2016/02/12 のログ
ご案内:「ロビー」にヨキさんが現れました。
ヨキ > 土日は休みだという女子学生から貰った義理丸出しのトリュフチョコレートを、
世にも珍しい宝石のように摘み上げる。

「いただきます……」

きらきらと輝く目から金色のハートを飛ばしながら、今にも涎を垂らしそうな口を開ける。
小さな一口をぱくりと放り入れると、顔が梅干しのようにクッシャクシャになった。
別に酸っぱい訳ではない。

「……うまいッ!」

自分で買う菓子も、自分で拵える菓子も無論のこと美味い(手前味噌)が、
『人から馳走になる菓子』ほど美味なものはない。

ヨキ > ヨキ先生チョコ食べてるー、という別の学生の声に、やらんぞ、これはやらん、と箱を退ける。
もむもむと口を動かして転がしたチョコレートを口中に溶かしながら、喜色満面の笑みでデレデレしていた。

「ヨキはいつでもチョコレートフリーであるぞ。
 ホワイトデーはやっても単位はやらんが」

教師の戯言を軽く流して去ってゆく女子学生の顔は、これでもかというほど明るい。
見るからに週末、何か予定がある。

「良いことだ。存分に謳歌するがよい……」

しみじみとしながら、二つ目のトリュフを食べる。悶絶。