2017/11/29 のログ
ご案内:「教室」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > 校舎最上階隅の教室、ここは有志一同の手によって、
常世祭の期間中メイド喫茶へとその姿を変えていた。
だが最寄りの階段が諸事情で封鎖されたり、数個手前の教室にライバル店があったりと、
複数の要素が重なって開店休業状態が続いていた。
『じゃ、客引きいってきまーす!』
威勢のいい声と共にメイド服の少女が一人、教室を飛び出していくのを見送る。
引きずってでも客を取ってくると息巻いていたが、果たしてどうなるものか。
■鈴ヶ森 綾 > 知り合いに風邪で休んだ子の代役を頼まれつい承諾してしまったが、
午前中から入って昼の休憩を挟み、今午後二時を回ったが、ここまでに来たお客はたったの3名。
肝心の客入りがこれでは、果たして助っ人など必要だったのか甚だ疑問だ。
昼休憩中にもっと過激なサービスを、等と不穏な会話がなされていたようだが、
とにもかくにも先程のキャッチ…いや、客引きの子の頑張り次第か。
「あちらは盛況みたいね。」
ドアから上半身だけを廊下に覗かせ、三つ手前の教室の辺りを覗いてみる。
あちらもここと同じくメイド喫茶、今新たに二人組の客が入るのが見えた。
まぁ、別にやる気はないので閑古鳥が鳴いていようが自分は一向にかまわないのだが。
ご案内:「教室」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 「なるほど!確かにこれなら待たずに座れるな!」
一人のメイドに連れられていや、むしろメイドに押し込まれるように一人の男が入ってくる。
異様に白く長いタオルを巻いた男である。
男を連れて来たメイドは一仕事終えたような顔で再び廊下へと走り出していく。
「…もしかしてもう閉店しちゃってるのかい?
材料切れ…みたいな?」
店内に一人取り残された男は客の姿が一人もいないその異様な店内に思わず入り口近くにいたメガネのメイドに聞いてしまう。
■鈴ヶ森 綾 > 教室内に戻ってぼんやりと時が過ぎるのを待っていると、扉が開く音と共に教室内が俄に騒がしくなる。
そちらに振り返ると新たなお客の姿が。それも見覚えのある人物だ。
「あら、真乃先輩。こんにち…?あぁ、はいはい。んんっ!」
気さくに挨拶など交わしていると後ろから近づいてきた女生徒に肩をつつかれ、
その直後に何事か耳打ちされる。それを受けて咳払いを一つ。
一歩後ろに下がってから改まって背筋を伸ばし、手を身体の前に揃えて大きくお辞儀を一つ。
「お帰りなさいませ、ご主人様。ご安心ください、まだちゃんと営業中ですので。今お席にご案内いたします。」
見事な営業スマイルで近くの席に案内すると、椅子を引いて着席を促す。