2018/03/30 のログ
ご案内:「屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > ついこの間年が明け、何やかんやと仕事に追われていたら気付けば桜が咲く様な季節だった。

何を言ってるのかと思われるかもしれないが、何が起きてるのか理解に苦しいのは俺の方で。
多忙な3ヵ月を気合とか諸々で乗り切り、卒業していく生徒を見送って、ようやく一息つけると思いきや今度は新入生が来るときた。

「はぁー……可愛い子居るかねぇー。」

この一週間それしか言って無いような気がする世迷言と共に、俺は紫煙を吐き出した。
もうどうにでもなれ、と開き直ってからは一日におけるエナジードリンクの空き缶の数も二桁が常になっているし、空になる煙草の箱は倍々に増えている。

身体壊れなきゃ良いけど、と思いこそすれど
生半可な酷使じゃうんともすんとも言わないのは俺自身がよーーーく知っている。

暁 名無 > ふと思い返せば、今が3月の末ってことは、だ。
先月は当然2月で、バレンタインデーがあったということで。
当日は間違いなく出勤してきていたし、多分チョコを貰えたろうと思うのだけど。

……覚えてねえんだよなあ……。

「……で、もし貰ってたんなら今月にお返しもしてるはずなんだが……」

………やっぱり覚えてねえんだよなあ………。

バレンタインの前後はおろか1月の後半から今にかけての記憶がどうにも曖昧だ。
良い子と良い大人は無理な労働はダメ絶対、先生との約束だぞ。

「………もし何かもっと大事な何かを忘れてたらどうしよぅ……。」

ぞわり、と首筋が粟立つ。
大丈夫か俺、デートの約束とか忘れてないか俺。
大丈夫だ俺、そんなものは存在しない。