2017/07/16 のログ
■藤巳 陽菜 > 「そこまで期待されても困ります…。
実家はどうしましょうか…お盆くらいは帰りたいとは思うんですけど…。
…地元の知り合いにあんまり会いたくないんですよ。」
多分、少しでも頼まれたら作るだろうけど。
一応陽菜が異能に目覚めてこの島に来たことを親しかった友人たちは知ってはいる。
知ってはいるけど実際に見て受け入れてくれるかどうかは別だ
受け入れてもらえなかったら耐えられない。
「だから、そんな調子じゃ一生できませんて…。」
掃除しないから彼女が出来ないのに彼女が出来るまで掃除しない。
「はあ、入学したころは今頃にはもう解決してると思ってたんですけどね。
大分、甘かったですね…。
責任もってみてくださいよ?私この異能がどうにかなるまでここ卒業するつもりないんで…。」
だいたい4年で卒業だけれど卒業までの年月は自由なはずだ。
短くても長くてもこの異能が解決するまでいるだろう。
もしかしたら、一生このままかもしれないけれど…。
「…何か先生そうやって笑うと若く見えますね。
いいと思いますよ、なんか可愛くて。
もう一回やってみてくださいよ。」
からかうように言う。いつものセクハラへの仕返しだ。
「駄目ではないですけど…。
まあ、先生がそういうなら…でも、どうなっても知りませんよ?」
明日からは色々と試してみる事にしよう。
■暁 名無 > 「なるほど、な。
……気持ちは分かるが……ううん。
ま、お前さんのしたいようにすりゃあ良い。」
何かと複雑なのだろう。何せ思春期の女子だ。
それに蛇と言うのは男女関係無く、好き嫌いの分かれる生物でもある。
藤巳の心配も、杞憂だとは言い切れない。
「うう……良いだろ別に、俺に彼女が出来なくたって!」
苦虫をかみつぶしたような顔、まさに今そんな顔をしている自信がある。
「ははっ、そう簡単じゃないさ。
……おう、それが俺の、俺らの仕事だ。最後までしっかり面倒見てやるよ。」
未来から来ている身としては、俺も帰るアテもない。
最悪この島に骨を埋めることになるかもしれない。そう考えれば、先の見えない生徒の行く末に寄り添うのも悪くない。
「………悪いが二度目は彼女にしか見せるつもりはねーんだ。
どうしてもっていうなら、まあ別に構いやしねえが?」
にひひ、と意地悪い笑みを浮かべて返す。
からかう事に関しては年の分だけ利がこちらにある。
「俺は信じるさ。
そんな大それた失敗はしねえってな。藤巳なら。」
■藤巳 陽菜 > 「…両親にも相談してみます。」
…余り頼りにはならないだろうけど。
一応…話しておくくらいは…。
「まあ確かに、先生に彼女が出来たら弁当の練習相手がなくなりますからね。
そう考えたら出来ない方が都合がいいですね。しばらくは作らないでください。」
…酷い事を言う。
「その最後が明日来るかもっと遠いかは分かりませんけどお願いしますね?
約束ですよ。」
もしかしたら明日朝起きたら元の身体に戻っているかもしれない。
一晩で体が変わったように一晩で体が元に戻っている。
一度は変わったのだあり得ない事では無い。
「いえ、そこまでしてみたいほどでは…。
先生こそ気を付けてくださいね。もう私の前であの顔できませんよ?」
流石に恋人になってまで見たいほどではない。
それよりも、もし二回めを見せられたらどうすればいいのだろう。
…困ってしまう。
「なんですかその変な信頼。
私が初めてまともに料理しだしたのなんて一月くらい前からですし…
教えてくれた人が良かったんだと思います。まあ、作りますけど…。」
■暁 名無 > 「ああ、声くらいは聞かせてやりな。」
娘の心配をしてないわけは無いだろう。
まあ、俺には娘なんか居ないのであくまで一般論だけども。
「ひっでえこと言うなあ。
ま、いくらでも練習台になってやるよ。」
やれやれ、と肩を竦める。
タダ飯ではないが、それでも女の子の手料理だ、それだけで価値は十分にある。
「おうよ。
しかし明日いきなり元に戻られたら困るな……
海開きもまだだし、夏祭りだってこれからだ。
藤巳の水着姿や浴衣姿を見れないのは困るぞ。」
戻ったとしても、少しだけ帰るのは待ってくれたりしないだろうか。
せめて二学期まで……いや、無理強いは出来ないだろう。
馴染のある地元の方が、本人も安心できるだろうしな。
「はっは、心配すんな。十分気を付けるさ。
ま、藤巳の前でなら大丈夫だろ。」
多分さっきみたいな笑い方よりもニヤケッ面の方が先に出る。
自分の容姿に引け目がある所為か、何かとガードが甘いところがあるからな。
「食ってる人間だけに許された特権さ。
ああ、もうちょっと量も多くていいぞ?」
■藤巳 陽菜 > 「あっ連絡を取ってないわけではないんですよ。」
週に何回かは連絡もしている。
この島で見た珍しいものや出来事の話もしている。
でも、相談なんかはどうしても避けてしまう。心配をかけたくないのだ。
「浴衣はともかく水着…水着ですか。
まあ、流石に今日直って明日帰るとはいかないと思いますから
私の美脚を見るチャンスはありますよ。
…いや、まあそこまで自信があるわけじゃないですけど。」
この身体では普通の水着は着ることが出来ない。
異邦人街には専門の店とかあるらしいけど流石に行きにくい…。
実際元にもどったらどうなるのだろう?
