2018/07/15 のログ
ご案内:「屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 気が付けばどうしようもないくらいの暑さが到来していた。
そしてそんな暑さの中、俺は何故か屋上のベンチで一仕事している。
頭上からは熱線が止め処なく振り続けているし、時折吹く風はとてもじゃないが涼しいとは言い難い。
なのに俺は、ベンチに腰掛けてノートパソコンのキーボードを叩き続けている。

「……あ~……夏の間だけでも休みてえ……」

モニタを見続けて疲れた目を休ませようと、目を瞑って空を仰ぐ。
夏の日光が容赦なく目蓋越しに眼球を焼いてくる。
……あつい。つらい。

暁 名無 > どうしてこんな辛い目に遭っているのか。
それは話せば長くなり、常人には想像もつかないことだろう。

教員の片手間に行っていた研究の資料とか、
秘密裏に拾ってきた生物の幼体とかで、
宛がわれてる研究室に俺の居場所が無くなったのである。

……端折ってしまうと、どうにも自業自得な気がしないでもない。

「いや、流石に俺自身どうかと思ってるよ実際。
 現にこうしてクソ暑い中に放り出されて仕事してるわけだし。」

ぶつぶつと愚痴りながらキーボード叩きを再開する。
再開したところで一向に捗る気配はない。まあ、当然っちゃ当然だろう。
面白半分に持って来た温度計は、既に今この場所が40℃近い状態である事を告げている。
持って来なきゃよかったわこんなもん。

暁 名無 > 「はぁー、やめやめ。仕事になるかこんなもん。」

今にも熱暴走起こしそうなパソコンを畳んで、俺はベンチに寝転がった。
少しばかり傾いた太陽は容赦なく熱線をぶちまけている。

「あー。海行きてえ。プールでも良い。ていうか水着の女の子が居ればどこでもいい。」

此処ではない何処か。いや、女の子が居るなら此処でも良い。
あくまで居ればの話で、現実は見るまでも無く非情である。
あーあ、いきなり水着の女の子が降って来たりしねえかなあ……いや、危ないから降っては来ないで欲しいけども。

暁 名無 > 「とまあ、学校にそんな奇特な格好の奴が出たら、それはそれでお仕事面倒になるか……」

お説教の後にしかるべき指導を。
一応、なんか、そんな事が書いてあった気がする。
プールの授業でもない限りは水着で学校に来るやつなんてそうそう居らんだろうし、何よりもうすぐ夏休みだ。
暑さは増して、仕事は減らず、だのに女子高生と関わる時間も削れるとなるとうんざりしてくる。

「……職員室、戻るか。」

俺はベンチの上で身を起こすと、日差しで暖まって目玉焼きくらいは容易く焼けそうなパソコンを小脇に、校舎へと戻るのだった。

ご案内:「屋上」から暁 名無さんが去りました。