2016/05/02 のログ
ご案内:「教室」にルギウス先生さんが現れました。
■ルギウス先生 > ごくごく、一般的な教室の壇上に立つ一人の男性。
黒い長髪にサングラスがとても胡散臭い、司祭服を着た男。
指名手配もどこ吹く風。
「というわけで、宗教学の時間です。
ああ、きっちり単位はでますのでご安心くださいねぇ?」
やはり 胡散臭い。
■ルギウス先生 > 「ひとつの世界に限っても、宗教は沢山ございます。
まぁ絶対神なんてのが1柱だけいるような世界もありますが」
黒板にものを書くつもりはないようだ。
「さらに、ここに限れば異世界からの神 なんて不特定多数の存在が認知されるわけです。
いやぁ大変ですねぇ」
まるで他人事である。
実際、他人事であるのだろう。
「そこで、宗教とは何か を考えてみましょうか」
■ルギウス先生 > 「超自然的なモノを崇めて、守ってもらおう。
そうでなくても、自身に被害が起こらないようにしてもらおう。
これが原始宗教の原型でしょうねぇ。
精霊信仰(アニマズム)といいます、これテストに出ますよ。
この講義、出席率とレポート提出ですけど」
■ルギウス先生 > 「しかし、人間というのは自分達とまったく違うものは想像しにくいのでしょうねえ。
超自然的なモノが身近に、理解しやすくなるように 設定 が増える事になります。
名を付け、性格を設定し、過去に起こった大惨事に理由を与える。
神々の誕生です」
■ルギウス先生 > 「人はテリトリーを広げます。
そうすると、近くにあったコロニー同士が衝突や融合をする事になりますねぇ。
数は力なのですから。
そうすると、AコロニーとBコロニーでは同じ現象に違う神が存在する。
これはよろしくない。 どっちが正しい神なのか で揉めては大変です」
■ルギウス先生 > 「まぁ、そこは力の大きいコロニーの方が優先されるわけですけれど。
平和的に統合される事もありますしねえ……。
さて、ある程度コロニーが大きくなると神と交信できる祭祀が群れを纏める長として経験則からのルールを神の言葉として決定するようになります」
■ルギウス先生 > 「文明の一端でしょうねえ。
食べると死人が出るような生物を神の使いや悪魔としたり。
死の先を想像して、心の安定をはかったりするようになるんですねえ」
板書は本当に行わない。
そういうスタイルなのだろう。
ただしゃべりたいことを勝手にしゃべっているだけ ともとれるが。
「おや、そろそろ時間ですか。
今日はここまでにしましょう……生徒の方は次回までに精霊信仰についてのレポートをお願いしますよ」
■ルギウス先生 > 実にふわっとした課題である。
そして授業が終わるベルが鳴る。
ご案内:「教室」からルギウス先生さんが去りました。