2017/07/26 のログ
ご案内:「ロビー」に中条 薫さんが現れました。
ご案内:「ロビー」に美澄 蘭さんが現れました。
中条 薫 > 「あぁ~あ、どっかいいバイト無いかなぁ~。」

放課後のロビー。 生徒は皆それぞれ帰路についたり、遊びに出かけたりと忙しく動き回る最中、椅子に腰掛けバイト情報雑誌を読み込む女子生徒が一人。 その様子はどこか焦りを感じており、余裕がないように見受けられる。

「喫茶店、ゲーセン、パチ屋、・・・げっ、実験要員とかある。これ超高額だけど命の保証ってあるの?」

普通の働き場から怪しげなバイトまで載っている。この雑誌も大丈夫なんだろうか?

美澄 蘭 > 蘭の履修する講義は概ね夏期休業に入っているが、学生棟への用事がなくなったわけではない。
例えば昼の食堂だったり、例えば購買部だったり。
今は同好会の演奏会が近いので、学園地区で用事が済むならそれに越したことはないのだ。

今日も、文房具を補充して部室棟に向かう途中でロビーを通りかかり…

「………どうしたの?」

何やら、良くない方向に困っているように見える女子生徒を見つけて、何となく声をかけてしまった。

中条 薫 > 怪しいバイト内容に目を通しているところに、女の人から声をかけられた。 顔を上げると、そこにはとても大人びている女性が立っていた。

「あっ、どうも初めまして、中条 薫って言います。えっと、今バイトを探してまして・・・。」

容姿から先生方と勘違いする。パッと立ち上がり、思わず敬語で自己紹介までしてしまった。 不意の出来事でドギマギして目が泳いでいる。

美澄 蘭 > 「?」

夏休みだし、そもそもこの学園では制服では必須ではない。
普通の顔をして私服で歩いていたところ、教師と勘違いされた…などとは思わず、相手の対応にきょとんと首を傾げるが…

「ああ…そうね、これから夏休みだし、まとまった時間働くのには良い機会かも。
………あ、私は美澄 蘭。3年生よ」

改めて名乗る。勘違いされてるなど想像もしていないので、単純に学年だけを付け足した。

「…でも…随分余裕なさそうね。大丈夫?」

相手の顔色を伺うように、左右で色の違う瞳を向けた。
その表情に、他意はなさそうに見える。

中条 薫 > 「あ、あれ?先生・・・ではないのですか?」

3年生、どうやら同じ生徒だったらしい。急に恥ずかしくなって思わず顔が少し紅くなってしまう。

「よろしくお願いします。あ、つい最近入校した一年生です。」

改めてこちらも学年を示し、自己紹介する。 綺麗なオッドアイだ、容姿の美しさと相まって幻想的な雰囲気が強まってより綺麗に見える。

「実は、先日の望まぬ出費で急に余裕がなくなってしまって・・・。この島には来たばっかりですけど、いつまでも働かずにいる訳にも行かないじゃないですか。この際だからバイトを決めてしまおうと思って、でもなかなかいい場所無いですねぇ・・・。」

何があったか詳細には口が裂けても言えない。 それ以外は正直に伝える。

美澄 蘭 > 「…ああ、そっか。今日私服だから…
講義がある時期は制服着てるんだけど」

相手の勘違いにようやく気付いて、「紛らわしくてごめんなさい」と柔らかく苦笑する。

「最近入ったばっかりだと…この学園、色々あり過ぎて目が回るかも知れないわね。
すぐに慣れるとは思うんだけど…」

そう言って柔らかく笑む。色々あって、「先輩」が板につきつつある蘭だ。
…が、相手の事情を聞くと、目を丸くして、大きく瞬かせて。

「…不本意な…しかも、急に余裕がなくなるくらいの出費って大変ね…。
夏休みだけの短期で募集をかけてるところもあるとは思うんだけど…その口ぶりだと、長く勤められるところがいいのよね?」

