2015/08/08 のログ
ご案内:「保健室」にサイエルさんが現れました。
■サイエル >
静かにお城に腰を下ろす。
いつものやつだ。いつもの仕事の、サボり。
ふと、もう一人の保険医と話をしたことを思い出す。
見えない患者。
ふむ……
「ま、いっぱいいるよね。この島にゃ」
からから笑いながら、唐揚げロールを一口。
うん、美味い。最近商店街で人気だと聞いて
買ってきてみたが、これは美味しい。
辛いチリソースにシャキシャキレタス。
ジューシーな唐揚げ。そこにもっちりした生地。
いと、うましだ。
酒がすすむ。
思考を進める。
どんな人間であれ、なにか抱えているものはある。
あっけカランとしているようで、気付かないようにしていて。
もしくは気づいていても、もはや諦めていて。
そういうのが顕著だ。
だが、そういった経緯を全部ひっくるめて
この島は”抱える”
何故か……
■サイエル >
何故を突き詰めると触っちゃいけない部分に至ってしまうので
ここまでにしておく。
どこで”聞かれているかはわからない”
「そういや、やんちゃしてたこがいるみたいだけど。さて……」
”やんちゃ”で済んでしまうことはたくさんある。
教師、大人、上の嗜好、思考。それらが、からんでないということは――
「あっはっは、若さゆえの過ちで命を落としてる、このキャラいいなー……」
漫画をペラペラめくって感想をこぼし。
はむっと、唐揚げロールをまた一口。
ビールで喉を潤して。
「今日も暇でいいね。いつも通り。これが道理なんつって」
■サイエル > 「ごちそうさまっと」
ひとつ食べ終えて、5個ほど持ち帰り用にした袋をかばんに。
帰ったらキキンに冷やした酒類と一緒に食すことにしよう。
体を大きく伸ばして、脱力。
うむ、良い心地だ。
「漫画も読み終えたし……さて――」
何して時間を潰そうか。
仕事終わりまで、中途半端な時間ができてしまった
■サイエル > ”耳を澄ませれば”
部活をやっている生徒たち
学校で業務をしている先生
補修を受けるもの
自主勉強として特別講習を受けにくるもの
などなど、なにげにいるものだ
「……まぁ、保健室のご利用はなさらないように」
サボりとか涼みにとかなら良いが
ぶっ倒れたとかそういうのは勘弁願いたい
■サイエル >
――今日も、無事何事も無く
かさりと、かばんを片手に席を立つ。
そう、これくらいがちょうどいいのだ。
「さーって、びーる、びーるっ♪」
スキップを踏みながらるんるんと
保健室から出て帰路に……
ご案内:「保健室」からサイエルさんが去りました。