2017/10/01 のログ
ご案内:「屋上」に筑波 察さんが現れました。
■筑波 察 > 「今日は少し風が強いみたいだね」
夕方と夜の境目くらいの時間帯、その屋上。今日から10月に入る。
まるで張り切って季節らしさを演出しようとするかのように、
屋上は少し強めの風が吹き、髪の毛が軽くなびくほどだ。
「この時間帯になると、半そでは寒くなったねぇ」
風が吹いているせいか、それとも10月に入ったからなのか、
パーカーを着ていても風が当たると少し寒く感じる。
屋上を一瞥するも、そこに誰がいるわけでもなく、
いつものようにベンチに向かって足を進め、腰を下ろした>
■筑波 察 > びゅうびゅうと音を立てて、
風が屋上のフェンスにぶつかってはそれを揺らす。
空は太陽が沈んでしまったのを惜しむように、
藍色を残したまま黒を強めている。
「すこし騒がしいね。
島全体が新しい季節を前にしてざわついているみたい」
陽が出ていれば賑やかともとらえられただろう。
しかし寂しげな藍色が広がる空のもとでは、
賑やかさをはおろか少し沈み込むような感じすらある。
「考え事をするには向かないかな」
自分がここに来る理由は大抵考え事をするときだ。
今もその例に漏れず考え事のためにやってきた。
しかしこうも騒がしいのではまとまるものもまとまらない。
それを悟ったとき、
考え事をやめてこの騒がしさに便乗してみようと思った>