今はそんな事は戻ってから考えよう。
「…無意識にやりそうな気がするんですけどね。
まあ、次の一回くらいはノーカンにしといてあげますよ。」
ふとした拍子に出そうな気がする。
さっきも故意にああ笑った訳じゃないだろうし。
「まあ、楽しみにしてくださいね。
量はまあ検討します。」
自分が食べる量が減らない程度に…。
「…あんまり邪魔して風邪がひどくなってもあれなんで私はそろそろ帰りますね。
それじゃあ…先生お大事に。水分と栄養をしっかりとってゆっくり休んでくださいね。」
…会うたびにお大事にって言ってる気がする。
目的としていた弁当箱を回収するとベットから降りて保健室を後にする。
オリジナル料理。どんなものを作ればいいのだろう?
■暁 名無 > 「おお、そうだったのか。
まあ連絡は大いに越したことはないだろ、うん。」
少しだけ羨ましく思えた。
連絡を取るべき家族は、今の俺にはもう居ないわけで。
心配かけられるのも相手が居る内だぞ、と言い掛けて口を噤む。余計なお世話、というものだ。
「ほう、自分で美脚と言うとはねえ。
……まあ、上半身の肉付きの良さを見れば、あながち冗談でも無さそうだけど。
お、そうだ。確か『海開きに間に合う お手軽バストサイズアップ特集』の記事がどっかの本に……。」
変な所で気遣いをするのに、変な所で気遣いをしない俺である。
いやまあ、今日はあんまりこの手の話を振ってないなーって思っただけなのだけど。
「そうしてくれるとありがてえな。
いやまあ、大丈夫だと思うけど!ど!」
ついぽろっとやってしまったらどうしよう。
まあ次はノーカンだそうだから、その時に厳重に注意するしかないな。
「えー、もうちょい居てくれてもいいのにー。
今日はボタン外れてないか?大丈夫?」
水や栄養よりも女の子と話をしたい。
そんな下心を隠しもせず、俺は去ろうとする藤巳の背へと声を掛けた。
■藤巳 陽菜 > 「まあ、実際は見てのお楽しみという事で。
というか先生もう、大分元気そうですね…。
バストアップとか別に求めてないですし…。」
そう言う事で悩んだ事は無い…。
というか、何でそんな本があるのだろう?
「…外れてないです。
先生の方こそ何か外れてないですか?頭のネジとか?
はあ…先生が非常に元気になって良かったです。」
結構大きめに保健室のドアを閉めた。
(えっと、外れてないわよね…。)
扉の外で確認してみたボタンは一応全部止まっていたらしい。
ご案内:「保健室」から藤巳 陽菜さんが去りました。
■暁 名無 > 「いやあ、もう充分に、ってのは見れば分かるけどさ。
それでもあるに越したことはないだろ?ほら、転んだ時とか便利。」
確か週刊誌の一特集だった気がする。
大分元気そう?……確かに、気怠さはどこかに行っている気がするな。
「可愛い子と話をして元気が無い方が失礼だろうさ。
……ていうかやっぱり当たりがキツイな!今回は思い当たる節しかないけど!」
へらへらと笑って、閉まる扉を見る。
大丈夫、外れてないよと扉へと小さく声をかけてから、
ある程度整頓されてしまったベッドに横になった。
「……ともあれ、一人になるとやっぱ怠いな。」
まだ誰か来ねえかなあ、と無機質な天井へと呟きを投げる。
■暁 名無 > 「出来ればセクシー系ナースで
……って何度も言った気がするけど学校じゃ無理だっつのな。」
やれやれ、と俺は溜息をつく。
完全に独り言で、もし誰か居たとしたら全力で変な人だ。
まあ、誰も居ないのは確認済みだけども。
「さーって、藤巳に心配かけてらんねえし、さっさと治しちまいますかね。」
氷嚢を額に乗せ直すと、俺は目を閉じた。
良い気分転換も出来たためか、案外時間を掛けずに眠りに落ちる事が出来たとさ。
ご案内:「保健室」から暁 名無さんが去りました。