2017/09/03 のログ
ご案内:「ロビー」に筑波 察さんが現れました。
筑波 察 > 夕刻。授業が一通り終わり、皆が帰りだす時間帯。
自分はまだ夏休みが終わっていないので、
授業があるかないかはあまり関係ない。
時折教室から出てくる生徒たちを横目に、
缶コーヒーと本をテーブルの上に置いて読書を続ける。

「うーん、ちょっと休憩」

しばらくした後、本を閉じてグーっと背伸びをする。
パキパキと背骨や首を鳴らすと、ゴーグルを外した。
それなりに重さがあるモノなので、
ずっとつけているといろいろと疲れるのだ>

ご案内:「ロビー」にクロノさんが現れました。
クロノ > (夕方のロビー、朝ほどではないけど人の移動がまばらにあって、少し雑多な時間。日中の保健室勤務と、夜の公務補兼夜警勤務の間の休憩タイムの男の子は、購買で買ってきたスイーツとコーヒーの入った袋を片手にロビーへと足を運ぶ。)

……~♪

(エンジン発電または内蔵バッテリー、或いは外部有線電源で動く男の子は、ジーガシャ、ジーガシャ、と高機動力型故の個性的な機械の駆動音を伴いつつ、ロビーの一角、彼の隣へと。)

…やぁ、こんにちは。ここ、いいかな?

(そう彼に尋ねつつ、学校のサーバと自身の電子頭脳間で無線通信し、学校のデータベースにある彼の情報をロードする。)

筑波 察 > 「ん、なんだろう、この駆動音……」

ゴーグルを外して身体を休めていると、
なんだかとても物々しい音が聞こえる。
耳で聞いた感じはモーターの音に聞こえるが、
車輪を回すような単純な音ではないように思えた。

「…どうも、初めまして。かな。
 構わないけれど、ずいぶんと物々しいナリをしているね?」

ゴーグルを手に取ってつけなおすと、音のする方へ顔を向ける。
そこに立っていたのは、機械らしさを一向に隠そうとしない、
そのくせ顔だけは人間味のあるデザインのロボット。
正直に言えば、人外は見慣れているが、
この手の存在にはあまり慣れていない。
やや困惑した風でいて>

クロノ > …ん、ありがと。初めまして、だね。
(相手の反応と言葉に、緑色のロボットはしかし丁寧に椅子を引いてそっと腰を下ろすと、袋から買ってきたスイーツとコーヒーを取り出して袋の上に並べる。)

…物々しい、か。ぁはは。確かにそうかもね。…僕は、昼間は保健室の先生、夜は設備の維持補修の公務補と警備巡回をしてるロボット。名前は…型式A1101S 製造番号8928327 通称、クロノ。男子寮に住んでるから、もしかしたらいつかどこかですれ違ってたりしてるかもね?
(金属の、機械の指でしかし器用にぷしゅ、と開ける缶コーヒーと、ぺりぺりとフィルムの梱包を開けるスイーツ。甘味を前に満面の笑顔で「あーん♪」と開ける口の中は灰色だ。)

筑波 察 > 「ん、てことは完全にロボットなわけだ」

一瞬、もともと人間だったとかならどうしようか。
そんな心配事が頭をよぎったが、それは杞憂で終わってくれた。

「保険の先生?」

はて。助手ではなく先生なのか。と少し意外そうにつぶやく。
過去に一度だけ保健室に足を運んだことがあったが、
その時に室内にいたのは兎に化けてしまった教員だけだった。
もしかしたら保健室には、
純粋にこの世界の人間はいないのかもしれないと思って。

「あー、僕は学生居住区に住んでるけど、寮には住んでいないんだ。
 たぶん君に会うのも初めてだよ」

記憶の引き出しを片っ端から開けていくが、記憶にない。
そもそも機械の知り合いはいない。
そして人間のように食べ物を頬張る様子は、見ていてとても奇妙だ。
下手をしたら僕よりも"人間らしさ"を持ち合わせているかもしれない。

クロノ > …ぅん、正解~♪ 工場のラインで製造されて、もう120年くらいかなぁ。小まめにメンテナンスはしてるけど、あちこち不調が出るのは年取ったなーって感じるよ。
(えへへ、と苦笑いしつつ、ちょこよことスイーツをもぐもぐ食べ進める男の子は彼の前に片腕を伸ばし、機械の手をぐーぱーしてみたり。)

…そう、昼間は保健室に居ることが多いかな。怪我とか病気してない子も、お昼休みには保健室に遊びに来て一緒にお弁当食べたりしているよ。
(彼の意外そうな反応に、男の子は普段の保健室の光景を話しつつ「良かったら遊びに来てね?」なんて。)

…? …そぅ、か。もし今後学校の中とかで見かけたら気軽に声かけてね?…あと僕もお買い物とかでよく街行くし。
(個性的な身なりの自分が言うのもなんだけど、彼のゴーグル姿も目立つと言えば目立つ。作業中とか日差しが眩しい状況ではないにも関わらずゴーグルをかけて会話している姿には、きっと何か事情でもあるのだろうと。)

筑波 察 > 「120年。君の設計時の耐用年数がどれくらいかはわからないけど、
 ずいぶんと長く動いているんだね」

120年という時間は僕のような、
能力以外は並みの人間と変わらない存在からすればかなり長い時間だ。
人間の寿命があと10年、20年…
あるいは数倍あればいいのにと思うことがある僕からすると、
目の前で甘いものを食べる存在がうらやましく思える。

「いや、僕はあまり保健室にはいかないようにしているよ。
 憩いの場を保健室に求めるのは、
 ほかの必要としている人の場所を奪うような気がするから」

普通の人はそんなこと考えないだろうが、
そういうところを気にしてしまう性分なのだ。

「ああ、見かけたら声をかけてみるよ。
 って言っても、あまり娯楽のために出ていくことはないからなぁ」

あまり乗り気ではなさそうな表情。
その理由は単純に、ロボットが人間らしくしていることに対する抵抗だ。
冷静に見えて、案外そういう部分で気味悪がったりすることがあるようで>

クロノ > …耐用年数、かぁ。確か、僕の型の場合は10年だったかな。今じゃ同型のきょうだい達を見かけることはすっかり無くなっちゃったよ。
(設計以上に遥かな長い年月を、度重なる修理と更新を経ながら生き抜いてきた稀少な個体の男の子。続く彼の返答には、ちょっと寂しそうにスイーツを口に運ぶ手を止めて。)

…そぅ。…か。
(もぐもぐ、ごくごく。スイーツ食べて、コーヒー飲む男の子ロボ。ゴミは袋に戻しつつ、残りのコーヒーをちまちま口に運びながら。なんだかあんまり乗り気じゃ無さそうな様子の彼に、男の子もしょぼーん、なオーラが滲み出る。)