2015/06/07 のログ
ご案内:「教室」に桜井 雄二さんが現れました。
ご案内:「教室」に片翼・茜さんが現れました。
■桜井 雄二 > (脚立を担いで廊下を歩いている、左手には替えの電灯がいくつか)
(彼は生活委員会であった)
(メモを見ながら取り替えるべき電灯を確認し、脚立を置く)
■片翼・茜 > コツ、コツと革靴の音が廊下を響いてくる。音の主は片翼・茜、ここ数年失踪していた社会教師である。
夜の見回りを担当していた教師に急用が出来たため、代役を買って出たのであった。
「カハァー……。」人影を見つけ、近寄ってくる、見れば電灯を交換しているようだ。
「ああ、生活委員か?休日だってのに、頑張ってるな。」手持ちのマグライトで自分の肩を叩きながら、声をかける。こういう真面目な生徒には好感が持てる。
■桜井 雄二 > (無表情に頭を下げる――――相手が教師であっても別に作り笑いをするわけではない)
(しかし無感情や人嫌いというわけではない、具体的に言うと不器用なのである)
どうも。生活委員会の仕事は休日のほうが都合がいいんですよ。
人があんまり多く通ってる中で脚立を置くわけにもいきませんしね。
先生は夜間の見回りですか。お疲れ様です。
■片翼・茜 > 無愛想な様子は特に気にするでもない、むしろ媚びへつらうような笑みを浮かべていれば、この教師の不興をかっただろう。
「カハァー。確かに、そうだな。」顎をだらりと落として、喉の奥から息を吐く。感心した。普段の人通りの中脚立など置けば、大変な混雑になるだろう、脚立にぶつかったり、蛍光灯を落としたりすれば怪我人が出るだろう。
「だがそういうことを、事も無げに出来るのは美点だ。私は片翼・茜だ、社会と経済学を担当している。」名前を覚えておこう、そう思って自分から名乗る。
見回りかと、問われれば「ああ、本来の担当に急用が出来てね、その代役だよ。ちょうど暇してたから。」
■桜井 雄二 > ありがとうございます。俺の名前は桜井……桜井雄二です。
(首を軽く曲げて)実は先生だったか自信がなかったんですよ、学内で見た覚えはあるんですが。
その口振りで教師かなって思って……間違えてなくてよかった。
(沈思黙考)それじゃ一緒に見回りに行きませんか?
俺、この電灯を取り替えたら汚れてたり壊れてる場所がないか見て回る予定だったんです。
(そう言って電灯の交換を始める)
■片翼・茜 > 「桜井だな、覚えたぞ。」軽く笑おうとして「カハァー……。」頬が上手く動かず、指でにぃっと釣り上げ、無理矢理笑顔を作る。
「ん、ああ……そうだな、私は教師だよ。すまんな、しばらく学校を留守にしてたから、新しい生徒に会うのは久しぶりなんだ。」ポリポリと、頭をかく、当然自分を知っているものと思っていたのが少し恥ずかしい。自分の外見は全くの子供であることを忘れていたのだ。
「一緒に?ああ、構わんよ。他の棟は全部回ったが特にそういう場所はなかったから、ここを回れば君の仕事も終わるだろう。」時計を見ながら、承諾する。明日は平日だ、早めに終わるよう取り計らってやったほうがいいだろう。
■桜井 雄二 > 俺も覚えましたよ、片翼先生。これからよろしくお願いします。
学校を留守に………何かあったんですか?(失礼に当たるかと少し考えたが興味が勝って)
そうですか、ありがとうございます。助かります。
(無表情に電灯を取り替えると古い電灯をケースに入れて脚立を担ぐ)
異能学ばかり受けているから、あまり教師の顔を覚えていないんですよ。お恥ずかしい話です。(共に歩き出す)
■片翼・茜 > 「ああ、こちらこそ。」軽く会釈をする。
