2015/06/01 のログ
ご案内:「ロビー」に蓋盛 椎月さんが現れました。
蓋盛 椎月 > (ロビーの椅子のひとつに座って、白衣の女が煙草をふかしてボーっとしている……明らかに暇そうだ)
蓋盛 椎月 > はー……。最近あたしの異能、全然使えてないわね。確かにちょっと副作用はあるけどさ……全然データ取れないじゃないのよ。
蓋盛 椎月 > (彼女は治療系の異能《イクイリブリウム》の使い手である。《イクイリブリウム》は死んでさえいなければほとんどの怪我や変調をなかったことにできる強力な異能であったが、無視できない副作用が存在するために常にそれを持て余していた……)
蓋盛 椎月 > まさかオネンネしているのをイクイリブリウムで撃って、後から文句付けられても困るしね……。あと、能力のビジュアルもアレかなーやっぱ抵抗あるのかなー。もっと見るからに癒し系だったらよかったんだけどなー。(ぼやきながら、白衣の内側から取り出した小さなリボルバーを指でクルクルと回した)
ご案内:「ロビー」に獅南蒼二さんが現れました。
獅南蒼二 > ……ん、こんな時間に先客かと思えば、なんだ、不良教師がもう1人居ただけか。(皮肉っぽい言葉とともに、椎月の座るテーブルの方へと歩いてくる、白衣の男。彼も学園で働く教諭だが、貴女はその顔を知っていてもいいし、知らなくてもいい。)まったく…そんな物騒な物を振り回しては、誰も近付けんじゃないか。(と言いつつ、笑いながら男は近づいてくる。)
蓋盛 椎月 > おっと、どーも……ええと、獅南先生!(ぺこりと一礼すると、慌ててリボルバーを仕舞いこむ)いえいえ、今は実弾は込めてませんし、具合の悪そうな生徒を見つけたら誰これ構わず撃とうなんて思ってませんし! 全然平和な女ですよ!(へっへっへと笑って手をブンブンと振る)
蓋盛 椎月 > フフフ……白衣で不良で教師とはかなりの相似性ですね。先生も何かセンチメンタルな気分に?
獅南蒼二 > 自分で自分を平和だなんて言うやつに、信用できるやつは居ないと思うがなぁ。(笑いつつも、椅子を引いて適当に座り…煙草を取り出した。それを咥えて…)…張り切って実戦演習の準備をしたんだが、最近の生徒は、どうも自主性と学ぶ意欲が足りないようでな。補講には殆ど顔を出さん。(火を付ければ、静かに紫煙をくゆらせながら…)…今日はアンタの所に何人か送るはずだったんだが、残念だよ。
蓋盛 椎月 > あっはっは、補講が好きな生徒なんていませんよ。あたしも学生のころは補講が必要にならないようにまじめに勉強してたぐらいですからね……(煙草を指に挟んでけらけらと笑う)
 でも、それだとあたしのとこに送るのはオススメできませんねェ。多分演習で学べたことも忘れちゃいますから。……や、あたしにとっちゃいいサンプルになるでしょうけど。
(《イクイリブリウム》は治療の副作用として、変調の原因となった事柄の記憶を失ってしまう……椎月はこのことを特に隠してはいない。)

獅南蒼二 > まぁ、それもそうか…しかし、勉強している姿がこれほど想像できんやつも珍しいな。(こちらも肩を竦めて楽しげに笑いつつ…)…いやいや、忘れちまうからこそ、アンタの所へ送るのさ。下手を打って死にかけた記憶など、トラウマにしかならんだろうからな…それが元で魔術恐怖症になられてしまっては困る。(危険な演習も、この学園の中ではそう珍しいことではないだろう。死にかけるほどの事故というのは、そうそう起こるものではないだろうが。)
蓋盛 椎月 > これでも昔は椎月ちゃんは神童だな~って近所では評判だったんですよぉ。果ては博士か大臣かってね~。……へえ、それじゃあたしがいるから生徒にトラウマ刻みこんでもセーフってわけですか。おっそろしい教官だ!(皮肉な言い様ではあるが、声に悪意は見えない)
蓋盛 椎月 > しかし、そう言っていただけるとありがたいもんですよ。あたしよりも無難な治し方できるのは学園探せばいくらでも見つかりますからね……。
獅南蒼二 > で、その実、果ては不良教師だったと。(煙草を手に持ったまま、ククク、と楽しげに笑う。)…恐ろしいかも知れんが、それはより実戦的な演習が可能だということだ。“たのしいまほうのあそびかた”を教えているわけではないからな。(もしかすると、過去に大怪我した生徒が運び込まれたりしていたかもしれません。原因がこの男の補講だとまでは伝えられなかったかも知れませんが。)
獅南蒼二 > サンプルだとか、アンタは露骨に言い過ぎるからなぁ。(吸い殻を灰皿に押し付け、苦笑する。)…別にどこに運ぼうと構わないんだが、アンタは騒がずにやってくれるからな。
蓋盛 椎月 > 白衣で不良で教師で……さらに“平和”とは、新たな相似点が見つかってしまいましたね。(意地悪く笑い、煙草を蒸す。)
蓋盛 椎月 > (煙草を指でくるくると回して、目を細める)露骨? 正直って言ってくださいよ。あたしは生まれてから一度も嘘なんてついたことないぐらいには正直者ですからね。
 だてに異能持ちやってませんよ。この異能がどういうのに効いて、どうういうのに効かないか……それぐらいはハッキリとわかるぐらい使ってますからね。

