2017/07/15 のログ
ご案内:「保健室」に暁 名無さんが現れました。
■暁 名無 > 「頭いてえ………。」
クーラーガンガンに利かせた保健室に数日居座るという行為をして居た結果。
バッチリ身体を冷やし過ぎて夏風邪を引いたというオチを迎えた。
元々病気には強い方だと思っていたが、不摂生も極まれば時に途方もない強さを発揮するのだろう。
まさしく人体の神秘である。 あ、反省してます。
「エアコンの設定は最低でも26℃、か……」
氷嚢を額に乗せ、天井を眺めながら、俺は呟いたのだった。
■暁 名無 > 「これから夏本番だってのに……」
はたして26℃で生きていけるのだろうか。
ただでさえ暑さには弱いのに。
けれどまあ、多少外気温との温度差は無くしておいた方が身体に優しいというのは理解できる。
理解は出来るが、納得は出来ない。
「うー……夏本番、ねえ。
これから海開きとか夏祭りとか色々あるんだよな。」
遣る瀬無い気持ちを無理やり舵切ってみる。
そう、もうすぐ待ちに待った海開きだ。
青い空、白い砂浜、ビーチではしゃぐ水着女子!水着女子!
「……風邪ひいてる場合じゃねえんだよなあ。」
変に拗らせずに早いとこ完治させたいものだ。
ご案内:「保健室」に藤巳 陽菜さんが現れました。
■藤巳 陽菜 > 「暁先生、弁当の箱回収に来たんですけど…。
…何でクーラー聞かせた部屋で頭まで冷やしてるんですか?」
最近職員室や研究室ではなくこの部屋に入り浸ってる教師を探してここまで来た。
…確かにクーラーのない部屋で熱中症になるのも問題だけど
クーラーの効いた保健室に入り浸ってダラダラするのも問題だろう。
「暑いからってあんまり冷やしすぎたら風邪ひきますよ。
ほら、馬鹿は風邪をひかないって言いますけど。
夏風邪は馬鹿が引くって言葉もありますしそんな風に馬鹿みたいにガンガン冷やしてたら風邪ひいちゃいますよ。」
もう引いてるとは露知らずそんな風に話かける。
■暁 名無 > 「藤巳さあ、結構俺の事嫌いだったりする?」
やたらと鋭い言葉が躊躇なく突き刺さってきて俺は顔を顰めた。
その声は聴き慣れたものだったので、凡そ誰が言ったかは見当がついたし、実際顔を上げて見てみれば案の定。
およそ生徒が教師に対してする類ではない言い草だった。
「とっくに風邪ひいたからこうして氷嚢乗っけてんの!
まったくもう、ええと弁当箱の回収だったよな……。」
はて、どこに置いたっけか。
俺は見渡す限り図書館の本が散らばるベッドの上で眉を寄せた。
■藤巳 陽菜 > 「いえ、先生の事は嫌いではないですよ。
ええ、確かにデリカシーに欠けてるなと思う事はありますけど…。
はい、嫌いじゃないです。」
確かにすぐにセクハラ的な言動に走るところは教師として問題があると思うけど
親しみやすい先生であるとは思う。
…だいたい嫌いな相手に弁当を作って持って言ったりはしないだろう。
「うわ…汚い…。
先生、一応ここ公共の場所ですよ。」
ベットの上の惨状を見て思わず声を出す。
ベットを占拠するのは万歩ゆずっていいにしてもせめて綺麗に使うべきだと思う。
「そこじゃないですか?その崩れてる下あたり…。
ちゃんと洗ってますか?いつも言ってますけど水洗いしてから返してくださいね。」
病人相手に酷い言いぐさである。
でもそのまま持って帰るとこの時期は特に臭う。
■暁 名無 > 「何も言ってないのにデリカシーに繋げられると痛いんだけど、心が。
いやさ、だってほら……まあ、いいです。嫌われてなくてよかったなあ!」
そもそも自分が教師に向いてるとは思っていない。
だから多少デリカシーに欠けても問題はない。無い筈だ。そんなことないか。
「公共の場だけど一応借り上げてるしー
流石に匂いがする物は無いから見た目汚いだけだと思うけど……。」
本から異臭がしたら問題だろう。いや、そういう本も無い事もないけど。
ちなみに借りてきた本は様々だ。地球在来生物から異邦人、異能に魔術。厚いものから薄いものまで雑多に散らばっている。
「洗ってるさ。
ここを仮の研究所に定めてからも、ほら、部屋の隅に流しもあるし。」
心配は御無用、と俺は胸を張る。
■藤巳 陽菜 > 「そういえば今日はまだそう言う風な事何も言ってないですね。
…もしかして、そんなに体調悪いんですか?」
そう言えばそうだ、今日は特にそんな風な事言ってきてないし
嫌な感じの視線も感じてない。
もしかして相当に弱ってるんじゃ…。
「見た目汚いだけでも駄目ですよ。
まあ、流石に今日片づけろとは言いませんけど…。」
崩れた本をとりあえず積みなおす。
生物とか異邦人とかはともかく魔術や異能の本まである何の研究をしているんだろう?