「理由か?私も直前のことは覚えてないから理由はわからんのだが、頭をふっ飛ばされて教室棟裏に埋められてたんだ。」大体ここらへんから上をな、とこめかみを指で叩く。
「普通なら死んでるが、私は死なないのだけが長所でね、最近ようやっと復活して、教師再開ってわけさ。驚いたか?カハァー。」また顎をだらりと落として、息を吐く。冗談めかして笑うとか、そういう表現のつもりらしい。
「異能学が重要じゃないとは言わんが、他の学問も君たちに必要なものだ、出来れば出てくれると嬉しい。教師としてはな。」マグライトで前方を照らしながら、先導して歩く。
■桜井 雄二 > ……頭を吹っ飛ばされて………(しばらく考え込んで)
自分だったら死んでいますね。(どこかズレた考えを口にした)
いえ、ここは異能使いが多いですから。生活委員会の川添孝一も銃で撃たれても生きてる。
すいません。これからは広く授業に出るようにします。(暗い学校を歩く)
……先生は、怪異についてどう思いますか。モンスターがゲートを通って出てくる、あの。
■片翼・茜 > 相手の素朴な返答に、少しがっかりした様子で「とっておきのネタだと思ったんだがな。」だが銃で撃たれた、という話には「カワゾエ……知らない名だが、委員会ってことは学生だな。撃たれたのか、撃たれた時の状況はわかるか?後遺症は?」眉をひそめ、心配そうに聞いてくる。
「まぁ……時間割の都合もあるから、無理強いはせんよ。授業に出過ぎて体を壊すなどしては本末転倒だからな。」話しながら、バッグから魔法瓶を取り出して、中身を直接飲む。「ブラックコーヒーだが、飲むか?」と飲みくちを相手に向ける。
「怪異、転移荒野に出てくる連中か……。月次な意見だが、酷く危険だな。例えば異世界の致命的な病原菌など抱えた奴が出てきたら大変なことになるぞ。」正直、この島が今まで存続していることは奇跡だと思う、と不安げにつぶやく。
■桜井 雄二 > すいません。(相手をがっかりさせたと謝って)
川添孝一は同級生で、身体操作系の異能を持っているんです。
喧嘩で撃たれたこともたくさんあるそうですが、超再生能力でピンピンしています。
時間割も少し余裕があるので……(コーヒーを向けられると)いえ、遠慮します。
ファーストキスには幻想を持っているので、間接キスも避けたい。(17歳にしてこの言い方である)
そうですか………(表情を歪める)できれば、早めに対処したいですね。
ゲートの向こうに押し返せればそれでよし、そうでなければ……(歩きながら窓の外の闇を眺める)倒したい。
■片翼・茜 > 「気にするな。私も話上手ではないから、うまくツボが押さえられなかったのかもしれん。」軽く頭を振って、話を終わらせる。
「大事なくて結構だが、あまり褒められた話ではないな……。まず撃たれるような事態に陥って欲しくないんだが……。」川添孝一、一度話を聞いてみる必要がありそうだ、と名前を覚える。
「なら一般的な授業もとっておくといい。君の異能が何かは知らないが、無尽蔵に金生み出せるだの、運命を操作するだのじゃなければ、社会に出たら働く必要が出てくるはずだ、その時学問は裏切らない。」と少し自分なりの人生論を少しぶって、コーヒーを辞退されれば。
「ファーストキスがまだか、それは失礼したな。ふふっ、あれはな、愛する者とするなら、本当に良い物だぞ。」笑おうとして、また頬が上がらず、指で釣り上げる。それなりの人生経験がある素振りだ。
何か決意を持ったような相手の言葉に一瞬だけ目を伏せ「生徒の自治がこの学園の基本方針だが……。私個人としては、そんな役目を学生に任せるのは間違っていると思う。大人は子どもたちを守り、育てるのが仕事だろうに……!」憎々しげに、奥歯を噛みしめる。だがそれも、彼が窓の外を見ている僅かな間で「すまないな、君に想いを否定するつもりは無いんだが……。」
