2016/06/28 のログ
蓋盛 > おそらくは、自身の異能に纏わる問題を完全に解決できないままに
常世やたちばな学級を去ることになる生徒もいるのだろう。
蓋盛は言語化することができないでいるが、そういった者を、
ただ哀れな者として見られるのは――イヤだった。

自分の手当をすべて済ませ、その上から指で擦って、ため息を吐いた。
窓からは夕陽が差している。
そろそろここを後にしなければならなかった。

ご案内:「教室」から蓋盛さんが去りました。