事情までは掘り下げず、相手の考えを整理する手助けになりそうな言葉を選ぶよう努めた。

中条 薫 > 「いえ!勝手にこちらが勘違いしただけですのでそんな謝られても!」

思わぬ謝罪に両手を振って返答する。『先輩』という言葉が実に似合う物腰だ。 こういう人の元で働いてみたいなぁ・・・。

「そうですねぇ、短期よりは長期で働ける場所がいいですけど・・・。料理とかなら得意なんですけどねぇ。」

あまり実家(と言うより孤児院)に負担は掛けたくない、出来るだけ自分のことは自分で済ませたいと言うのが私の心情だ。

美澄 蘭 > 「………それもそうかしらね、あんまり引きずられても申し訳ないし」

ここで引かない場合不毛なやりとりが繰り広げられそうな気がして、しれっとこの話を切り上げる。

「…でも、料理が得意なら働き口にはあんまり困らなさそうだけど。
カフェにファミレスも多いでしょ、ここ。
…あと…確か、寮にも食堂ってなかったかしら?」

「結構あちこちで人手を募ってるイメージあるけど」と、口元に指を当てて、思案がちに上目遣い。

中条 薫 > 「わかりました、じゃあこの話はここまでで。」

容姿の話はここで切り上げ。

「確かにカフェとかはよく見かけますけど・・・食堂ですか?」

食堂でも働けるの?学生が?前に行ったカフェも人員募集してたのを思い出したが、食堂でも学生が働けるとは思わなんだ。身近でも結構良さそうなところあるみたいだ。

美澄 蘭 > 「流石に全部じゃないでしょうけど、この学園のシステム上、お店とかも大体「教師」と「学生」で回すことになってるはずなのよね。
年齢制限とかがない限り、「学生だから」って拒絶されたりはしないと思うわ。

…まあ、私はあんまり料理とかしないし、そういう場所の厨房に入ろうって思ったこと、ほとんどないから断言は出来ないけど。
雑誌以外の媒体で募集してるところもあると思うし、色々見てみたらいいんじゃないかしら。せっかく需要の多そうなスキルがあるんだし」

そう言って、にこ、と口元で笑みを作って薫の方を見た。

中条 薫 > 「言われてみれば、そういう仕組でしたね。ありがとうございます、参考になりました!」

そういえば、この島で経営している店は学園の関係者で成り立っているんだった。
生徒である私が働いてもなんらおかしく無いんだ。それなら私でも働けそう。

「相談に乗ってくれてありがとうございました。希望が見えましたよ!」

感謝を伝え、お辞儀をする。
初対面の相手に親身に相談に乗ってアドバイスしてくれた彼女の人柄に惹かれる自分が居た。

美澄 蘭 > 「…良かった。薫さん、何か追い詰められたような顔と声をしてたから」

お礼の言葉より、「希望が見えた」という言葉の方に、蘭は喜んでいるように見えた。

「どうせなら、学園生活は充実したものであって欲しいと思うもの…自分も、他の人も」

そう言って、気負わない感じで、柔らかく微笑む。

中条 薫 > そこまで焦っているように見られてたのか。
そんな様子の自分を三人称視点で想像し、また顔を紅くする。

「折角なので、もしよければどこかカフェにでも行きませんか?お礼と言っては何ですが、一杯奢らせてください。お金は気にしないでくださいね!」

どの口が言うのだろうか。でも今は感謝を伝えなければ気が済まないのだ。
そう思われるか分からないが、まずは誘ってみなければ!

