2017/08/11 のログ
暁 名無 > 「いやいや、別に気にすんなって。」

実際サボりみたいな物でもあるし。いや、そもそも休日出勤だしな!

「そうそう、あれは事故でなっちゃってなー。
 その時の術式は今解析中だから、そのうち汎用化出来るんじゃねえかなあ。
 他の姿って、何か案でもあるか?あ、出来れば警戒を抱かれず水着女子に近づけるやつで。」

何しろ魔術の類は完全に理屈では無く感覚で行ってる。
理論立てたりするのは人に任せたい。全力で任せたい。
それでもぼちぼち解析は進んでるので、そのうち変身の術式として確立はさせられそうな気はするけども。

中条 薫 > 「え、水着女子に近づけるやつですか?そーですねぇ…。」

先生あるまじき発言に内心引きつつも、アイデアを考える。

「あっ!海で実践するならタコなんてどうですか?足元からガッて掴んでそのまま身体までヌメェ~って!」

ケラケラと笑いながら話す。コイツも大概な発想をしているヤベーやつらしい。

暁 名無 > 「警戒されずにってところちゃんと聞いてたか?」

確かに近づけるけど近づいた直後に命は無いだろう。
流石に死にたくない。死ぬならせめて正体がバレてからってのがセオリーだろう。

「また小動物がいいかねえ。
 ジャッカロープ以外に小型の幻想種となると……」

ふーむ、何か居ただろうか。
海辺に居ても違和感のあまり無いものが良いな……。

中条 薫 > 「あれ?水中なら警戒されないと思うんですけど…。ダメですかね?」

近付いたその後の事は深く考えていなかった。

「海辺…なら、魚目当てでうろつく猫とかどうです?ほら、港とかにいるじゃないですか。これなら攻守問題ないと思いません?」

今度はマトモな考えだろう。これなら違和感なく近づけるはず。私だって警戒せずに撫でるもの。

しかし何故一女子生徒の私が教師のセクハラの手伝いなんかしてるんだろう?

暁 名無 > 「ああ、水中から接近するってのは考えてなかったな……。
 それならタコも一理あるかもしれない。」

それでもやっぱり近づいたら即滅されるだろう。
出来れば見た目可愛い生き物がベストだ。そう考えれば、猫は確かに良い線いってると思う。

「ふーむ、猫か……
 試してみる価値はあるかもしれないな。」

軽く脳内でシミュレートしてから、俺は中条へと目を向ける。
わあ、ひらたーい。

……ふむ、試す時は別の子にすべきかもしれない。
自分の案で実験台にされるのは、流石に可哀想だろう。他に理由なんて無いヨ。

中条 薫 > 「いい線行ってますよね?ほらー!」

タコも悪くないでしょう、といきり立ったがやっぱりダメらしい。しかし、猫は普通に良さそうだ。

納得したらしくこちらを一瞥、しかし何か残念そうな表情を浮かべ視線を外された。

「…今何かとても失礼な事考えませんでした?場合によってはタダでは済ましませんよ?」

右手のガントレットから、収納されていた曲刃を飛び出させ少し腰を上げて睨めつける。
殺意がビンビンに放たれている。

どうせ体格の事だろう。自覚があるだけに、あからさまな視線を送られると、普段はあまり気にしていなくても流石にイラつくものだ。

暁 名無 > 「教師をタダで済まさないのは問題になるから止めときなさいって。
 大丈夫、何にも考えてないよーホントダヨー」

ミクダヨー。げふん。
流石にこの保健室をサスペンス劇場の舞台にするわけにはいかないので笑って誤魔化す俺である。
うむ、先日むちっと顔を埋めるといった体験をした所為か、変に意識してしまったのかもしれない。反省しよう。

「それよりただの猫だと面白みが無いな。
 ……猫の幻想種というと、ケット・シーとかあの辺か。でもあれだと妖精だしなあ。」

中条 薫 > 「そうですよね、結局すべておっぱいですよね、知ってます知ってます。」

どうせみんな考える事は一緒さ、気にするだけ無駄さ。そう自分に言い聞かせて気持ちを落ち着かせる。否、沈ませる。

「幻獣種なら珍しがって近寄るんじゃないですかー?」

もうどうでも良さそうに心無い返事で返す。
曲刃を収納し、相手に背を向けるように乱暴にベッドに腰掛ける。

暁 名無 > 「いやいや、流石にすべてって訳じゃねえと思うぞ?」

多分7~8割くらいだ。
男で言う所の顔とあまり変わらない気がするが、それを言っても慰めにはならない気もしている。

「ああもう、そんないじけるなって。先生が悪かったから。」

まあ不貞腐れたところで困るような事は何も無い。
ただ、居心地がほんのちょっぴり悪くなるから勘弁してほしいというところだ。

中条 薫 > 先生の謝罪にチラッと振り返り、

「男性のそういう視線っていうのは向けられる側からだとようく分かるんですから、今後気を付けてくださいね?傷付けてしまってからでは遅いですから。」

少ししょぼくれて語る。別にそんなに気にしてないけど、彼の今後の教師人生の為にも言っておこう。
別に気にしてねぇし。

はぁ、と溜息を一回、ローファーとソックスと網タイツを脱ぎ、ベッドに包まる。

「心が少し傷付いたので休ませて下さい。」

少し睨みながら言う。大概のことは寝れば忘れられるのさ。

暁 名無 > 「それは気付いた時に見てるから実質100パーで気付けるんだって……
 まあ、気を付けるけど。肝に銘じておくけど!」

たぶん分かってるより5倍くらい見られてると思う。
まあそこまで具体的に言うと人間不信に陥りそうな気がするので黙ってるけど。

「ああ、満足するまで休め休め。」

やれやれ、年頃の女の子は難しいな。
そんな事を他人事のように考えながら、俺は忘れかけていたスマホゲームを再開する。

中条 薫 > 「適当に寝たら帰りますんで、気にせずに。」

眼鏡を外して枕元に置き、シーツを頭から被る。
数分も経つ頃には静かな寝息を立てて寝始めた。



結局4時間ほど眠り続けてしまったらしい。

(これから定期的に海に通ってやる…。怪しい猫が居たら持って帰って寮で逃げられないように飼ってやる…。)

寝ながらとあるプランを立てていた。

ご案内:「保健室」から中条 薫さんが去りました。
暁 名無 > 「あー、はいはい。おやすみおやすみ。」

やれやれ、と小さく溜息を吐く。
近くで生徒が寝ているとなると、迂闊に変な事は出来やしない。
とはいえ、そんな状況に陥るとも到底思えない。

……が、まあ、念の為。

「図書室で調べ物と周回の続きしますかー」

よっこいせ、と立ち上がって大きく伸びをする。
そういえば、妙に頭が軽いと思っていたらいつのまにかウサギの耳も消えていた。

……藤巳が見たらどんな顔するだろうか。
そんなことを考えながら、俺はそっと保健室を後にしたのだった。

ご案内:「保健室」から暁 名無さんが去りました。