どこまでも戯言を重ねて楽しんでいた。口元を手の甲をやって潜めた笑い。歪んだ瞳。
 対する瞳、ガーネットの色は瞬いていた。銀と煌く刃のように鋭くて。愉悦が――恍惚が、鈍い色を輝かせてくれる。】
【あぁ、その瞳が――――】

「正直でいることは良いことですわ。赤はリーダーの証とも世間では言うようですから、大切になさってください」

【瞼を落とした。絡んでいた目線は離さ、彼女はその色を見ずにこやかにそう告げた。】

「……ところで、"お使い"の途中でしたわよね」

【薄く目を開き直した。彼曰く先輩――同級生の荷物を取りにきたとか。早く行って差し上げないとお冠やもしれませんわ。
 当然引き止めた女にも責任はある。さてどうしよう。】

「怒られたらわたくしから謝礼を差し上げます。
 何かして差し上げますから。」

【クスクス。他人事とばかりに笑った。
流石に現金なんて生々しいものは上げられないけど。何か奢るとか、"お使い"とか、そんな軽いものくらい。】

緋群ハバキ > 【背筋を登ってくるむず痒い感覚。だが、その瞳が伏せられ、続いた冗談にも似た言葉になんだかホッとしたような】
【――暴かれずに済んだ、ような】

リーダー! まだ下っ端ですけどー。
立派なリーダーにならないと……

【そして改めて見つめたエメラルドグリーンの瞳に、ハバキ自身もはっとしたような顔になる】
【心臓が早鐘を打つやり取りに忘れていた、肩から掛けた自身のメッセンジャーバックに視線を落とし】

あ、いえいえ。大丈夫ス。
どうせ頼んで来た先輩も今夜は徹夜で勉強だーっつってたんで、これぐらいの遅れなら。

【とんでもないと首を横に振って、身を離す】
【一人だけの特別な時間を乱したのは自分なのだ、そこまでさせては申し訳が立たない】

とは言っても、そろそろ行かないと小言の一つは貰っちゃいそうすね。
なんか度々気を遣って頂いて。ありがとうございます。先輩。

【深々とお辞儀をして、少年は教室の出口へと】

ジブリール > 「下積みを重ねていれば、いずれ立派なリーダーになれますわ。あなたは素質がありそうですもの」

【根拠は無いが、彼は大きくなれる気がした。女の勘。上にいる存在からの考え方。理由などいくらでもある。
 今度見据えたその瞳は相変わらず鈍い色をしていた。】

「遠慮なさらなくて宜しいのに。……えぇ、ではまた機会があったら」

【昼間の学内でも、放課後でも。学年は違ってもすぐに会えるだろう。彼がパシりであるならこちらに来ることも容易であるだろうから。】

「そんなことは。楽しいお話が出来て嬉しかったですのよ。
 さようなら、ハバキさん。帰り道はお気をつけて」

【最後まで丁寧に接してくれた彼へと、より深くお辞儀をして返した。出口へ向かい、その姿が消えるまで、足音が消えるまで微笑んでいた。】

ご案内:「教室」から緋群ハバキさんが去りました。
ご案内:「教室」からジブリールさんが去りました。