2018/05/12 のログ
暁 名無 > ここ数日の一日をざっと振り返ってみると、職員室で仕事してるか教室で授業してるか研究室で研究してるかの3パターンに、
たまにこうして屋上で休憩とは名ばかりのサボタージュを挟むといった感じだ。
人生がというか、貴重な二十代のラストスパートがぐんぐん乾いていくのを感じなくもない。
……あ、やべ、ちょっと泣きたくなってきた。

「はぁ~……そんで潤いを求めるわけか。」

屋上でそんなものを求めたところで、通り雨に打たれるくらいしか無いだろうに。
火も点けてない煙草を口に咥えたまま、ぼんやりと眺める空はムカつくほどに雲一つない。
ただ、風が少しばかり冷たい気がした。

暁 名無 > 「はー、夏までには一息つけるくらいになってると良いんだが。」

どうにも今年は忙殺されそうな気がしている。
というのも、今年度から今までの準備室を改装したような狭苦しい幻想生物学研究室モドキが正式に採用された。
というわけで通常通り一般教室二部屋分という今までの四倍ほどの広さを与えられたわけだが。

「……広いし色々置けるし研究も捗っちゃうよな~」

というわけで今までの二倍ほど研究に没頭する事が可能になったのだった。
そこに加えて教員としてのデスクワークに授業諸々である。身体が一つじゃ明らかに足りない。三つくらい欲しい。

「もーちょい生徒と触れ合う時間も欲しいしなあ。」

最近すっかり話す機会のなくなった生徒も、ちらほら居る。
まあ元気にはしてるだろうから、何かの折に声を掛けられれば良いんだが……。

暁 名無 > さて、そろそろ休憩も終わりにしなきゃならない時間だ。
俺はベンチから身を起こすと、立ち上がって大きく伸びをする。
背骨が軽快な音を立てて鳴るが、まあ気にしない気にしない。

「んー……っ、ふー。さて、残りも頑張りますかねえ……」

どうにか自分自身を鼓舞しつつ、少しだけ名残を惜しんで俺は屋上を後にしたのだった。

ご案内:「屋上」から暁 名無さんが去りました。