2017/06/14 のログ
美澄 蘭 > (うーん…やっぱり音の余韻の響かせ方に気持ちよさが足りない気がする…。
まだリズム精度甘いのかしら?丁寧に拾っていかないと…)

ゆったりしたテンポ感の曲でうっかりそれに身を委ね過ぎて曲がのっぺりしたりするのはあるあるだが、いくらアマチュアとはいえ発表するのだから克服の努力はしなければ。
決意を宿した瞳で耳からイヤホンを外し、メモした内容を確認してから楽譜をブリーフケースにしまった。

美澄 蘭 > 携帯端末もポケットにしまって、蘭は椅子から立ち上がる。
この時期なら、伴奏者としての合わせ練習はまだそこまで要求されない。自分の曲の形作りをじっくり、丁寧にやる余裕がある。

(…誰かいたら、休憩の時にでも聴いてもらって意見をもらってもいいかな)

そんなことを考えながら、蘭は部室棟へ向かった。
練習が終わってアパートに戻れば、母に食卓で約1ヶ月後に迫った誕生日の、プレゼントのことなどを聞かれるのだろう。

ご案内:「ロビー」から美澄 蘭さんが去りました。