2018/08/14 のログ
暁 名無 > 「ううん?ああ、ルギウス先生ですか。
 今丁度仮眠開けたとこなんですよ。ここんとこまともに寝れてないんで、顔色わるいのはその所為でしょう。」

あふ、と欠伸を噛み殺しながら答える。
何をしているのかと思えば薬品棚の方へと手を伸ばしていたが、えっと……あそこは確か

「ああ、何か薬を取りに来たんなら棚が違いますよ。
 そこは薬瓶に見えますが中身は各種香辛料っす。その隣はコーヒー豆、そんでその隣はジャムっすね。
 何で知ってるかはお互い知らない方が良い事もあるって事でひとつ。」

へらへら笑いながら手を振ってみる。
何で知っているのか。それは俺がこの保健室を半私物化しては怒られているからだ。ふふん。

ルギウス > 「それはいけませんねぇ。
 いざ という時に最大のパフォーマンスを発揮できませんよ。休みはきちんととらないと」

うんうんとしたり顔で頷いてから。

「ああ、面白い薬品やモノがないかな と物色していただけですので特に目的があるわけじゃありません。
 ほら 私物化している方が何かを隠してるかもしれないじゃあないですか」

いつも通りに笑いながら棚に視線を向ける。
そして自分のものです との態度でコーヒー豆を取り出す。
他人の私物です、もちろん。

「折角ですし珈琲はいかがです?
 いい茶請けの菓子が手に入ったのですよ。甘いものは平気でしたか?」

自分は飲むつもりなので、堂々とお湯を沸かしたり準備を始める。

「そいえば、落第街の噂はお聞きになられましたか?」

暁 名無 > 「まあ気を付けちゃいるんですけどねー」

いざという時なんて来ないに限ると常日頃思ってるので大丈夫。
最大のパフォーマンスなんてものはその時出せる最大を、これが俺の最大ですって顔して出せば良い。そういうものだ。

「ここの保健医にはそういうの期待しちゃダメっすよ。
 女生徒連れ込んだり部屋の半分をコーヒー屋にしたり、そういうの全部怒りますからね。面白みのない奴です。」

うんうん、と頷きながらソファに腰を下ろす。
コーヒーなら寝る前に飲んだけれど、まあ折角だし貰っておこう。

「んじゃあ一杯淹れて貰えます?
 ……落第街の噂というと、アレですか。」

飛空艇ラーメン屋台が時折現れるとか現れないとかいう

ルギウス > 「私は構わないんですがねぇ?
 出せる力が出せずに、“未来が悪い方向になった”としても。
 それで死んだら本人は出し切ったで済むんですが、残された側はたまったものじゃあない」

くつくつと笑いながらも、準備の手はとまらない。
というか、どこからか用意したサイフォン式。
じっくりやるつもりらしい。

「チョコ味のパンケーキですがね。なかなかにレアモノでして」

待つ間に、茶請けの用意。
用意されたのは、焼きたてのような ふわふわのチョコパンケーキ。
生クリームもしっかりと乗っているしミントも完備。
しかも冷えたアイスまでついている。

「グルメ系ならよかったんですがねぇ。
 夏だからか、出るらしいんですよねぇ……死に損ないの動くアレが」

暁 名無 > 「死ななきゃ良いんすよそんなのは。
 そもそも出し切るから死んじゃうんすよ、出し切るから。」

うんうん、と頷いてはいるものの何かズレた受け答えだという自覚はある。
きっとまだ寝起きで頭が正常に回ってないからだろう。あと6時間くらい寝たい。

「パンケーキですか。
 コーヒー上がる前にこれ食い切っちゃいません?このタイミングだと。アイスなんて乗っけて。」

寝る前に解いていた髪を束ねながら、確かめる様に眺めていく。
パンケーキなんてそうそう食べる機会は無いが、別段嫌いと言うわけでもない。

「死に損ないの……ああ、アレですか。」

セミか。うん、夏だからな……しょうがないな。

ルギウス > 「まぁ、構いませんがね。
 私は騒がしい舞台を見れればそれでよいので」

若干に肩を竦めながらも準備を進める。
後は抽出されれば完成か。

「ええ、よければどうぞ食べてください。
 カロリーがあれば、しっかり頭が働きますよ」

いつも通りの笑顔で、自分も食べやすいように切って口に運ぶ。

「誰でしょうねぇ蝉ファイナルだなんて上手い事を言い出したのは。
 ……そちらでもなく、動く屍ですよ。いわゆるゾンビです。
 あくまで まだ 噂 ですがねぇ?」

暁 名無 > 「まあ、この暑さじゃ騒がしくしようって気にもならないんじゃないすかね。
 あ、俺は水着のお姉ちゃんがポールダンスしてくれるよーな舞台が見たいっすね。バニーでも可。」