「ありがとうございます。洗ってるならいいんですよ。
今日の弁当美味しかったですか?全部食べられました?」
今日の弁当はきんぴらごぼう、そして白米と梅干。それに冷食の唐揚げ。
相変わらず凄く茶色い弁当だった。
■暁 名無 > 「そういう風に人の体調を推測するのやめよう?
ちょっと気怠さと頭痛があるだけでそんなに深刻じゃないから。」
判断基準がおかしい。
流石に俺自身、そんなに挨拶レベルでそういう言動をしていたかと気になってしまう。
いや、気にしたら直るのかと言われれば多分直んないけど。
「へいへい、っと。
……とりあえず頭痛が引いたら片付けるさ。」
無事に弁当箱を発掘して、藤巳へと差し出す。
彩りはともかく、栄養に偏りがあるわけでもない。作った人の思いやりは十分伝わる弁当だった、と思い返して。
「今日も、美味かったよ。
多少具合が悪くとも飯を残すほどじゃないから心配すんなって。」
お前は俺のお母さんか、と言い掛けて口を噤む。
流石に自分の倍ほど歳の離れた男のお母さん呼ばわりは辛いだろう。
■藤巳 陽菜 > 「そうですか?それなら良いんですけど…。」
夏風邪は割と長引く印象がある。
早めに治ると良いけど…。
「無理しないでいいですよ。今日だけはやってあげますから。
…それにしても色々読むんですね。
何か異能の制御の方法とかって書いてたりするのあります?」
ベットに身を乗り出して本をまとめていく。
その中に混ざった異能に関する本が目に留まってそんな事を聞く。
「ならいいんですけど…
何か食べたいものがあったら言ってくださいね。
私が嫌いなもの以外なら作ってきますから。」
正直自分でも思う煮物の割合がかなり高い。
今日は頑張ったが正直飽きてくるとは思う。
■暁 名無 > 「ま、もうすぐ夏季休校だ。
多少長引いてもゆっくり休めるしな。」
逆に言えば多少治りが遅くとも教壇に立たされるのが教師と言う仕事でもある。
これも可愛い生徒の為、と思えば何とか乗り切れる……自信は、あんまりない。
「藤巳の方こそ、別にそこまでする義理も無いだろに……。
……え?あ、ああ。異能の制御に関してなら、中々数も少なくてな。
何しろ異能、と簡単に呼べてもその中身は個人によって違いがあるだろ?
一つの異能に関する制御法が、他の異能にも通じるかとなると、そうもいかないのが現実だ。」
わざわざ身を乗り出してまで本の片づけをする藤巳の、たわんだ襟元から見える肌に気を取られていれば。
唐突に話を振られて、慌てて我に返る。ちょっとだけ頭痛がどっか行った。
異能の制御、と彼女が言うからには。
やっぱり自分の身体に関する事なのだろうと推測して答える。
残念ながら、変化系の異能の制御となるとさらに数も減るだろう。
「ああ、何か食いたくなったらな。
でも今のとこは大丈夫だ。藤巳が作ってくれるってだけで充分美味いし飽きねえしな。」
それはそれとして煮物好きなのだろうか。
今まで俺に食の好みを聞かなかったことから、これまでの弁当は大体藤巳の好みなのだろうと推察は出来るが、はたして。
■藤巳 陽菜 > 「夏季休校…。」
小さく呟く。
ゴールデンウィークは結局帰らなかったし夏はどうしようか?