美澄先輩の横に並び、手を取ってカフェに行こうと引っ張る。

美澄 蘭 > 「…お誘いは嬉しいんだけど…ちょっと、これから同好会の練習があって。
演奏会が近いから、正念場なのよ」

手を引っ張られて、困ったように笑う。
…が、その笑みから曇りを取り去ると、スマートホン型に近い携帯端末を取り出して。

「だから…薫さんの働き口が見つかって、そこが落ち着いたら…是非、誘って。
………せっかくだし、連絡先の交換しましょうか」

来たばかりで、不慣れなことが多くても…軽くでも頼れる存在があるとないとでは、気分も違うだろう。
そんな提案をして、屈託のない笑みを口元に刻む。

中条 薫 > 「ありゃ、それなら無理に誘う訳にはいきませんね・・・。演奏会、ってことは吹奏楽的なやつですか?がんばってくださいね!」

大事な用事があるなら仕方がない。残念だけど、先輩が頑張ってくれるようにエールを送る。

「わかりました。その時は真っ先に先輩に伝えますね!連絡先ですか。了解です!」

左腕のガントレットの内側の側面がスライドし、液晶画面が現れた。
液晶を右手で器用に操作し、連絡先を表した。

「これからもよろしくおねがいしますね、先輩。」

ニコッと笑う。普段こういう素直な笑顔は見せない自分だが、今回は自然な笑顔が溢れた。

美澄 蘭 > 「…そう…第二器楽同好会っていう、マイナーな同好会なんだけど。
今週末が本番なの」

「応援ありがとう」と、はにかみ気味の笑みを返す。
自分と後輩の「格差」にもの思わないでもなかったが、それを出すべき場面でもないだろうと、引っ込めて。

「………すごーい………!」

相手がしているゴツい手袋のようなものから液晶画面が出てくれば、目を丸くして、驚きに何度か瞬かせてから、登録する。
同様に、自分の連絡先も相手に提示した。

「…ええ、よろしくね。」

連絡先の効果が終われば、こちらも人好きのする笑顔を返しただろう。

中条 薫 > 「演奏会、ですか。もしよければ、いつか行ってみたいですね。」

音楽はそこまで詳しい訳ではないけど、演奏会と言うのは興味があった。
機会があれば、いつか行ってみたい。

「どうですか?かっこいいでしょ!」

ガントレットを褒められ、テンションが上がる。以前見せたときは評判が良くなかっただけに、その分テンションも上がるってもんだ。この先輩はよく分かる人かも知れない。

「それでは、また会いましょうね!」

バイト雑誌をしまい込み、勢いのある一歩でその場を立ち去る。彼女のいた場所から強い風が吹いた。

(いい人だったな。私もあんなお淑やかなオトナになりたいけど、この性格じゃ無理かなぁ。)

ご案内:「ロビー」から中条 薫さんが去りました。
美澄 蘭 > 「演奏会と言っても、気楽な学生の同好会で、入場料は基本取らないし。
親しみやすい曲なんかも結構あるから、時間と心に余裕があれば、是非来て」

興味を持ってもらえれば、嬉しそうに笑みを顔全体に広げる。
こうすると、年相応の部分がないこともない。

「ええ…こういうギミック?デバイス?あんまりご縁がないから…びっくりしちゃった」

コンピュータの類は勉学や趣味のために活用しているが、この形には縁がないのだ。
ゲームもそこまで嗜まないので、好きとか嫌いとか以前の問題で、驚きが先にきただけだったりする。薫にとってはちょっと残念かも知れない。

「…ええ、また」

元気になって立ち去る、後輩の姿を見送って。

「…私も頑張らなきゃ」

自らも、部室棟に向かって歩いていった。

まさか、自分が「お淑やかなオトナ」と思われているなど、つゆとも思わず。

ご案内:「ロビー」から美澄 蘭さんが去りました。
ご案内:「保健室」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > ウサギ生活……何日目だ?
とにかくすっかりウサギ姿にも馴染んできて、当初の戸惑いやら不自由さなど今や微塵も感じなくなってきている。
食生活に関しても少量の野菜で済んでいるので、特にこれと言って問題らしい問題は無い。

