2017/07/20 のログ
ご案内:「屋上」に筑波 察さんが現れました。
筑波 察 > 「はー、やれやれ、疲れたねぇ。この時期はいろいろ重なって面倒だ。」

(日が暮れて空から色が消える時間帯。誰もいない屋上でベンチにドカッと座る。
深いため息を吐いて鞄の中からさっき買った缶コーヒーを取り出し、
カシュッっという軽い音を立ててプルタブを引っ張る)

「えーっと、明日は異能学のテストか」

(この時期はテストが重なる。といったら正確ではないが、自分の場合はそうだ。
本島の学校に通っていれば高校生だが、
この学園に通っている自分の生活は大学生のそれと大差がない。
必要な授業をとり、テストやレポートを出して単位をもらう。
あえて外の大学と同じ日程で組んだ。だからこの時期はレポートやらテストが重なる)

筑波 察 > 「……単位をもらっても目はみえないんだよねぇ」

(開けた缶コーヒーを一口飲んで、軽く一息つく。
今はゴーグルをつけていないので目は見えていない。)

「異能や数物学んでも根本的な解決にはならないあたり、
ちょっと呪いじみたものすら感じるねぇ」

(異能や数物を学んだおかげで異能は制御できるようになった。
しかし見えない眼はずっと変わらず見えないままだ。
いつか夜景を見たいねぇとつぶやいて、見えるはずのない遠くを見つめる)

筑波 察 > 「まま、見える目がなくたって代わりがあるだけまだいいよねぇ。」

(そう、まったく見えないわけではないのだ。
仮に映画館のスクリーンのような見え方だとしても、
そこにあこがれを抱いて生きることはあんが悪いことじゃない。
むしろこの世界はスクリーン越しにみることの方が多いのだ。今更自分が気に病むことではない)

「さてさて、ちょっと夜の街を歩こうか。
明日のテストは何とかなるさー」

(見えなくても、夜のまちは好きだ。缶コーヒーを飲み干して、屋上を後にする)

ご案内:「屋上」から筑波 察さんが去りました。