蓋盛 椎月 > (どこか遠くを見やって、煙草を灰皿に押し付けて火を消した)
獅南蒼二 > 誠に遺憾ながら、な。(相似点が増えることには、そうとだけ返した。だが表情は柔らかく、楽しげに笑ったまま…)…ほぉ、生まれてから一度も、か…それはむしろ人として大いなる欠陥があるのだと思うぞ?(自分を精密検査してみたらどうだ?なんて皮肉っぽい冗談を言いつつ、背もたれに体重を預ける。)
獅南蒼二 > 学ぶ意欲と姿勢は評価されるべきものだろうな…学ぶための方法に問題があるのだが。(言いつつ、椎月の視線の先へ目を向ける…)………?
蓋盛 椎月 > 欠陥ですかそりゃあ大変だ。もし見つかったら急いで治療しなきゃなりませんね。(冗談に冗談で返す。指を拳銃の形にして自分のこめかみを突いた)
蓋盛 椎月 > (視線に気付き)いやなに、少しセンチメンタルな気分になっただけですよ。お気になさらず。ま、あたしの出番がないならもっとダラダラできるってことだから、それはそれでいいんです。身を護る術も、癒やす業も、できれば役に立たない方がいい……これも相似ですかね?(首を傾げて)
獅南蒼二 > 撃ってみたらどこまで記憶が消えるのか、楽しみだ。(さらに冗談を上乗せ。少し興味も、無いではないが。)
獅南蒼二 > (椎月の言葉に、小さく頷いて…同じように視線を、遠くへ向ける。)確かに医療の出番が無いということは、健康であるということだ。私のような魔術を必要とする者が居ないというのは、平和であるということだ。……だが、健康であることが常となり病への警戒を忘れれば、疫病が蔓延する。平和であることが常となり外敵への警戒を忘れれば、やがて食い尽くされる。
獅南蒼二 > ……とは言え、甚だ遺憾だが、どうやらこれも相似だな。(小さく肩を竦めて、笑った。)
蓋盛 椎月 > あ、それちょっと本気で興味なくないですか。おっかない!(大げさに身体を抱きすくめ)
 仰るとおりで。……しかも恐ろしいのは外敵だけじゃあない。あたしみたいなのが持つ異能だってそう。結構付き合いは長いけど、まだまだわからないことが多すぎて、それが恐ろしい……。(目を伏せて、まじめくさった調子で語る)

蓋盛 椎月 > ……しかし、なかなか楽しくお喋りできる人じゃあないですか。変人とか異能キライとかコワイとかいろいろ噂はありましたけど。や、変人なのに関してはあたしも人のことは言えませんが!(おどけて笑う)
獅南蒼二 > (椎月の言葉に、僅かに目を細めた。「外敵」という表現から椎月が何を想像したかは分からない…恐らく、異世界からの来訪者や怪物じみた怪異を想像したのだろう…が、この男が意図した「外敵」には間違いなく、椎月を含む「異能者」が含まれていた。)…この学園には、その「異能」を発現させた、未熟なガキ共が山ほど居る。自分の力を恐ろしいとも思っていない奴らがな……。
獅南蒼二 > (それまでは声色も、表情も険しかったのだが…)…本当に嘘が吐けん奴だな。(椎月の言葉には、呆れたような声が漏れた。だが、その噂を否定するような言葉は、発せられない。)
蓋盛 椎月 > へへ、あたしのとりえの一つですから。チカラを憎んで人を憎まず……なんて。あたしは獅南センセーがどんなお方だっていいですけどね。話してみないとわからないことってあるんだなー、と!
蓋盛 椎月 > いやー、しゃべり疲れました。いい退屈しのぎになりましたよ! ありがとうございます。また煙草でも吸いながらお話しましょう!
(朗らかに笑って席を立つと、スキップしながらロビーを離れていく……)

獅南蒼二 > あぁ……うちの教室から怪我人が行ったときは、よろしく頼むぞ?(そうとだけ言って、椎月の背を見送る。その背は、どうも、だいぶ上機嫌に見えた。)
ご案内:「ロビー」から蓋盛 椎月さんが去りました。
獅南蒼二 > (椎月がロビーを去ってから、男は小さく呟く。)残念だが…チカラと人は、切り離せん。意図的であれ、無意識であれ…その“チカラ”は害悪だ。
獅南蒼二 > (それから、静かに立ち上がって…男もまた、歩き出した。椎月とは反対の方向へ……)
ご案内:「ロビー」から獅南蒼二さんが去りました。