2017/09/23 のログ
■暁 名無 > 「いよぉーし、今日のノルマおーーーーわりっ!」
与えられた分の作業を終えた俺は、コーヒーでも飲むかとソファから立ち上がった。
一仕事終えた後のコーヒーと煙草はまた格別なのだが、ここは保健室。流石にタバコは喫えはしない。
コーヒーだけで我慢するしかないのだが、まあそれでも気分は晴れるから良いとしよう。
「とはいえまだ頼まれた作業は残ってるわけだけどな。
あーあ、可愛くて気の利くアシスタントとかつかねえかなあ。」
出来れば大きめで!
そんな事を考えながら俺は窓の外へと目を向ける。
木々の葉も色づいて、季節はすっかり秋へとシフトしているようだった。
■暁 名無 > さて、保健室の手伝いを終えたところで今日はこの後の予定があるわけでもない。
のんびりと湯気の立つカップを眺めてから、どうしたもんかと思案した。
まだ日が出ている時間だけど、飲み屋にでも行くか、それとも校内を散策するか……。
「やらなきゃいけない事が無い、ってのはやれる事が多いということだけども。
畢竟、やりたい事が無いと何も出来ないもんなんだな。」
こんな時間から酒を飲む気分じゃない、歩き慣れた校内をうろついたところで何か発見があるわけでもない。
多岐に広がった道で八方ふさがりという珍妙な状態で俺はただ時間を持て余していた。
■暁 名無 > しかし、何時までもこうして時間を潰している訳にもいかない。
何せ俺は保健室の先生が本業ではないのだ。
仮病の生徒ならともかくとして、本当に怪我や病気の生徒が駈け込んで来た時の対応が出来る気が全くしない。
「しゃーねえ。喫煙場所でも探すか。」
カップに残っていたコーヒーを一気に呷って、俺はソファから立ち上がった。
喫煙場所を探す、といっても幾つか目処は付けてあるのだけど。もしかしたら新たなスポットが見つかるかもしれない。
そんな淡い期待を胸に、俺は流しにカップを置いて保健室を後にするのだった。
勿論、扉に『外出中』の札を掛けておくことも忘れずに。
まあこの学校、保健室は幾つもあるからよっぽどの事が無ければこれで大丈夫だろう。きっと。
ご案内:「保健室」から暁 名無さんが去りました。