まーだー、と催促しつつ髪を結い終える。
結うと言っても雑に束ねただけなんだけども。

「いやまあ、食いますけどねえ。
 こういうのはコーヒーが出来てから出すもんでしょう。
 サ店でやったらクレーム来ますよクレーム。今は何でも文句言うのが世間の主流っすからね。

 ……あ、おいしい~」

パンケーキを頬張りつつ、素直な感想を口にする。
この先生が持って来たものだから、如何なものかと思ってたけど意外と案外まともだった。意外。

「ゾンビ……ああ、件の。
 噂も何も夏休みに出勤してる先生ならある程度知ってますよ。
 駄目じゃないっすかちゃーんと朝礼出とかなきゃ。俺だってやだなー出たくないなーって思いながら出てんすからね。」

非常勤でも知ってるんすよー、と嗜める様にルギウス先生を一瞥する。
ちなみに真面目な事言ってる風だけど口にはパンケーキを頬張っているのでリスみたいな顔になってると思う。

ルギウス > 「それは困りますねぇ。真夏の夜くらい夢をみてもらいませんと。
 一夜の舞台とか、なかなかいい響きじゃありませんか?
 バニーのお姉さま方はポールダンスをあまり嗜んでいらっしゃらないと思いますが……ふむ、バニーですか」

少々思案しながらも、珈琲が終わったらしい。

「さて、ホットとアイス、どちらがお好みですか?
 ……仕事でなく趣味ですからねぇ、そこに文句を言われましても」

笑いながら美味しいパンケーキを食べていく。
ふわふわの揺れるような生地にチョコの味がよく馴染んでいる。
今度は違うフレーバーを試してみよう。ほうじ茶とか。

「出たくないと思ったら出ないのが私です。
 知ってる情報しか出てこない通達に私は意味なんて感じませんよ。」

あっさりと問題発言しつつも。

「そのゾンビですが、ウィルス性でしたか?
 現状では警戒レベルを強めるのが妥当でしょうが……早期の解決ができなければ最悪のシナリオも視野に入るのが困りモノですよねぇ。
 島なんて焼き払うのにすごく都合がいいのですから」

暁 名無 > 「真夏の夜の夢ですか……黒塗りの高級車に突っ込む様な?
 
 ……んんっ、まあそれはそれとしてバニーと言っても首を刎ねない方ですよ?
 ああ、アイスでお願いします。砂糖もミルクも要らないので。」

もしルギウス先生の方で必要だと思うのなら、豆の入ってた戸棚の引き出しに砂糖が、あと冷蔵庫にミルクがありますよと伝えておく。
どちらも俺が仕舞いました。えっへん。

「通達される情報を知ってるかよりも、その情報を他の人が知ってるかどうか知れるのは意味があるんじゃないっすかね。
 誰が何をどの程度知っているか、を把握してれば、まあそれなりに思わせぶりな訊き方もし易いでしょうし。ね。」

まあ、その辺は個人の趣味だったり、生来の癖だったりするから言及はしないでおくけれども。

「焼き払って済むならとっくにやってますよ。
 そもそもウイルスか元凶かどうかも明らかになってないですから?
 先日の落第街で出た遺体の解剖結果次第なとこっすねえ。
 耐火性、耐熱性を備えた細菌とか出てこられても不思議じゃないですから。」

もっきゅもっきゅとパンケーキを頬張りながら答える。
それにしても美味いなこれ。

ルギウス > 「突っ込んでみますか? 示談の条件を出しますけど」

ニタリと笑って。

「あれはあれでカワイイ生き物ですよ。前歯に気をつけていればほぼほぼ無害ですし。
 ……用意がいいですね」

魔法でグラスと珈琲をまとめて急速冷却。
あっと言う間に美味しいアイスコーヒーのできあがりである。
シロップを添えて。

「さて、どうでしょうねぇ?
 この学園で教師だけとはいえ御しきれるものでしょうか。
 まぁ、私みたいなのがいるからこその情報伝達なのでしょうけれど」

自覚はある。とても。反省はしないけれど。

「少なくとも、自然発生が原因ではないでしょうねぇ。
 瘴気の吹き溜まりはありますが、多種多様な生物のアンデッド化には今はまだ弱いですし。
 
 そうなると……考えられるのは人為的な方ですが。
 さて、事故か事件かの焦点は解剖待ちですか。
 解剖した方が発症したら、ほぼウィルス性ですかねぇ」

なんて暢気に笑う。

「このパンケーキ、お店は学生通りにありますよ。
 女性受けもいいので、連れて行けばポイントアップするでしょう」

暁 名無 > 「いえ結構、うちでは『車同士の事故を起こしたら、相手の運転手轢いて逃げろ』と教わっているので。」

庇う様な後輩も居ないし。

「保健室と図書室にコーヒーはつきものでしょうからね。
 いやはや抜け目のない利用者も居るもんだなあ。」

あくまで他人事のように嘯く。
図書室にコーヒーセット常備しようとしたら、此処の非じゃないくらい怒られたのも俺は知らなーい。

「感染性は最初から疑われてましたからね、多分解剖もほぼ機械作業じゃないですか。
 とはいえ一つだけ確証を持てることがあるので、多分普通に人が自らの手で解剖しても問題は無いと思うんですけどね。」

