2017/08/17 のログ
筑波 察 > 「それとも参考にならなくても、
悩んでいるときに相談に乗ってくれる担当の方がよかったかい?
少なくともわかりやすい方だとは思うけどね」

(ちょっと意地悪するように聞いてみるが、
あまりからかって怒られても面倒なのでこの辺でやめておく)

「そそ、止めてくれる。
あのねぇ?こんなこと言うとまた冷たいだのなんだの言われるだろうけどあえて言うけどねぇ?
誰かに迷惑をかけない生き方なんて無理だよ。
生きてるだけで迷惑なんだよ、人間て。大きな力を持っているならなおさら。

皆がお互いに迷惑をかけあって生きてるの、それを大丈夫だよーって言いながら手を貸すの。
迷惑をかけない究極の方法は生まれてこないことだよ。
だから僕は異能が暴走することを心配してないし、誰かが暴走してても迷惑だとは思わない。」

(呆れたように言葉を続ける。
どうやら彼女は僕以上に悩み事を抱えると泥沼にはまるようだ。
この島にいる全員が僕のように思っているわけじゃない。
でも、誰かの特別になるために生きる身としては、こうやって生きていくのが一番楽なのだ)

「けがをする前に眠らされたからね。
目が見えなくなった代わりにこのゴーグルを使うことで超よく見える目を手に入れたんだ!」

(らしくもなく声高らかに、自慢するように言う。
ゴーグルを取って目を見せれば、そこにはまっているのは赤黒い瞳をもった眼球だ>

藤巳 陽菜 > 「…まあ、普通に私の担当から外れてくれるとありがたいけど
 ジュース買ってくる担当とかならいいと思うけど。
 …いや、分かりやすくはないんじゃないかしら?」

いや、ジュースと引き換えに多分色々憎まれ口を叩かれるのだろう
…それを考えたら割りに合わない気もする。

…今回は分かりやすかったけど。

「確かに迷惑をかけないなんて無理よ。
 こんな異能を持っちゃた時点でもうどうしようもないし
 それより前からきっと迷惑はかけてきたと思う。」

今回の話は冷たいとも思わないし、その考え方も分かった。
でも、だからこそだ。お互いに助け合って生きてる世界であったとしても

「でも、それは私には無理よ。
 人の異能が暴走して怪我でもしたら恨んじゃうかもしれない。
 自分の力で人を傷つけることがあって相手が許してくれてもきっと、ずっと気にすると思う。
  
 迷惑を掛け合ってたとしてもそれを当然だと思って生きるのは私には無理。
 なるべく迷惑にもなりたくないし、迷惑も受けたくない。
 …その上で生きたいのよ。」

少年の話の方がきっと正しい。正しい世界だ。
お互いに手を取り合って助け合う、とても素晴らしい事だと思う。

でも、陽菜はまだそこまで心を広く持てない。

「あなたが良いならいいけど…。
 …本当に大丈夫?無理してな…痛かったりしない?」

痛々しいその目を見れば思わず同情の言葉をかけそうになってそれを抑える。
普段と違うらしくないその態度も相まって無理しているようにも思えて…

筑波 察 > 「……パシリにされるくらいなら担当を外れることを選ぶね。
わかりやすいって言われたりしないの?」

(わかりやすくはない。あくまでそういい張る彼女に、ちょっとした問いかけ)

「まぁ、君ならケガをさせられて恨むくらいはするだろうねぇ。
それにケガをさせたらずーっと引きずって生きていくかもしれないねぇ。
僕なんかとは真逆だ。僕は迷惑をかけたら相手の特別になれた!って喜んじゃうもん」

(こんなことを言えばまた白い目で見られるのだろうが、
今更気にするようなことでもない。なんせ一度彼女には心の底から嫌ってもらったのだから)

「僕は誰かに迷惑をかけて生きていくし、
誰かが迷惑をかけていたら止めるくらいには生きていくつもり。
だから異能に関していろいろ実験できたし、おかげでわかったこともある。
そして今は異能との乖離も感じていない。

もし、君が戻りたいと願うなら、迷惑をかけることを覚悟しないといけない。
あ、あとあらかじめ迷惑をかける相手を選んでおくのが大事だよ。
そのうち『迷惑をかけてしまった』が『助けてもらった』に変わるといいねぇ?」

「まさか君に心配されるとは…
痛くはないよ。無理をしている自覚はないけど、
ちょっといろいろ変わったかな。考え方とか、頭の中身とか」

(自分自身、目が見えなくなったことはあまり気にしていない。
でも新しい悩みは出てきた。それでもこうしてへらへらしている>

藤巳 陽菜 > 「それでもなんか特別な感じしない?嫌われてるよりも特別感あると思うけど。」

ニヤニヤとしながら言う。実際それはレアな関係だと思う。
 
「そう言われればあるような…。
 …で、でも、それほどでもないんじゃないかしら?普通よ普通!」

相当分かりやすい方だった。
どうしようもないレベルだった。

「うわあ…相変わらずね。
 でも、さっきの話ならみんながみんなに迷惑かけてる訳だから特別じゃないんじゃない?
 …それともそれを越えてそんな酷いレベルで迷惑かけるの?」