■桜井 雄二 > ……今は更正した元・不良なので程ほどに相手してやってください、川添孝一は。
そうですか……そうですね、いつまでも学生ではいられないし。
いつまでも異能を振るって褒められる立場にはいないので…
ありがとうございます、参考になりました。(頬を掻いて)
愛する人とファーストキス、ですか……(珍しく頬を染めて照れた、妄想したらしい)
………先生……(立ち止まって)先生の言いたいことはわかります。
それでも……子供だから何もしないなんて、俺にはできません。
無力だからとか、子供だからとか、それは何もしない理由にはならない。
……すいませんでした、先生は心配してくれているのに…
(それからしばらく歩いて)俺はこの辺で、今日はありがとうございました。
…一人で見回りは心細いので。それでは。(無表情に頭を下げて去っていった)
■片翼・茜 > 「更生したと、なら喜ばしい話だ。わかったよ、あまりいじめないようにする。」何があったかはわからないが、誰かに諭されたにせよ、自分だけでやり遂げたにせよ、誰かがまともな道に戻れたことを、素直に喜んだ。顔にはほとんど出ていないが。
「何、私がしてやれるのは授業と、アドバイスぐらいだからな。これで給料もらってるんだ。君たちは逆にお金を払ってる、利用し倒すぐらいの気持ちでやりたまえ。」
照れた様子の相手には、少し勝ち誇ったように「良い相手見つけろよ、君は多分良い奴だ。そのうち君の良さがわかる相手が現れるさ。カハァー」肘で軽く小突いた。
「…………。」相手が立ち止まり、話始めれば、それを黙って聞いてから「そう、か……それが君の考えなんだな、桜井雄二。君が信念と決意を持って行動するなら、私は止めない、だが、君たちは未来ある身だ。私のような"終わってしまった"大人より、ずっとずっと、価値がある。それを忘れないでくれ。」少し寂しげに、また微笑もうとして、頬が動かない。指で釣り上げるのもやめた。
「ああ、気をつけてな。私も退屈な見回りにならずに良かったよ。」会釈を返し、歩み去るその姿を見送る。
「何かあればいつでも相談に乗るからなー」背中に声をかけてから、また魔法瓶に口をつけ、見回りに戻った。
ご案内:「教室」から桜井 雄二さんが去りました。
ご案内:「教室」から片翼・茜さんが去りました。
ご案内:「教室」に苗羽 寧々さんが現れました。
■苗羽 寧々 > (教室。放課後である。放課後であるからしてすでに授業は行われていないが苗羽寧々はそこにいた)
(なぜそこにいるのかといえば学友との待ち合わせや何らかの行事の準備やあまつさえ自習や勉強会の類ですらなく現在の彼女の様子を見れば一目瞭然であった)
ぐー
(寝ている)
(ただの睡眠ではない。はしたなくも涎を垂らしての爆睡である)
(教師や学友たちは当然起こそうとしたし突つく揺さぶるのみならずチョークや黒板消しも飛んできたがあまりの爆睡ゆえに最後には匙を投げられた)
(日々の過酷なアルバイトによって山積した疲労は寧々をしてあらゆる物理的衝撃を無視させしめ、結果として授業中はおろかホームルームや掃除の時間ですら捨て置かれたのである)
(窓からさす日差しはだんだん橙色を帯びていくし、このまま寝続けると夜のバイトに遅刻する。誰かこの者を起こしに来る猛者はおらぬか。寧々の夢の中でなんか髭面の武将っぽいのが猛々しく叫んでいる)
■苗羽 寧々 > (何しろこのままでは眠るばかりであり忘れ物でもした誰ぞが通りかかるか隕石でも降ってこない限り特段何も起こりようもない)
(寧々の夢の中で髭面のおっさんが寧々を三回訪ねてきたが三回目も寝過ごして会わなかった)
むにゃ すや……