……そろそろ夏季特別教室が迫って来ている、という点を除いては。

『むー……見た目はこのままでも良いけど、流石に喋れんのは致命的だよな。』

そう、相変わらずこの身体は声を上げることに向いていないのだった。
俺は保健室のソファにゆるゆると腰掛けて、さてどうしたもんかと考えを巡らせている。

暁 名無 > 考えたところで妙案も思いつく筈もなく、今日も暁名無のネームプレートを提げたウサギはコーヒーを淹れに向かう。
ちなみにコーヒーメーカーはこの保健室の主の私物だ。使用許可もちゃんと得ている。
この姿になってから、真っ先に事情を理解してくれた上で引き続き俺に保健室の片隅とベッドを貸し出してくれている凄い奴だ。

『掃除もしなきゃなー……』

この身体、どうにも毛が落ちる。
その点についてもちゃんと掃除をする事を指示されているので、コーヒーで一息入れたらコロコロでも掛けようかと思う次第だ。

ご案内:「保健室」に中条 薫さんが現れました。
中条 薫 > これからの学生生活、何度世話になるか分らない保健室だが、そこの教員と仲良くなっておけば、ベッドを借りれたり出来るだろうか。
そんな下心を持ちつつ保健室に向かう女生徒が1人。ノックを3回、

「失礼しまーす。新入生の中条 薫と申します…が、う、うさぎさん?」

まさか想像なんてしてるはずもない生物と遭遇した。
鹿の角を生やした二足歩行のうさぎ。まさか、彼(?)が保険の教員?

「ど、どうも…。」

取り敢えず会釈をしておく。

暁 名無 > コーヒー片手に優雅な夏のひと時を満喫していたら、こちらへと向かう足音が聞こえてきた。
最近はもう足音だけである程度の人となりが分かる様になってきてしまっているのは、喜ぶべき事かどうか……。
まあ、その特技を生かして今回の訪問者を当ててみよう。

と、一人で足音クイズに盛り上がってる所でノックが響き、扉が開けられた。
此方を見て戸惑った後、会釈をされれば、何となく釣られて会釈を返してしまう。

この保健室を借りている身として、ある程度利用者の案内などをしてあげるように言われている。
働かざる者寝るべからず、そういうことで今回の生徒は何用で来たのかと俺はソファからぴょこんと飛び降りた。

中条 薫 > 会釈を返してくれた事から察するに、ここの教員であっているみたいだ。ソファから降りたうさぎに目線を合わせるようにしゃがむ。

「あの、私、最近入校してきた生徒なんですけど、これからお世話になるかもしれないので御挨拶に来ました。」

もう一度会釈をする。可愛らしい容姿に似つかわしくない立派な角を見て、幻獣の一種だろうかと考える。
ともかくいろんな生き物がいるんだなぁ。

暁 名無 > 人間の姿がやたら高身長な所為か、この姿では真っ直ぐに立ってもやたら世界が高く見える。
此方の目線に合わせてしゃがんでくれた少女──ええと、中条だっけ。も、普段なら小柄に見えるのだろうけど大分大きい。

しかしまあご丁寧に挨拶までして律儀な子だな。
俺は首から提げていたネームプレートを軽く掲げて自己紹介の代わりとする。
暁名無、名前と担当する教科がシンプルに書かれただけのそれが、今の俺には何よりの提示可能な情報の全てだった。

それから再度会釈をする中条へぺこりと頭を下げ返した。
気遣いは良いけど、ミニスカートでしゃがむのは何かと危険が危ないかと。

中条 薫 > 「暁…名無先生ですか。あれ?生態学って事は、保険の先生じゃないんですね…。」

丁寧にネームプレートを見せてもらったが、どうやら教員違いだったみたいだ。当初の目的は果たせないみたいだが、折角自己紹介した訳だし、色々知りたいことがある。
しかし、ここにいるという事は彼も何か不調があってここに居るのか、もしくは代理なのか…。

「暁先生は今日は代理ですか?」

しゃがんだ姿勢を体育座りに変え、リラックスする。