帰っても過ごしずらい気がする。体も精神面でも…。
「汚いとなんか気になるじゃないですか。
いや、別に綺麗好きってわけでもないんですけどね?
…はあ、先生絶対に部屋も汚いですよね。」
何故かシーツの下に潜り込んでたりする本を取って重ねたりしながら言う。
「そうですか、そうですよね。
ありがとうございます。」
まあ、思った通りの答えだった。
色々調べても個人差があるとしあか記されてないものの多い事。
例外の方が多いのではないだろうか?
「何でも言ってくださいね?
リクエストがあったらまた友達に教えて貰うので。」
煮物の作り方なんかもその友達に教えて貰ったものだ。
レシピの通りに作ればまあ間違いない。
■暁 名無 > 「藤巳の弁当が食えなくなるのだけが心残りだよなあ……」
またカップ麺生活に戻る事になるのかと思うと出費の面でだいぶ痛い。
いや、こうして弁当を作って貰ってるのだって材料費は題している訳だけど……。
「部屋は……月に一度くらいは掃除を……
あいや、二ヶ月に……三……最後にしたのはえーっと……。」
どうせ人が来ないだろうから、と必要最低限のスペースだけ確保してるだけだったりする。
流石にあの惨状を生徒には見せられない。いや、異性には見せられない。
……おかしいな、昔は俺も掃除好きだった気がするんだけど。
「ああいう本は対処法というよりは、紹介に近いからな。
……まあ、気長にな。焦って変な失敗や事故の元になるのが一番避けなきゃなんないことだ。
下半身は人に戻ったけど、今度は上半身が蛇になりました、なんて洒落にならねえだろ?」
せっかく中々のスタイルをお持ちなのに。
蛇化の影響か、同じ年頃の生徒と比べても発育は宜しい様に見える。
まあ、それを本人がどう思うかは分からないけども。
「だったら、たまには創作料理ってのも良いんじゃないか?
今までの知識を組み合わせて、自分なりに料理するのも面白いと思うぞ?」
■藤巳 陽菜 > 「流石に休みまでは面倒見きれませんよ。
まあ、我慢してください。」
作る手間は変わらないから女子寮まで取りに来てくれるならまあ渡してもいいけれど。
変な噂になりそうな気がする。
…というか今はそんな噂とか立ってないんだろうか?
「うわ…。
そんなんだから先生は彼女が出来ないんですよ。」
流石にそこまで掃除していないとは…。
幾らなんでもどうかと思う。
「確かに…まあ戻れるあてがないわけでもないですし。
まあ、気長に行きますよ。」
流石にそんなどうしようもない姿になるのはごめんだ。
「そういうのって慣れた人がやるもんだと思うんですよ。
まあ、先生が実験台になってくれるならつくってみてもいいんですけど…。」
■暁 名無 > 「でも藤巳優しいから1週間くらいしたら作ってくれそうな気もする……。
そういや夏休みはどうすんだ?実家に帰るのか?」
噂は噂、と大して気にも留めないのが俺である。いや、耳にしたわけではないから多分無いけど……。
夏休みの予定を訊ねた俺はと言えば、まあ補講とか特別授業とかあるので大半は学校に居るだろう。
そして時折プールや海へ行って目の保養をしたい。すごくしたい。
「ほっとけ。
出来たら掃除します、彼女が出来たら。」
多分今年は汚部屋のままだろう。
まあ生活に支障はないし、何気に生ごみなどはしっかり管理してるので虫も沸かない。
「急いてはことを仕損じるってな。
卒業までは責任もって面倒見てやるから、俺に限らず此処の先生なら大体そのつもりだろうよ。」
にっ、と口元を歪めて笑う。
あんまりこういう笑い方すると童顔がバレるのでしたくないんだけどな……。
「え?だめー?
……大丈夫大丈夫、もうある程度のレベルには来てるって藤巳も。
毎日の様に弁当食ってる俺が言うんだ、自信持て。」