…明らかに引く。
やっぱり彼は危ない人なんじゃないだろうか。

「それは良かったじゃない。
 この島に来た目的は果たせたってわけね。
 …特別になりたがるっていうのは直ってないけど…。」

異能との乖離。確か会った時から気にしてたように思う。
自分と、周囲とのギャップとかなんとか。

「ええ、信頼できる人はたくさんいるわ。迷惑かけるのは少し心苦しいけど。
 …まあ、あなたになら迷惑かけても罪悪感とか感じないで済みそうね。」

頼れる人、信じられる人にほど迷惑はかけたくない。心配もかけたくない。
…そう意味では彼にはあまり気を使わない分色々言えるのかもしれない。

「いや、普通は心配するでしょ。
 私をどれだけ冷血な人間だと思ってるのよ…。
 …もう少し優しくなってれば良かったのに。」

流石に目があんな風になっていれば心配ぐらいする。

筑波 察 > 「…ふむ、確かにそういわれれば特別な位置にいる感じはするねぇ」

(悩んだ。割と真面目に。プライドのようなものはおそらくほとんどないのだろう)

「僕以外の、たぶん真人間の部類に言われたなら、きっとわかりやすいんだと思うよ」

(ゴーグル越しに彼女の様子を見るが、これは酷いな。と内心思う)

「別に意識して迷惑かけてるわけじゃないし、
 出会い頭にいきなりわけわかんないことを言ったりしたりしてるわけじゃないよ。
 きみこそ僕をどんな冷徹人間だと思っているんだい?」

(まぁ、君には出会い頭にいろいろ言ったけど。
なんて言い訳っぽく付け加える。
実際、それなりに周りとは仲良くやっているつもりだ。
男子らしい会話もするし、笑える冗談を交わすこともある。
それこそ、そういうタイミングで彼女と会うというだけのことだ)

「ああ、目的を達成したから、また新しい実験でもしようかなぁなんて」

(実験、そう、異能を戦闘に生かす方法の模索。
それから脳みそがイルカみたいに挙動する問題も。
やることなんて山ほど残っているのだ)

「なら、今のうちにその信頼できる人たちにありがとうって言っておくことだね。
 これから君の"手助け"をしてくれる人たちだろうから。
 君に特別だと思ってもらえるなら別に迷惑をかけてもらってもかまわないよ」

(何でもないような口調でそんなことを言う。
本人の中では"win winじゃないか"くらいにしか思っていない。
迷惑をかけられることに対して、それくらいにしか思っていないのだ)

「んー、心配してくれてありがとう。っていうのが正解なのかな?
 なに、優しくしてほしいの?優しくしてくれる人がいないのかい?」

(心配されたのは正直少し意外だった。
だから言葉のチョイスに少し戸惑う。
そして続く言葉にちょっと首をかしげて>

藤巳 陽菜 > 「真人間に…真人間の範囲が難しいわね…。
 …でも、まだ言われて無かったと思うわ。」

真人間てどこからどこまでが範囲なのだろうか?
少なくとも彼は自分で言うのだから真人間ではないのだろう。

「いや、人が気にしてる事をズケズケと言ってきたり…。
 興味がないとか魅力がないとか初対面の女子に対して言いまくって
 それで嫌われたら『よっしゃ特別来た!』とか喜んでる。
 そんな感じの冷徹人間…かしら?

 逆にあなたが普通に他の人とどうやって話してるのかがイメージできないんだけど…。」

…イメージが酷かった。
というかイメージで無く殆んど事実である辺りが特に酷かった。

「…なんかムカつくからやっぱりいいわ。」

かまわないとか言われると逆になんか…。
いや、確かにWinWinなんだけど…。
相当ピンチなら頼むかもしれない。

「別に、私が勝手に心配になっただけだし…。
 いや、いるわよ。むしろあなた以外大体優しいくらいよ。」

流石に他の人全員が優しいは言い過ぎ感もあるけど。
でも、彼に優しさが足りないのは事実だと思う。

「もう。あなたと話してたら疲れるわ。
 この本も読まなきゃいけなかったのに全然進んでないし…よし。家でやる。
 それじゃあね、筑波君!まあ、実験とかもほどほどにね…。」

確かに疲れた感じはするし本も全然進んでない。
それでも何か少しだけスッキリした顔でロビーを去っていく。
悩んでいる時の担当も…まあ、必要な相手なのかもしれない。

ご案内:「ロビー」から藤巳 陽菜さんが去りました。
筑波 察 > 「この島の基準で真人間って言うと相当範囲広いようにも思うけどねぇ。
 ふむ、確かにそれを聞くと酷い人間だ。
 今度ほかの人と話している様子を君に見せてあげよう。
 そうすればきっと印象も変わるさ」

(そうは言うものの、反省する色は全くない。
 むしろ喜ばしいと思っているあたり、本当に末期なのかもしれない。
 さらに言えばほかの人と話している時というのもたいがいだったりする)

「そうかい?ならいいんだけど。
 逆にお願いして心配されるっていうのもなかなか変な話だけどね?
 ならやっぱり僕は優しくない人の担当かなぁ」

(彼女の評価にうんうんと相づちを打って、納得するような態度を取る。
 反省はおろか、優しくないという評価が下されたことに対しては特に気にしていないようだ)

「おっと、邪魔をしてしまったかな?
 実験は…できるだけ迷惑をかけないように努力はするよ」

(邪魔をしてしまったかな?とはいうものの、鼻っからそのつもりだったのだ。
 そして実験について言われると、申し訳程度にうなづいておく。
 そうやって器用にうねうねと身体を進めていく彼女を見送って)

「……あ、名前聞き損ねた」

(話しかけた本来の目的を思い出した。
 会話に花を咲かせた(?)のは良かったものの、収穫はなかった。
 悔しそうに頭を抱えると、諦めたように立ち上がって荷物を手に取る。
 そして誰もいないロビーを後にするのだった>

ご案内:「ロビー」から筑波 察さんが去りました。