生者が何をしたところで感染はしないか、しても不顕性かと見ている。
その辺は最初のワイバーンタイプの情報からの考察に過ぎないけれども。

「あ、そーなんですね。そりゃあ良い事を聞いた。
 さっそく今度の休みに子猫ちゃん連れて行ってみる事にします。」

子猫ちゃんと言っても、まあ、何と言うか。そういうものでも無いんだけども。

ルギウス > 「なるほど、面白い教育ですねぇ。ドライブレコーダーに気をつけてくださいねぇ。
 連中、身内の被害にはやたらと敏感ですから」

くつくつと笑って。

「私は紅茶が好きなので、今度はその誰かさんに常設しておくようにお願いしておいてください。
 お礼は冷蔵庫に入れておきますので」

こうして私物がどんどんと増えていくのである。合掌。

「感染力が弱いのか、死者にしか作用しないのか……興味深いところではありますが。
 私が関わると碌な事にはならないでしょうから、ゆっくりと観戦するとしましょうかねぇ。
 御存知でしょうがウィルスって変異しやすし、無自覚な保菌者が一番厄介なんです。
 十分に気をつけるようにとお節介を言わせていただきます」

地図かわりに、お店のチラシを置いていくサービスも添えて。
そのお店は女性客が多いから、色々と居心地が悪いかもしれないがそこまで知ったことではないのである。

「さて、茶飲み話はこんなところですかねぇ。
 いや有意義な休憩でした」

そう言って席を立つ。

「洗い物はお任せしますよ、暁先生」

暁 名無 > 「追突したあと、車から出てきたところを轢けばあの手のレコーダーには映んないんですよ。
 ああいうのは自分の正当性の為に前向けて着けとくもんですからね。」

まるで実際にやったかのような言い分だけどやったことないよ、免許持ってないしね!

「へいへい、まあその内入ってんじゃないですかね。
 買ってくる余裕がある人だと良いんですけど。」

最近多忙だしね、まあ期待しないで待ってて貰いたい。

「その通り。まあ暫くは消毒の徹底ですかねえ。
 流石に微生物までは範囲の端っこなんですが、そんな事関係無く働かされるんだろうなあ……」

やれやれ、隈が残んなきゃ良いけど。
まあ限界になったら意地でも仮眠を6時間まで引き延ばすけどね!!

「ふむ、こちらこそ良い気晴らしになりましたよ。
 洗い物は本来のこの保健室の主に一任しましょう。彼なら喜んでやってくれるはず。」

そんなことはない。すごいおこられる。

ルギウス > 「ふふ、まぁ私に連絡をいただければ 組なんて存在しなかった事にもできますのでその時はどうぞ御連絡ください」

どっちの対価が高くつくかは知らないが。

「それこそ生徒を使えばよろしいのですけれどねぇ。
 彼らは私達が思っている以上に優秀ですよ。
 危うさも経験が足りてないだけですからねぇ」

ああ、楽しそうと笑って。

「では、またいずれ。」

軽く会釈だけして、普通に出て行った。

ご案内:「保健室」からルギウスさんが去りました。
暁 名無 > 「いやあ、彼らも人間社会の歯車ですから。そう簡単に無かったことにも出来ませんて。」

テキ屋とかそういうのが無くなるのは少し惜しい。
それに非合法への非合法な抑止力という面もあるし。

「ええ、お疲れ様です。」

普通に出ていく背を普通に見送って、さてこれからどうするかと考える。
もう少しだけここでぐだぐだしていようか。もしかしたら他にも誰か迷い込んでくるかもしれないし。

暁 名無 > 「さて、それじゃそろそろ戻りますか。」

結局のところ2人分の食器を洗ってしまっていた。
その間に誰か来れば止めるつもりだったんだけどなー、少し甘かったという事か。

うーむ、これからどうするか。
またしても研究室に朝まで引き籠りになるしかないんだろうなあ……
自然と足が重くなりながらも、俺は自分の研究室へと戻るのだった。

ご案内:「保健室」から暁 名無さんが去りました。