2016/06/02 のログ
ご案内:「ロビー」に美澄 蘭さんが現れました。
■美澄 蘭 > 放課後。蘭の授業が終わった後、購買部で魔術数学の参考書と統計学の問題集を購入した蘭。
ロビーにやってくると、楽しげに…勉強嫌いの学生にとっては信じ難いが、本当に楽しげに…カバーを解き、早速勉強道具と一緒にテーブルに広げた。
■美澄 蘭 > まずは、魔術数学の参考書と、講義の課題を取り出す。
蘭は、数学基礎で履修した教師の魔術数学を履修している。
馬鹿に出来ない量の課題が出るため、多くの学生には嫌われる教員だったが、確実に身につけたい一部の学生…無論、蘭もそこに含まれる…には、信頼されていた。
数学基礎以外の数学の講義の進度は、そこまで劇的には早くないし。
そんなわけで、蘭は魔術学の講義の復習をし、確率物理学と格闘しながら、魔術数学の課題をこなしているのである。
勉強に向き合う頑張りなら、相当な優等生の部類に入るだろう。年齢より背伸びした講義が多いので、成績は飛び抜けるほどではないのだが。
■美澄 蘭 > (えーっと、この公準は…)
テキストと、参考書を見ながら課題を進めていく。
参考書を見て新たな知見が得られた場合、講義ノートに端書きでメモを付け加えるのも忘れない。
魔術数学の先に見据えているのは雪城括流の魔方陣学であるため、履修した講義は幾何学的な分野が中心だ。
幾何学自体はあちこちの数学に溶け込んでいるとはいえ、「完璧な図形とはどういうことか」を改めて考えてみるのは、蘭にとってはなかなか興味深かった。
■美澄 蘭 > そうこうしているうちに、魔術数学の課題が進んでいく。
区切りが良いところで手を止めて、携帯端末を見ると…かれこれ、1時間ほど経っていた。
「…ちょっと、休憩しましょ」
自販機の方へ向かい、フルーツフレーバーのアイスティーの小さなボトルを購入する。
テーブルの方まで戻って椅子に座り、蓋を開けると、こくこくと数口。
「…はぁ」
課題を進めた充実感と、甘い香りのお茶がふわりと肩の力を少しだけ抜いてくれる心地よさに、幸せそうな息を漏らす。
…もっとも、蘭の目の前には勉強道具がめいっぱい広がっているわけで、勉強が好きではない学生にとっては、その幸せそうな吐息と光景のミスマッチはなかなかなものであろう。
■美澄 蘭 > しばしの休憩の後、今度は統計学の問題集を開く。
確率物理学で使う確率の考え方はある程度理解出来たつもりでいるが、理解度を確認するために手を動かしてみたくなったのだ。
「えーっと…」
そんなわけで、再度勉強開始…の前に、携帯端末をいじって音楽を再生しようとしてみたり。
蘭の場合はクラシックの方がよほどながら作業に向いていないので、海外のガールズグループの音源だったりする。
■美澄 蘭 > そんなこんなで、ガールズグループの音源を再生し始めた携帯端末から伸びるイヤホンをして、改めて勉強開始。
「〜♪」
時折、ガールズグループの曲のサビなどを口ずさんだりしている。
それでも勉強の手が目に見えて止まったりしない辺り、この少女はなかなか器用だ。
刻々と、陽が傾いていく。
■美澄 蘭 > 「………ふぅ………」
区切りの良いところまで問題集を進めて、一つ溜息を吐く。
気がつくと、陽がだいぶ陰っていた。
「…いけない、ピアノの練習もしないといけないのに…」
慌ただしく、勉強道具を片付けてブリーフケースに納めていく。
そして、荷物をまとめて日傘を持つと、音楽実習棟の方に駆け足で向かったのだった。
ご案内:「ロビー」から美澄 蘭さんが去りました。