(ちょっとした諸葛亮気取りだが諸葛亮はたぶんそんなに寝ないし寧々は三国志はよく知らない)
(ただ寝始めたのが漢文の授業だったので睡眠学習的ななにやらが作用しただけのことである)
ご案内:「教室」に湖城惣一さんが現れました。
■湖城惣一 > 「…………」
音もなく、その教室に不審者が現れた。和装がベースの服装なのであろうが、何より異様なのはその腹部。黒のインナーは胸までしか覆っていない。当然、袴も腰からだ。つまり腹は風にさらされ、真一文字の美しい傷が遺っていた。
「……」
そんな不審者の鋭い眼差しが少女の姿をとらえた。悠然と歩み寄っていく。
■苗羽 寧々 > すー……
(不審者近寄るも寧々は爆睡である故まったくの無防備。涎が小さな湖面をなしており年頃の乙女とは思えない)
(しかし無意識化では感覚器を通じてなんらかを感じ取っているのか四度目に訪ねてきたのは落ち武者であり三国志どこ行った的な感じで不穏)
(落ち武者、奥の殿に這い寄り来たる。当然夢の中の話である。何らかのアクションが待たれる)
■湖城惣一 > 見るに、どうやら疲れているらしい。武人である彼の冷静な観察が、それの結論を導き出していた。
少女の背後まで歩み寄ると小声で何事かを唱えてから彼女の背に自分の羽織っていた陣羽織をかける。
「…………ふむ」
それでも彼女が起きなければ、どこか適当な席に座ると、指で机を叩き始める。
――悲しいことに。彼が呟いたのは無病息災に関わる祝詞であり、今指で刻んでいるリズムは相手を安らぎに導く、彼が学ぶ儀礼の応用であった。
救いの手は、ない。目覚めるまで飽きもせず、多分彼女が起きるまでその指を動かし続けるだろう。
■苗羽 寧々 > (陣羽織に反応してわずかに身じろぎするが特段目を覚ますことなく爆睡は続行。落ち武者は寝崩れたお布団を直していった。意外といいやつ。夢の中の話である)
(なんだかとんとんと打楽器めいた音が聞こえる。はるか昔母親の胎内で聞いた鼓動のような、ヒト族の根源に訴えかけるリラックス感で入眠さらに深まる)
スヤ……グウ……ムニャ……スヤ……
(これらは寧々の睡眠を20倍速で再生した一部である。湖城が傍らに陣取ってからたっぷり1時間の時間経過を示す)
(がたっ) …………?
(なんか膝がびくってなるベタな奴で目が覚めた。眠い目をごしごししながら状況の把握に努めていたところ近くの席に明確な不審者の存在を確認し座席から飛び退く。起き抜けから元気である)
な、なにやつ……!?
(夢の影響が残っている。なにやら適当な武道っぽい構えで威嚇する)
■湖城惣一 > 「湖城惣一」
端的にそう告げた。羽織には二年生を記す記章がついている。
その羽織はそもそも彼女の肩にかかっているのだが。
いや、そもそもこのようなキテレツ極まる外見、見たことあるかもしれないし見たことないかもしれない。
彼女が構えれたことに対し、ひどく自然体で待ち構えている。
その姿たるや、夢の中の武将が泰然と椅子に座る……いや、そんなガラの武将ではなかった。
泰然とそびえる山のようであったと地の文が訂正する。
■苗羽 寧々 > (寧々は同じく2年生でありこの学園で過ごして1年と少しになる。同学年の奇人変人の類についてはそう意図せずとも耳にするもの)
(こじょうそういち。聞いたことがある。前衛的でなんとも歌舞いた侍めいた格好をして幽鬼のごとくあちらこちらを徘徊するし、行き倒れるし、切腹をする。そんな人物が同学年にいらっしゃると)
(実際本物を目の前にして観察するとどうだ。つっこみどころが服を着て歩いているし、その服ですらつっこみどころで溢れている。寧々はたいへん困惑し、まずは手近なところから検めていくことにした)
そ、その湖城さんがなぜここに……?