2016/01/30 のログ
ご案内:「食堂」にフィアドラさんが現れました。
ご案内:「食堂」からフィアドラさんが去りました。
ご案内:「廊下」にクローデットさんが現れました。
クローデット > 職員室から、出てくる人影がある。
それは、クラシカルな趣味の服装をしていた。

「それでは、失礼致しました」

女性らしいたおやかなソプラノがそう挨拶をし、クラシカルなスカートの裾をわずかに揺らして姿勢の良いお辞儀をすると、職員室の扉を騒がしくないように閉める。

クローデット > 講義で聴きたいことがあれば授業中かその前後で済ませてしまうクローデットは、職員室を訪れることがあまりない。
そんな場所に何故訪れたのかと言うと…図書委員会顧問の教員に、禁書庫の閲覧許可を申請しに赴いていたのだ。

以前取得した禁書庫閲覧許可は、"門"の研究に関する書物閲覧のために取得したもの。
今回は呪術の教本が目当てなので、また別に申請しにきたのだ。

『勝手に入ってしまう人も結構いるのに、閲覧する書物に合わせてわざわざ申請し直すなんて、几帳面だねぇ』

図書委員会顧問の1人であり、クローデットが履修している魔術史の担当教員でもあるその教員は、そう言って笑った。

クローデットにとっては何のことはない、余計なところで疑いをかけられたくないだけの話なのだが。

(「生徒」という身分は身軽ですけれど…制限が多いのだけが手間ですわね。
…異邦人(ヨソモノ)や異能者(バケモノ)にすら平等に講義するなど考えられないので、それに比べれば大したデメリットではありませんが)

そんなことを考えながら、教室棟の廊下を歩く。