2015/08/08 のログ
ご案内:「保健室」にサイエルさんが現れました。
サイエル >  
静かにお城に腰を下ろす。
いつものやつだ。いつもの仕事の、サボり。

ふと、もう一人の保険医と話をしたことを思い出す。

見えない患者。

ふむ……

「ま、いっぱいいるよね。この島にゃ」

からから笑いながら、唐揚げロールを一口。
うん、美味い。最近商店街で人気だと聞いて
買ってきてみたが、これは美味しい。
辛いチリソースにシャキシャキレタス。
ジューシーな唐揚げ。そこにもっちりした生地。
いと、うましだ。
酒がすすむ。

思考を進める。
どんな人間であれ、なにか抱えているものはある。
あっけカランとしているようで、気付かないようにしていて。
もしくは気づいていても、もはや諦めていて。

そういうのが顕著だ。
だが、そういった経緯を全部ひっくるめて
この島は”抱える”

何故か……

サイエル >  
何故を突き詰めると触っちゃいけない部分に至ってしまうので
ここまでにしておく。
どこで”聞かれているかはわからない”

「そういや、やんちゃしてたこがいるみたいだけど。さて……」

”やんちゃ”で済んでしまうことはたくさんある。
教師、大人、上の嗜好、思考。それらが、からんでないということは――

「あっはっは、若さゆえの過ちで命を落としてる、このキャラいいなー……」

漫画をペラペラめくって感想をこぼし。
はむっと、唐揚げロールをまた一口。
ビールで喉を潤して。

「今日も暇でいいね。いつも通り。これが道理なんつって」

サイエル > 「ごちそうさまっと」

ひとつ食べ終えて、5個ほど持ち帰り用にした袋をかばんに。
帰ったらキキンに冷やした酒類と一緒に食すことにしよう。

体を大きく伸ばして、脱力。

うむ、良い心地だ。

「漫画も読み終えたし……さて――」

何して時間を潰そうか。
仕事終わりまで、中途半端な時間ができてしまった

サイエル > ”耳を澄ませれば”
部活をやっている生徒たち
学校で業務をしている先生
補修を受けるもの
自主勉強として特別講習を受けにくるもの
などなど、なにげにいるものだ

「……まぁ、保健室のご利用はなさらないように」

サボりとか涼みにとかなら良いが
ぶっ倒れたとかそういうのは勘弁願いたい

サイエル >  
――今日も、無事何事も無く

かさりと、かばんを片手に席を立つ。
そう、これくらいがちょうどいいのだ。

「さーって、びーる、びーるっ♪」

スキップを踏みながらるんるんと
保健室から出て帰路に……

ご案内:「保健室」からサイエルさんが去りました。