2015/09/29 のログ
ご案内:「屋上」にヨキさんが現れました。
ヨキ > (晴れた午後。時刻はおやつの時間。
 ベンチに腰掛けて、焼きそばパンをもそもそと齧っている。
 昼食は人並みに取ったが、人並みではやはり腹が減った。
 夕方まで持つと思えず、間食に頼ることとした。
 傍らには、コンビニエンスストアの小さなビニル袋。
 中におにぎりとサンドウィッチが入っているのが見える。
 秋晴れの街並みを見下ろしながら、膨らんだ頬を黙々と動かしている)

ヨキ > (まるで男子高生のような、淀みない食べっぷり。
 ペットボトルの緑茶が、ぐびぐびと喉を鳴らすたびみるみる減った。
 ぷはあ、と小さく息を吐く。

 座学の講義はもちろんのこと、実習のある日はいよいよ腹が減るのも早かった。
 それほどまでに、集中して身体を動かしているらしい。
 パンを食べ終えてしまうと、おにぎりの封を破って齧りつく。
 街を見下ろしていた目が、考え事につられて徐に宙を見上げる)

ご案内:「屋上」に茨森 譲莉さんが現れました。
茨森 譲莉 > 晴れた午後、時刻はおやつの時間。
昼ごはんは人並みに食べたし、アタシは別に大食漢というわけではない。
……それでも、喉は乾く。アタシは飲み物を求めてゾンビのように階段を上がった。
購買でもいいし、それこそロビーの自販機でもいいが、
アタシの好物のプリンシェイクは理不尽な事に屋上の自販機にしかないのだ。

プリンシェイクの独特の味とのどごしを思いながら屋上の戸を開けると、
見覚えのある姿が空を見上げている。

その足元を見ると、やはり今日もハイヒール。
以前、異邦人街でそうしなければ歩けない、という説明を受けたそれを確認して、
改めて「あ、ヨキ先生だ」と確信したアタシは、
目当てのプリンシェイクを買ってからその背に声をかけた。

「ヨキ先生。こんにちは、お昼ご飯、食べなかったんですか?」

既に空になった焼きそばパンの袋と、さらに手にしたお握りが目に入る。
……いや、遅れたお昼ご飯にしては少し少ないか。

ヨキ > 「んう」

(噛み締めた米を飲み込んだところで、聞き知った声に気づく。
 振り向いて、緩く手を上げた)

「やあ、茨森君……こんにちは。
 いや、きちんと食べはしたんだがね。身体を動かしていると、すっかり腹が減ってしまってな。
 放課後まで乗り切るための、腹ごしらえだ」

(おにぎり片手に横へ移動し、ベンチの隣を空ける。
 相手が手にしたプリンシェイクに目をやると、仲間を見つけたようにはにかむ)

「そのシェイク、美味いよな。甘くてこってりしてて、ヨキも好きだよ」